塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

僕達は常にブランドを追いかけている。

2009-11-07 20:52:32 | 日記
 今日電気店に出向いてシャープの液晶テレビ「アクオス」と、キャノンのデジカメ「IXY」を購入しました。その際人間は日々の生活の中で、「ブランド」に絶対的な安心感を求めていることに改めて気付きました。
 特に団塊の世代はそうですね。電気店には両親とでかけたのですが、値段と機能もさることながら、「どこのメーカーが製造しているのか。」を非常に気にします。値段と機能が優れていても、無名メーカーは安心できないという危機意識が働くようです。
 僕は国産ブランドの他、「バイ・デザイン」と「サムソン」が気になる存在ですが、確かに無名ブランド家電は手を出しにくいですね。でも無名ブランドの品がすぐ壊れるかというとそうではありません。むしろ大手の品の方が壊れる事が多いくらいです。僕の使っているCDラジカセは、ホームセンターで3000円程度で買った安物ですが、壊れる気配はまったくありません。
 実はサッカーの世界でも同じ事が言えますよね。日本ブランドはブラジルにアルゼンチン、オランダなど世界有数の選手供給国と比較すると、信頼のおけない新参者の部類です。例に挙げた家電の話で言うと、無名ブランドの類と言えますね。
 15年前カズがジェノアと契約した際、現地メディアは「日本人が戦力として期待できるのか?」と疑問を投げかけましたね。つまり日本はサッカーのブランドとして認知されていませんでした。ブラジルでの経験を持つカズですらこの扱いなのですから、欧州と日本の距離の遠さがわかります。
 あれから幾人もの日本人選手が欧州へ活躍の場を求め、日本人選手は無名から信頼できるブランドへ、徐々に移行しつつありますが、今求められている意識改革は僕達日本人ファンです。
 例えば好きなクラブが新戦力として、インドやシンガポール代表の選手を獲得したら、みなさんは素直に喜べますか?喜べないファンの方もいらっしゃると思います。おそらく僕たちはカズを迎え入れたイタリア人たちと同じ意見を口にするでしょう
 「東南アジアの選手を獲得してチームの底上げにつながるのか?」
 僕たちは気付かないうちに、選手を実力ではなく国籍で判断しているのではないかと思います。これは謝った見方ですから素直に反省しなくてはいけません。 
 シンガポールリーグやインドリーグで全てを達成した選手が、欧州進出を果たそうと考えても難しいと思います。ワールドカップへの出場経験が無い上、知名度のない東南アジアの選手を獲得するくらいなら、ユースから選手を引き上げるか、同じ欧州の中堅国から選手を引き上げた方が得策だからです。
 ならば彼らは日本い来たら良いと思います。日本で結果を残したなら欧州のスカウトも見過ごすことは少なくなるはずです。今ポルトでプレイするフッキのような例もありますし、中東からオファーがあるかもしれません。
 しかし僕らファンが彼らをサポートせず、いつまでも不審な目で見ていたら、彼らは自分の実力を見せることも出来ず、日本に憎しみを持つかもしれません。
 有名だから活躍できるかというとそうではない。逆に無名の選手が大活躍することがあるのもサッカーの面白さです。確かに有名選手には集客効果とチケットセールスの貢献が期待できますし、一番必要なのはチームに対する貢献です。その際選手の年齢や国籍を振り払う必要があると思いますがどうでしょうか。
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浦項スティラーズの日本人選手岡山一成

