塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

古巣と契約しない選手達

2010-11-27 14:30:01 | 日記
 レッズがポンテと、サンフレッチェが下田、ストヤノフとそれぞれ来季の契約を
結ばないことを発表しましたが、FC東京、ヴィッセルのどちらかがJ2降格が
決まった暁には、この2球団のいずれかからも、多くの選手が放出されるかもし
れません。

 他のクラブのGMやフロントがどう動くかはわかりませんが、こうした

 「J1の放出選手」

 を巧みにクラブ強化に使ったらどうでしょうか?

 無闇に外国籍の選手を買いあさるよりも、既に日本で実績のある選手を獲得する方が
スカウティング面でも代理人に払う手数料も、大幅にリスクを軽減できるはずです。

 特にポンテは2007シーズンのJ1MVPですし、ストヤノフにはブルガリア代表
として培ってきた経験があります。

 彼らと古巣が契約を更新しなかった背景には、年齢や年俸など幾つかの問題があった
のでしょうが、例えば毎年残留争いに加わっているアルディージャや、J1への定着を
狙うベガルタやモンティディオなどが、彼らのような経験者を迎え入れれば、戦力として
だけでなく

 「若い選手の教本」

 としても価値があるはずです。

 彼らのようなベテランは若手と比べたら確かに残された選手生活は短いですが、

 「投資」

 をする価値があることも、また事実だと言えます。
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カルロス・テベスがサッカー界に警鐘を鳴らす

2010-11-27 01:23:05 | 日記
 今ゴール・コムを閲覧していましたら、アルゼンチン代表のカルロス・テベスが
後3,4年の後には現役を退く意向を示したそうです。

 テベス自身は仮に彼の父親が、

 「アルゼンチンに帰国し古巣のボカ・ジュニオルスでプレイすることを勧めるなら
 ば拒否はしない」

 と前置きしながらも、アルゼンチンでもプレイする気はないと述べています。

 この記事の題名は

 「金まみれのサッカーにあと3、4年でさようなら」

 というものでテベス自身はその理由を以下の2点

 「敬意に欠ける若手」
 「金まみれのサッカー」

 だと言及しています。

 彼自身はボカ時代、年長者のマルティン・パレルモ、ファン・ロマン・リケルメなどの
アドバイスに真摯に耳を傾けたが、今の若手にはかつてのテベスのような行動は見られない
と嘆いています。

 同時に若手はタイトルを得ることよりも、お金を稼ぐことの方を優先しているとも訴え

 「今のような生活は好きじゃないんだ。」

 という彼の言葉でこの記事は幕を閉じています。

 テベスが貧民街で育った事は有名ですが、そんな彼の目には

 「お金儲けこそが人生の目的」

 としか考えていない人間がサッカーの世界には多すぎる。と映るのでしょうね。事実彼の
所属先のマンチェスター・シティは、移籍市場では全世界のサッカーシーンで最大級のお金
を使って選手を買いあさっていますからね。

 皮肉なのはお金にまみれたサッカー界に警鐘を鳴らしているテベスにも、移籍する際は
フリー・エージェントで無い限り相当な高値がつくであろう事です。

 自分の貰う給料から移籍金に至るまで、テベスは今のサッカーシーンに閉口しているわけ
です。

 現場の選手が悲鳴を挙げ始めた今、僕たちは今一度サッカー界のお金の流れを、再確認
すべき時にきています。
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監督が自分の身を守るには

2010-11-27 01:05:23 | 日記
 作家の開高健が著作の中で

 「平凡こそ黄金」

 というルーマニアの格言を紹介しています。

 つまり平々凡々な毎日が、僕たち人間にとっては至福の時であり、何気ない日常生活は
一見ありきたりですが、実はかけがえのない存在である。

 とかつてのルーマニアの人々は考えたのでしょう。

 しかし現代を生きるサッカー監督にとって、

 「平凡」

 とは自分が蚊帳の外に置かれていることを指し、同時に「無能」「時代遅れ」と陰口
を叩かれているようなものです。

 莫大な金が動き、ビッグクラブがテレビに自らの冠番組を持つまでになった今、監督
にかかるストレスと負荷は、きっと僕たちの想像を越えているでしょう。

 実際ユナイテッドのアレックス・ファーガソン、アーセナルのアルセーヌ。ヴェンゲル
のような、実働年数が二桁を越えるような

 「名伯楽」

 が今後誕生するとは思えません。

 かつてカルロ・アンチェロッティが2001年から8年間、ミランの監督を務めた時
も長期政権と謳われたくらいですから、ひとりの監督がひとつのクラブとの間に芽生える

 「蜜月」

 はこれからも短くなってゆくでしょう。

 監督が自分にかかる負荷を和らげ、同時に結果を残すには2006年のドイツ代表が
ひとつの参考例になります。

 ドイツ代表監督ユルゲン・クリンスマンは、自分の経験の浅さを素直に見とめ、現役時代
は無名でもコーチ、特に明確な戦術を持っていたヨギアム・レーブを参謀に指名し、開催国
として重圧を抱えたドイツを見事3位に導きました。

 でも名参謀を迎えたといっても、監督の負担が減るわけではありません。

 どんな些細な事でも、クラブの成績の責任は監督にあります。

 僕はクリンスマンがレーブと好成績を収めた理由に、彼が素直に自分の弱さを認めた点に
あると思います。

 監督は自分の不得意な点を補う為に参謀を雇ったのですから、参謀にある程度のマネージメ
ントを許すだけの度量が必要です。

 ルイス・ファン・ハールやエリック・ゲレツのように、自分で任務を完璧にこなしていく
監督は確かに凄いと思いますが、自分の身を守るには、どこかでその仕事を他人に任せる

 「心のゆとり」

 が必要な時代に変わりつつある気がします。
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