塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

サッカー好きが覚えておくべき点

2021-05-16 21:14:48 | 日記
 僕はNFL、日本のXリーグなど、アメリカン・フットボールに精通していません。

 ただ競技として最大の魅力と言われる

 「どんな体格、どんな性格の人間でも必ず活躍できるポジションがある」

 という言葉を聞いた時は、本当に素敵だと思いましたね。

 活躍というのか活用という意味合いでもありますが、全ポジションが高い人気を誇るわけでもなく、出番が相当限られるポジションもあります。

 サッカーとラグビー、アメリカン・フットボールは3兄弟と言われるほど、内容が近いとされています。

 例えばキックの正確さはそうですよね。

 ラグビーの場合、コンバージョン・キックはフィールド・プレイヤーがそのまま蹴る、例えば2015年ワールドカップは五郎丸歩、2019年ワールドカップは田村優が指名されました。

 しかし、アメリカン・フットボールには「キッカー(K)」と呼ばれる、それ専門の選手がいて、その人蹴りのために全神経を練習中から高めていきます。

 QB,WR,RB(クオーターバック、ワイド・レシーバー、ランニングバック)という人気のポジション、当然ドラフト指名も高く契約金も相応の額
 K,P,PR(キッカー、パンター、パントリターナー)というように、限定的に試合に登場、ドラフト指名は低い

 ただ、それらすべてのポジションにあてはまる個性がある、だからこそアメリカン・フットボールは「自由の国」米国で、発展してきたのではないでしょうか。

 サッカーは交代を含めて(今後も5人がスタンダードになるのでしょうか)全選手が登場できません。

 それでも2004年アジアカップ日本代表のように、たとえ出場できなくても、ベンチから声をからして声援を送る選手がいること、この点が価値あると考えます。

 誰もが人気のポジション、高い報酬を得たいと思いますが、どの職業もそうはいきません。

 戦隊ヒーロー「ゴレンジャー」もそうですが、キレンジャーやモモレンジャーがいるからこそ、花形が活きる、この点をサッカー好きの僕たちは留めておくべきではないでしょうか。
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FAカップ、今季の王者はレスターシティ

2021-05-16 16:01:05 | 日記
 2020-21シーズンのイングランド・FAカップは、レスターシティが戴冠しました。

 2016年、「おとぎ話」と世界中から讃えられたリーグ優勝から5年、大きな勲章が加わりました。

 ラ・リーガの国王杯
 ブンデスリーガのDFBポカール
 セリエAのコパ・イタリア 

 欧州主要リーグにはFAカップに相当するカップ戦をいずれも設けていますが、FAカップほど古くからクラブとファンを熱狂させ、感激されたカップ戦はないでしょうね。

 さて、そのレスターを率いるのがブレンダン・ロジャースです。

 スワンジー・シティ時代、その適格なボール・ポゼッションと鮮やかな攻撃から、当時最盛期を迎えていたバルセロナの名前を用いた

 「スワンゼロナ」

 という言葉が誕生するほど、ロジャースの理念は魅力的でした。

 しかし、ケニー・ダルグリッシュの後任としてアンフィールドに立った彼も、在任期間中の優勝はゼロでした。

 とくにルイス・スアレスをバルセロナに売却し、その解除金で補強を迎えた2014-15シーズンは、とても厳しいものでした。

 イングランド代表 リッキー・ランバード
 セルビア代表 ラジャ・マルコビッチ
 イタリア代表 マリオ・バロテッリ

 軍資金で多くのポジションを満遍なく補強するも、結果は芳しいものではなく、リバプールが誇りを取り戻すのは、現在のユルゲン・クロップ政権まで待たねばなりませんでした。

 セルティック・グラスゴー在籍を経て、レスター・シティに降り立ったロジャーズ。

 彼にとって今回のFAカップは、クラブだけでなく彼にとってもプレミアで得た初めての優勝になります。

 (スワンジー時代、1部優勝でプレミア昇格という経験があるのですが)