2009-11-07 16:48:21 | 日記
 今日アジアチャンピオンズリーグの決勝が国立競技場で行われますが、浦項スティーラーズにレイソルとベガルタの人気選手だった、岡山一成が在籍していることを、僕は今まで全く知りませんでした。
 「岡山柏に家買っちゃえ!!」
 「岡山柏に家飼っちゃえ!!」
 上記のレイソルファンの応援チャントはチャントの中の最高傑作だと思います。このまま柏に骨を埋めてくれという願望を、「家買っちゃえ」という文句に変えたアイディアが凄いですね。確かにマイホームを買ってしまえば、移籍はしにくいでしょうしね。
 でもファンの願い空しく、岡山はJ2ベガルタへと移籍します。ここでも持ち前の明るさで一躍クラブの人気者になります。そんな岡山がどうしてKリーグへ移籍したかというと、昨シーズンベガルタから戦力外通告を受けたからだそうです。
 浦項スティラーズには今年の7月から在籍しているとのこと。今季日本チームは全て敗退してしまいましたが、こうした形で日本の選手が帰還を果たす事は本当に嬉しい出来事です。
 サッカーに限らずプロスポーツのファンは、外国籍の選手に厳しい視線を送りますし、Kリーグからやってきた選手の多くが「環境と施設は日本の方が上」と唱えるように、環境の違いに戸惑う事も多かったのではと思います。
 僕が岡山選手は戦力外通告を受けても選手生活を諦めなかったのは、彼がJ2時代3度のJ1昇格を果たしている経験にあると思います。下記が岡山が経験した3度の昇格の内容です。
 2004年のフロンターレ
 2005年のアビスパ
 2006年のレイソル
 世界でも稀な長丁場のJ2を経験しているうちに、きっと彼の知らない所で強靭な精神力が身についていたのではないかと思います。J1昇格を目指す中、でチームが一体感になる喜びと充実感を味わい、その経験を無駄にしない為に韓国へ渡る決意をしたのではないでしょうか。
 対戦相手のアルイテハドは、2005年のアジア代表としてクラブワールドカップに出場した西アジアを代表するクラブです。一筋縄でいかない強豪クラブですし、サウジアラビアは来年のワールドカップに出場できませんから、アルイテハドは母国の威信回復の役割も担っています。
 プレッシャーが重くのしかかるのはアルイテハドの方だと思います。もし岡山に出場機会が巡ってきたなら、持ち前のひたむきさでチームを鼓舞してほしいと思います。
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Fマリノス、伝家の宝刀を抜く

2009-11-07 01:26:25 | 日記
 2010シーズンより木村和司が指揮を執ることが濃厚なFマリノス。生え抜きであり日産自動車からプロ黎明期までクラブを支えてきた「英雄」の帰還は、Fマリノスがクラブの抜本的改革に着手する決意ではないかと思います。
 2004年のファーストステージ以来、タイトル争いとは無縁のFマリノスですが、木村監督誕生に伴いチームの柱となる中澤と坂田、そして移籍の噂がある山瀬の残留が見込めるかもしれません。また狩野と渡邊という伸び盛りのふたりも、木村監督の指導の下さらに飛躍するかもしれません。
 また木村監督就任はチケットセールスの面でもプラスに働くでしょう。Fマリノスは「日産スタジアム」「マリノスタウン」など、小クラブから見れば垂涎の設備を整えていますが、お客が来なければ無用の長物ですし、横浜は大都市の為様々な娯楽があります。チケットセールスはクラブの人気バロメーターであると同時に、大きな収入源であることに変わりは無いからです。
 では一番大切な指導力はどうなのでしょうか
 ふたつの例をお話したいと思います。どちらもクラブの生え抜きが新米監督として招かれた話です。
 以前お話したように、ピクシーはグランパスエイト監督に就く前、アーセナルで研鑚を積み監督のいろはを学んできました。そしてピクシーはグランパスエイトの躍進に成功します。
 またレッズで天皇杯を獲得したブッフバルト。彼が着任する前ブッフバルトと共にプレイした広瀬治がこう発言した事が、今でも僕は印象に残っています。「ギドはクラブの英雄。彼の顔に泥を塗ることはできない。」
 どちらの場合もクラブと選手、そしてファンの全てが一枚岩となってチームを盛り立てたことが好成績に繋がりました。特にフロントは「切り札」としてクラブの英雄に帰還を求めたわけですから、逃げ場はありません。後に引くことは許されないのです。Fマリノスの場合もまず木村監督を少々のことでは解任しない、懐の深さがまず必要になると思います。
 木村監督には戦術はもちろん、選手のコンディショニング調整や定例会見など、評論家時代には無かった様々な業務が待っています。僕はまず自分が心からわかりあえる誰かを身近に置いて、全てをひとりで取り仕切ることがないようにしたらどうかと思います。
 例えばライカールト時代のバルセロナが参考になると思います。ライカールトはアシスタントコーチにのテン・カテとニースケンスを指名し、自分の眼が行き届かない箇所を彼らに任せていました。
 新米監督は経験のある監督とは違い、これから自分の引き出しを作っていかねばなりません。難しいのは引き出しを作っている間、成績に伴わなければ解雇される可能性がある点です。開幕から低空飛行が続くようならば批判と罵声が彼を待ち受けています。
 もちろん打診を受けた時点で木村は覚悟が出来ているはずです。来季のFマリノスはキャンプの段階から注目する必要がありますね。
 
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