塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

長野パルセイロ、今期の天皇杯はどうか

2021-05-10 17:49:00 | 日記
 長野パルセイロは昨日、アルティスタ浅間に勝利し2021年天皇杯への出場権を手にしました。

 順当に勝利すれば、敵地で(飛車角落ちの)川崎フロンターレと対戦します。

 僕は過去、1度天皇杯の観戦経験があり、それは2017年度浅野体制時の長野パルセイロ対ジュビロ磐田の一戦でした。

 当時のジュビロと言えば

 中村俊輔が在籍している
 監督もクラブ生え抜きの名波浩

 という点で知られており、長野の地でJ1クラブの戦いがみられる、ということで興奮しながらホームの南長野に出向いたのです。

 驚いたのは

 1・j1クラブとの対戦という相乗効果か、平日夜開催にもも関わらず6000人以上の観衆が訪れる
 2・そしてサックス・ブルーのジャージを着用したジュビロのファンが多いこと

 という2点でした。

 当たり前ですが中村の出場もなく、パルセイロも敗れたわけですが、天皇杯は格下が格上を破るかもしれない、その淡い期待が漂う点、これが勝負の醍醐味と言えると思いましたね。

 パルセイロは2013年、名古屋グランパスに名古屋で勝利し、翌日の朝刊からファンの喜びはひとしおでした。

 山雅が全国区で知られるようになったのも、2009年の天皇杯で浦和レッズに勝利した点が大きいですし、地方クラブからすれば天皇杯は大きな刺激を味わせてくれます。

 長野パルセイロも川崎フロンターレから大きな刺激を頂けたらと思います。

 常勝クラブの根幹は何か
 我々が3部で苦戦する理由は何か。

 この2点がわかるだけでも、現在のパルセイロには大きな実りとなる気がします。

 もちろん、主力を出させる、鬼木さんを慌てさせるくらいのプレイを見せてくれると思いながら。
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ショーペンハウアーの言葉より

2021-05-10 15:17:39 | 日記
 文春文庫「運命の絵 中野京子著」

 の9ページ、はじめにのなかにショーペンハウアーの一文が紹介されています。

 「カードをシャッフルするのは運命、そのカードでプレイするのが我々」

 このショーペンハウアーの一文をサッカーの文脈に置き換えるとすれば

 「選手をシャッフルするのはクラブ、その選手でプレイするのが指揮官」

 でしょうか。

 ユナイテッド時代のモウリーニョが希望したセルビア代表マティッチのように、指揮官が希望した選手(両者は既にチェルシーで知り合っていました)といっても、思うような活躍ができない場合はあります。

 逆にリバプール時代のフェルナンド・トーレスは、周囲から「神の子」と讃えられた、アトレティコ・マドリード時代と同様の、鮮やかな活躍でマスメディアの懐疑論を簡単に吹き飛ばしました。

 そのトーレスが移籍したチェルシーで苦労したのは、やはりコートジボワール代表の大エース、ドログバが在籍し1トップを2トップで戦わねばならない、指揮官の苦悩でもありました。

 指揮官アンチェロッティとすれば

 違約金70億円のスペイン代表を控えにではきない
 ただドログバも無視できない
 折衷案として4-3-1-2しかない

 という形でトーレスは窮屈な形を味わいます。

 選手にはポジションへの順応はいたしかなく余儀なくされることもあり、例えばロナウドはラファ・ベニテス政権の2015年は、4-2-3-1の1トップでした。

 これはベニテスが、彼の空中戦の強みとストライカーとしての爆発的な得点力を考慮しての形でしたが、半年後にはすでにジダン政権が発足し、彼はナポリに移籍します。

 フランチェスコ・トッティのように、年齢を重ねるごとにGMと指揮官が報酬、契約年数、出場数を思案事例もあり、もはやサッカーにおける年齢とは何かと感じることもあります。

