塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

過去のブランドロゴを思い出して

2021-05-01 21:11:33 | 日記
 クラブや代表がエンブレムを変更しますと、旧型が欲しいという感覚が芽生えます。

 インテルがクラブ・エンブレムを変更すると発表すると、内外から様々な意見が押し寄せたように、変更が必ずしも好意的に受け取られるわけでもないのですが。

 それはブランド・ロゴも同じですが、これらには商売としての「うま味」があります。

 アディダス 過去は月桂樹、現在は3本線
 アンブロ 過去はアルファベットで「UMBRO」とデザイン、現在はダブル・ダイヤモンド
 
 というように、過去のデザインを現在に「復刻」する形でジャージを発売すると、それは「レトロ」として新しい商品価値が誕生します。

 ペナルティのように定期的にブランド・ロゴを変化させる一方、過去のブランド・ロゴで勝負しない、ある意味で潔いブランドもありますから、ビジネスとしても思惑は様々。

 と言う形でしょうか。

 サッカー・ブランドではありませんgが、コンバースも現在パフォーマンス・ラインを

 「シェブロン・&・スター」

 に変更し、再度NBAに割り込もうとしています。(それはナイキの思惑でもありますが)

 アシックスがオニツカ・タイガーとアシックス・タイガーの靴を復刻しているのも、ファンの要望であり同時に商売としてうま味がある、そして何より自分たちの財産を再確認できる。

 という着眼点がありますよね。

 ミズノが「Ⅿ」マークのスニーカーを復刻したのも、同じ理由ではないでしょうか。

 全てを商売に結び付けることは簡単ですが、売れるか売れないかは製造、販売してみないとわかりませんし、企業もリスクを背負っていることに間違いはありません。
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改めて思う革の大切さ

2021-05-01 20:53:53 | 日記
 ナツメ社より刊行の「上田哲司監修 紳士靴完全バイブル」は読みごたえ抜群の書籍です。

 特に82ページから89ページに掲載されている「エキゾチック・レザー」の特集は、革を知るにあたり最適の資料と言えます。

 そこにはエイ(スティングレー)蛇(パイソン)鮫(シャーク)など、採取することすら困難である革の紹介もあるのですが、案外将来はこれらの革でサッカー・スパイクが生み出される、かもしれません。

 それは以前にもお話したように、動物愛護団体はカンガルーを採取し、その革でスパイクが生み出されることを良しとしません。

 ジーンズが中古加工を施す際、膨大な水を必要とします。

 ジーンズの代名詞であるリーバイスは、いかに水を大切にしながらもジーンズの魅力を訴えることができるのか、常に考えていますが、それは革のなめしでも同様なんですね。

 鞣しの際にも多くの水を使用しますから、この水をどう環境に還元できるかは大きな題目であると同時に、ブランドは放置していないことも確かです。

 ただ、環境保護団体からすれば、こうしたサッカースパイクを製造する際の水というのは、何かしら異議申し立てを行うべき存在と見えているのでしょう。

 つまり、動物の革をスパイクに用いることができないが、天然素材で代用できるとすれば、エレファント(象)やオーストリッチ(ダチョウ)などが浮かぶわけです。

 でも、象が象牙のために乱獲されてきた歴史は事実である、そのため象牙の印鑑に価値を見出す我が国も、大きく批判されてきました。

 僕の近所にある財布、鞄の専門店でもエレファント、コードバン、そしてスティングレーを扱っていますが、値段は高めに設定です。

 しかし事情を考慮すれば、高値の設定は当然であるとも思えるのですね。
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革の供給が滞る中で

2021-05-01 20:41:49 | 日記
 大豆ミートに豆乳ヨーグルト。

 植物性蛋白質や大豆を用いた品が増加傾向にあり、今後畜産業に関する見識も大きく変化するでしょうね。

 畜産業をビーガンやベジタリアンのように、明確な基準で食材を選んでいる方は、かつての奴隷制度のように判別していると聞きました。

 どんな形で放牧をし、ストレスを与えない形で飼育しているかを訴えても、動物性蛋白質の摂取を控えていく方は増えていくのではないでしょうか。

 今、タンナーと呼ばれる革をなめす企業が存続の危機にあります。

 馬革、牛革に代表される財布、ベルト、鞄に用いられる革の多くは、このタンナーによる「なめし」が不可欠です。

 エルメスは老舗タンナーである2社「アノネイ」「デュプイ」を買収し、自社の革供給は滞らない事、そして皮革製品の品質を維持できるよう、既に先手を打っています。

 米国を代表する靴ブランドである「オールデン」

 オールデンと言えば「米国ホーウイン社のコードバンレザー」
 コードバンレザーと言えば「ホーウイン社」とオールデン

 という連想ゲームが成り立つほど、両社の間柄は非常に有名ですよね。

 ただ、コードバンというのは「農耕馬のお尻の革」を指すのですが、トラクターで農作業を行うのが基本の昨今、コードバンを入手すること自体が難しくなっているそうです。

 アルゼンチンはマラドーナに代表される、優れたサッカー選手を続々と生み出す国で知られています。

 その一方で

 引退した選手たちは牧場経営に乗り出すほど、牛肉の消費がけた違いに多い
 パンパと呼ばれる大草原で放牧
 牛肉の摂取では得られないビタミンをマテ茶で得る

 という独特の風習があります。

 実は英国の靴ブランド「チーニー」だったと思いますが、このアルゼンチンに目を向けて、アルゼンチン産コードバンを仕入れ、靴の素材にしているはずです。

 イングランドとアルゼンチンはサッカーでは仇敵同士ですが、ビジネスでは案外良好なのかもしれません。
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