 コロナの影響もあるでしょうが、僕なら今すぐに優勝パレードを企画するでしょうね。

 レスターにとっては本当に素敵な一日だと思いますよ。

 (
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サッカーを自分の人生に置き換えること

2021-05-16 15:46:56 | 日記
 「長野パルセイロはだめだな」
 「あんなに立派なスタジアムがあるのにさ」

 と指摘されるたびに、頭を垂れる僕です。

 クラブのことを言われているのではなく、僕そのままの人生を指摘されている気がするんですよね。

 サッカーファンの多くは、代表よりも「日常」「身近」にあるクラブサッカーを軸に考えていますから、クラブの敗戦、降格は自分が侮辱されている、小馬鹿にされていると錯覚しがちなのではないでしょうか。

 フランスだとマルセイユ
 イタリアだとラツイオ
 アルゼンチンだとボカ・フニオルス。

 彼らはどこか、暴力的手段に訴えかねないファンに支えられいる気がします。

 しかし、彼らよりも資金に恵まれているナポリやリヴェルも同様ですし、今のカタール資本に入る前のパリ・サンジェルマンも同様でした。

 結果、つまり勝ち点3を積み重ねているうちは、ファンもおとなしくしているというわけです。

 長野パルセイロは今、ロアッソ熊本に0-2のスコアで追いかけている形です。

 掲示板を閲覧しましたが

 「もう今季は忘れましょう」
 「クラブの方針がわからない」
 「横山監督は交代ですか」

 という、マイナスの声で充満しています。

 自分の人生、日常と掛け合わせているからこそ、ため息をつく、見たくない光景は見たくないという心情が生まれ、それは僕も同じですね。

 プロ野球横浜は、すでに現時点でリーグ優勝がもう不可能と讃えられているほど敗戦を重ねていますが、これだけ下位が定位置でも、監督を交代、という形にはなりません。

 それは成績低迷による降格がないこと、レギュラーシーズンの試合数が多いこと、歪な形が是正されないが支持もあるプレイオフがあることなどがあるのでしょう。

 この文脈を借りるならば、横山監督は延命の形になるのですが、今の長野を指揮したいと思う監督はいないように感じます。
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端正な表情でも実はおっちょこちょいという姿

2021-05-16 15:33:40 | 日記
 コメディに長けた女優をコメディエンヌと呼ぶそうですね。

 通常の脚本ならば、美形麗しい彼女たちの真摯な表情、鬼気迫る表情が見ものなわけですが、コメディの場合はむしろ「素」の表情に近い点が好感を持たれるのでしょうか。

 現在日本では、綾瀬はるか、北川景子がコメディエンヌとしての価値を高めていると指摘する声があります。

 近づきがたい彼女たちが、おっちょこちょいやとぼけた演技をすることで、親近感を抱くファンが増えても不思議ではありません。

 デイビッド・ベッカムが人気だったのも、美形ではあるが憎めない、という彼の性格にあると思います。

 彼が賢明だったのは、2004年から加入したレアル・マドリードでも見られます。

 イングランド代表主将
 ワールドカップに2度、欧州選手権に1度参加
 ユナイテッドで欧州王者

 という実績を持つ彼ですら、マドリードでは「ジャージ」を売るため方便と囁く声が後を絶ちませんでした。

 しかし、十八番であるクロスだけでなく、センターハーフとして相手へのチャージ、マンマークでいとわない重労働をする姿に、ファンもマスメディアも味方を変えてゆきます。

 2007年、LAギャラクシーへの移籍をシーズン閉幕前に公表し、指揮官のファビオ・カペロから疎外されるも、最後は貴重な戦力としてリーグ優勝に大きく貢献したベッカム。

 カペロのような厳格で知られる指揮官も、彼のプロ根性に脱帽するほどでしたが、その一方で

 「彼の英語は鼻にかかったようでよくわからない」
 「女のうわさが絶えないな」

 という声もありましたが、父として子供たちに愛情を注ぐ姿はほほえましいものでした。

 このプロとしての姿と、ピッチを離れた姿のある種の「落差」が、人間ベッカムとしての魅力をファンに自然に伝えていたように思います。

 同じアディダス契約選手でも、ジダンほどの優勝には恵まれない一方、彼よりも多くの視線を集めたのがベッカムではないでしょうか。
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