 王権神授説における「神」の声は、ローマ教皇でしたが現代サッカーにおけるそれは「ファンの声」のようにも思えます。
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僕が思うニューバランス製スパイク

2021-05-10 10:19:19 | 日記
 リバプールからシティに移籍し、大きく羽ばたいたのがイングランド代表ラヒーム・スターリングになります。

 彼がリバプールからの移籍を希望すると、ファンから罵声に次ぐ罵声が飛び交いますが、スターリングの意思は変わらず、今ではベルギー代表のブルイネと共に、戦術上欠かせない選手になりました。

 今季でアルゼンチン代表セルヒオ・アグエロの退団が確定しており、グアルディオラはスターリングを今後も、前線の核として起用し続けるに違いありません。

 さて、そのスターリングですが、一時期ニューバランスを試し履きしていた時期があります。

 しかし、ニューバランスと契約合意、という話は出ていませんから、本契約には至らなかったのでしょうね。

 ニューバランスは2015年、あれだけ華々しくスパイク業界に参入しましたが、6年経過した現在では、あの時ほどの大きなプロモーションも行っていません。

 当初はヴィサロとフェーロンでスタートし、現在では「4-4-2」「フェーロン」「テケラ」の3型で選手をサポートするニューバランス。

 2015年当時にはなかった本革とニットも素材に取り入れるなど、ナイキやアディダスに負けない素材構成をしていますし、何しろ英国製ニューバランスのスニーカーを見てもわかるように、

 ニューバランスには長いクラフツマン・シップの伝統を持つ
 同時にその作りが大きく評価されてきた

 という歴史があります。

 ですから、僕から見ればニューバランス(僕は試し履きをしたことがないのですが)の契約選手数が伸び悩む事態は、不可思議のように思えるのです。

 テクニカル・スポンサーとしてはリール、ポルト、来季のローマと一定数を得ているニューバランス。

 今後は契約選手がどうなるかが鍵を握るのではないでしょうか。
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酒井宏樹、レッズ入団で大筋合意へ

2021-05-10 09:52:16 | 日記
 守備の選手と攻撃の選手では、海外リーグからJ1に復帰する際、違和感は異なるものでしょうか。

 浦和レッドダイヤモンズは今夏、マルセイユに在籍する酒井宏樹を獲得することで彼と大筋で合意に達したとされます。

 これにはかつて在籍した、柏レイソル首脳陣も驚いているのではないでしょうか。

 酒井にとってはむしろ、自分が巣立ったクラブよりもレッズの方が、しがらみや恥ずかしさなど胸中に余計な感情が発しない分、集中できるようにも感じますね。

 冒頭で僕がお話したのは、レッズだと高原直泰、F・マリノスですと城彰二の事例があるためです。

 前者はブンデスリーガのフランクフルト
 後者はラ・リーガのバジャドリー
 
 これらから移籍したわけですが、すでに欧州向けの筋力に身体そのものを作り直していたため、展開がまるで異なるJ1でのプレイにその作り替えた身体が大きなハンディキャップとなります。

 城は本来ならばスペインにとどまることもできましたが、日本代表招集(クラブは行くなと釘を刺します)の中国戦で膝を痛めたことが、契約に大きなハンディとなってしまいます。

 もし城の体調がよかったとすれば、1998年ワールドカップで無得点、という結果を2002年ワールドカップで汚名返上、という形になった可能性はあったようにも思えます。

 それは2010年ワールドカップで未招集となった高原も同様です。

 イビチャ・オシムは2007年アジアカップにおいて、彼が必要以上の役目を担っている、と感じていましたが、フランクフルトで磨かれた技術とコンディションは、まさに別格でした。

 だからこそ、あそこまでレッズで苦戦するとはクラブ関係者だけでなく、高原本人も感じたに違いありません。

 酒井が日本代表の先発を任される実力者であることに間違いなく、ただJ1と欧州のカレンダーが異なることを考慮すれば、最初から素晴らしい結果を求めてはならないと思うのです。
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