塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

ロイ・ホジソンが悩むであろう、前線の組み合わせ

2015-12-28 23:32:57 | 日記
 モウリーニョは既に、イングランド代表監督就任を目標にしている、と囁かれています。

 一方でロイ・ホジソンにしても、今イングランド代表は難しい側面を迎えています。

 かつて彼らはジェラードやアシュリー・コールのような、30代半ばの選手が抱える経験値を「便りにしすぎだ」と批判されていました。

 しかし、ここ数年でルーク・ショーの痛ましい怪我がありましたが、FWだけでもハリー・ケインにジェームズ・バーディ、ラヒム・スターリングと素晴らしい人材を抱える形になりました。

 つまり、

 イングランド伝統の4-4-2
 派生型の4-2-3-1-
 バルセロナ式の4-3-3

 そのいずれでも、選手をうまく配置できる案が見つかりにくい状況ですよね。

 例えば2トップとしてケインとヴァーディを起用したとしても、二人の呼吸が合うかがわかりません。

 仮に1トップにしても、両選手のほかにダニエル・スターリッジ、当然ながらルーニーも控えています。

 4-2-3-1ならば左翼のスターリング、中央にロス・バークリーが起用できますが、3トップだと難しさが増す気がします。

 センターバックとGKは前線よりも落ち着いているように思えますが、エバートンのジョン・ストーンズが、2012年ユーロのアレックス・チェンバレンのように、若手有望株として消臭されれば面白いと感じます。

 人材難であれば選手の招集に息詰まる
 人材が豊富であれば、召集しない選手にカドが立つ

 代表監督はどちらの場合でも、批判から逃れられないものなのでしょうか。
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ベルマーレ主力ふたりの移籍とアジア戦略

2015-12-28 23:19:41 | 日記
 移籍市場の力学からいれば、資金力と優勝回数でベルマーレに勝るアントラーズとレッズが、前者に永木、後者に沿道が加わることは当然のこと、かもしれません。

 一方でスペインでは、テレビ放映権分配にあれだけの差額がありながらも

 セビージャのモンチSD
 ラージョの指揮官パコ・ヘメス

 のような知恵と工夫で素晴らしい結果を残す人物がいます。

 ベルマーレに限らず、ヴァンフォーレの海野社長、2部ですがコンサドーレの野々村会長のように

 「クラブとしての個性」

 を追及する責任者が、今後も増えると良いですね。

 欧州はかつて、植民地至上主義でアジアを痛めつけてきました。

 英語が世界で用いられるのは

 「大英帝国が世界中で搾取をしたため」
 「したがってインドでも中国でもジンバブエでも、彼らが支配下に置いた地域では、英語を話せる人物が多い」

 という皮肉な形を生んでいます。

 スペインはアステカ、インカという2つの文明を滅ぼし、アメリカもインディアンを追放した過去を持ちますが、今欧州は

 「欧州サッカーという本場の地位を利用して、アジアから金を搾取しようとしている」

 という見解は可能でしょうか。

 もちろん中国資本のように、自ら金を欧州に注入している人物もありますし、シティ、インテルなど既にアジア資本に収まっているクラブもあります。

 でも、コンサドーレにしてもヴァンフォーレにしても

 「選手の獲得だけで自分たちだけが潤うのは不公平だ」
 「彼らにも利益を得る仕組みを作ろう」

 という形で、健全な形を整えようとしています。

 スポーツナビではアルディージャの取り組みが紹介されていました。

 そう、この日本的な「お互いさま」という気持ちを持つことが、アジア戦略だけでなく、Jの移籍にもあるように思います。

 既にベルマーレの首脳は、移籍市場での振る舞いを考えているはずですが。
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澤、鮮やかなゴールで有終の美を飾る

2015-12-28 00:19:50 | 日記
 僕は澤のヘディング・シュートを、テレビ朝日のダイジェスト映像で見たのですが、そのとき感じたことは苦笑いでした。

 人間というのは、彼女のように

 「最後の最後まで結果を出すことができ、同僚から祝福される人物」
 「僕のようなボンクラ」

 の2種類に分けられる事。

 これが改めて理解できたためです。

 僕は代表スポンサーのアディダスに

 「バロンドールの澤、アジアMVP3度受賞の宮間、いずれも広告起用しないのはどうしてでしょうか?」

 とたずねてみたいものですが、それはアディダス・ジャパンではなく、ドイツ本社の思惑があるのかもしれません。

 2004年に、モハメド・アリの娘さんであるレイラ・アリが、ベッカムや日本代表と同時起用された

 「イムポッシブル・イズ・ナッシング」

 という広告がありましたが、彼女の起用は今思うと例外だったのかもしれません。

 引退する選手は例年たくさんいますが、かの状のように優勝と引き換え、という例は多くありません。

 イタリアでは万人に愛されたバッジョがそうですし、バレージに至っては最後のシーズン優勝から程遠い10位というものだったように、名手の引退試合が勝利や有償で終わるわけではないのです。

 澤の引退で来季のINACは、根本的に戦術と布陣を変える必要があると言えます。

 少なくともユーヴェは1987年に引退したプラティニの影を探し求め、9年もの間さまよい続けたくらいですから。

 
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英国素材とイタリア素材、そしてサッカー・スパイク

2015-12-28 00:08:05 | 日記
 前回はスーツとサッカーに関連性があるのでは、というお話をしました。

 僕は英国素材とイタリア素材、どちらにも袖を通したことがありますが、全社は着用した瞬間からしなやかさと軽さが感じられ、後者は着ていくうちに殻に馴染んでゆく印象を持っています。

 簡単に言えば英国素材が長年付き合う事を考慮し、イタリア素材は着た瞬間から色気を見せられるという形です。

 何だか、これ、サッカー・スパイクにも当てはまりませんか?

 ナイキは今、フライニットを軸に軽量ですぐに馴染むスパイクに力を注いでいます。

 一方雑誌広告を軸に展開する映像作品にはずいぶん前から力を注いでおり、イタリア素材のスーツのように見た目の良さ、感覚に訴えるという点では共通しています。

 スーツ好きならば、夏素材として革新的な登場を果たした

 ゼニア社のクール・エフェクト
 レダ社のアイス・センス

 をご存知でしょう。

 生地もスパイク素材も、常に発展しています。

 英国素材は伝統的なツイードやフランネルを尊重し、幾分重い気がします。

 しかし、この逞しさがあるからこそ、英国やスコットランドでは

 「祖父、父、息子へとツイードの上着を受け継いでゆく」
 「頑丈なアラン・セーターヤガンジー・セーターは素晴らしいぬくもりだ」

 と尊重されます。

 サッカーで言えばモレリアのよう本革で、当初はどこか窮屈な形かもしれません。

 しかし馴染むことで

 「ああ、良い品だなあ」

 としみじみ思う、これは英国素材のスーツ、ブレザーにも当てはまる感想です。

 しなやかさや軽さ、着心地は素材や紡績によって大きく変化しますが、日本ではエルボー・パッチのような遊びも、実は実用であるという点は覚えておく必要がありますね。
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