塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

漫画のテーマはアマかプロか

2021-05-17 21:25:46 | 日記
 今書店に行くと文芸誌や図鑑、ビジネス書よりも圧倒的に人気漫画の陳列が増加しています。

 それだけ漫画の売れ行きが、書店にとっての生命線であり、同時に売れ筋というわけでしょう。

 僕も新刊で購入して読んでみたいと思う作品がかなりの数ありますし、妥当な結果と言えるでしょうね。

 そこでスポーツを題材にした漫画を僕なりに考えてみました。

 体操競技 空のキャンバス
 テニス漫画 エースをねらえ テニスの王子様 ステイ・ゴールド
 アメフト アイシールド21
 サッカー キャプテン翼 シュート ホイッスル
 バスケットボール スラムダンク ディア・ボーイズ
 野球 タッチ 巨人の星 ゼニグラ

 改めて思うのは

 1・週刊ジャンプ作品が多く思い浮かぶこと
 2・プロの世界ではなくて、「アマチュア・部活」が多いこと

 に気づきます。

 それは、プロ野球以外日本にかつてプロ・リーグが存在せず、むしろ根性論を軸とする「アマチュア」の方が身近だったためです。

 巨人の星が高校野球から阪神・巨人の戦いが描けたのは、それはプロが目の前にあったためですよね。

 ですから今、バスケットやテニスを題材に漫画を執筆するならば、部活動か、それともBリーグやプロ選手を軸に話を構成するかで迷うのではないでしょうか。

 サッカーもかつては学生サッカーが題材でした。

 恋愛コメディを混ぜた「キックオフ」
 小学生サッカーを爽快に描いた「ホイッスル」

 なども印象深いですが、監督を主人公に設定した「ジャイアント・キリング」、女子サッカーを題材にした「さよなら私のクラマー」は、Jリーグあってこそ描けたのではないでしょうか。

 こうしてみますと、プロの誕生が出版界にも影響しているような気がして、僕個人は凄く興味深く感じています。
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日本企業と旨スポンサー

2021-05-17 21:08:40 | 日記
 前回、1990年代のユナイテッドを題材にしましたが、ファンの印象が強いのは、この時期日本企業が旨スポンサーだったこともあるでしょうね。

 ユナイテッド シャープ
 アーセナル セガ(ドリーム・キャスト)
 コベントリー・シティ スバル
 ポーツマス オキ(OKI)

 イタリアではユヴェントスがソニーでしたし、90年代ではありませんが、京セラはボルシア・メンヘングランドバッハを支えていました。

 そして2010年代は、横浜タイヤとチェルシーが思い浮かびます。

 日本企業の経営が好調だったころは、英国に工場を持つ企業も多く、その点でスポンサーになった事例もあるでしょう。

 思い違いでなければ、日産自動車は現在でもサンダーランドに工場をもっていたはずです。

 特にユナイテッドは

 1999年は3冠を達成し、東京で世界一となる
 アンブロとの契約も有名であり、リバーシブル、パイル生地など手の込んだデザインが秀逸である

 という点も、印象深い理由と言えます。

 この90年代から2000年代初頭は、ある意味日本における海外サッカーの情報が桁外れに流入してきた最初の時期であり、日本代表を除けばJリーグに見向きもしない方が多かったと思います。

 今、Jリーグは熟成の時期に入り、今をどう過ごすかで今後の観客動員や様々なファン・プロモーションに繋がってゆくと感じます。

 本場英国で香川真司と岡崎慎司が優勝を果たす、現在はサンプドリアに在籍する吉田麻也も8年間、過酷なスケジュールの中で先発を射止めてきたと、日本人選手の評価も変わりつつあります。

 今後、日本経済がかつてのように上向きになれば、選手同様企業もクラブスポンサーに返り咲くのかもしれませんね。
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陳腐ですが男の友情を考えてみました

2021-05-17 20:54:22 | 日記
 講談社文庫「仕掛人 藤枝梅安」は未完で終えています。

 それは著者の池波正太郎が急逝白血病で永眠したためで、文春文庫「鬼平犯科帳」も同様に未完です。

 新潮文庫「剣客商売」は16巻まで刊行され、そこで終えていますが(話は一区切りついています)いずれも先生がご存命ならば、更に多くの作品が目にできたに違いありません。

 仕掛人 藤枝梅安は「暗殺」が題目ですが、そこまで暗いわけではありません。

 先生は題材や展開に相当苦心していますが(当然ですが、金で人を殺める話はそんなに浮かぶはずありません)、話がある意味軽妙なのは、登場人物にあります。

 主人公の梅安と、その梅安が愛する女性「おもん」
 仕掛人として一目置く彦次郎、そして縁で巡り合った小杉十五郎

 特に、この男3人が互いに思いやり、飲食をともにし将来を鑑みる形、この陳腐な言葉で申し訳ありませんが

 「男の友情」

 が、多くのファンを生み出しているに違いありません。

 先生は例えば山口瞳と対談していますが、先生の周囲にいらした作家や幼少期からの友人(エッセイによく登場する井上留吉)などが、彦次郎と小杉十五郎のモデルになったのではないでしょうか。

 ユナイテッドの90年代も、男の友情であふれていました。

 「クラス・オブ・92」と呼ばれるアカデミー出身の選手たちは、代表には縁のなかったロビー・サヴェージを含む実力者たちで構成されていました。

 デイビッド・ベッカム、ポール・スコールズ、ニッキー・バット、ギャリーとフィルのネビル兄弟。

 必ずしも全員がユナイテッドのジャージを着用したまま引退はしていませんが、ファンにとってアカデミーから巣立った彼らは、本当に誇りだったに違いありません。

 そのアカデミーからトップ昇格の代表がライアン・ギグスなのですが、彼が今女性問題でウエールズ代表監督の座をどうするのか、と思案していることを思うと、やはり残念と言わざるを得ません。
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