塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

大型補強で見落としがちな点

2021-08-07 21:19:36 | 日記
 フォロレンティーノ・ぺレス就任以降のレアル・マドリードは、「ギャラクティコ」「銀河系選抜」という名前で呼ばれる、大型補強を行ってきました。

 でも大型補強ならば、90年代の読売巨人軍が行っていましたよね。

 西武ライオンズから清原和博、中日ドラゴンズから落合博満、広島東洋カープから江藤、ヤクルト・スワローズから広沢克己という、セ・パ問わずリーグの長距離砲をどんどんFAで加入させます。

 投手にもガルベス(審判にボールを投げつけることでも話題になりました)という有力外国籍選手もいましたし、桑田真澄という多くの投手が憧れる存在も怪我を乗り越えました。

 1996年、広島東洋カープを最後に振り切り、長嶋茂雄監督が「メイク・ミラクル」という言葉を用いたことでも印象深い優勝だったと思います。

 ただ、捕手の村田、バントや小技の名手である川相などが、どんどん脇に追いやられているよう印象を受けたファンも多かったに違いありません。

 サッカーでも野球でも組織というのは、不思議と優れた選手を集めるよりも、優れた選手に一見「凡庸」に見える選手を混ぜた方が、引き締まった活躍ができるというのは、共通認識ではないでしょうか。

 レオ・メッシにパリ・サンジェルマンが3年契約を持ちかけている、といいます。

 彼らがユナイテッドからポール・ポグバを獲得する、という話は実に信ぴょう性があると思いますが、ここまで派手な選手がいても仕方がないのではないでしょうか。

 むしろエヌゴロ・カンテやクラブOBであるクロード・マケレレのような、落ち着いた選手をもっと増やすか、ユリアン・ドラクスラーのような、1・5軍の選手をもっと起用すべきではないでしょうか。

 まだ「神の子」の移籍先が決まったわけではありませんが、黒子はもっと大切にすべきでしょうね。
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老舗もエクストリーム・スポーツに進出すべきでしょうか

2021-08-07 20:59:34 | 日記
 コンバースはナイキ資本に入る以前から、スケボーシューズを作っていました。

 よく藤原ヒロシがスケートボードの為に

 コンバースのウエポン
 ナイキのエアー・ジョーダン1,ダンク

 を愛用していたことは知られていますし、90年代からは老舗のヴァンズの他に、エアー・ウオークやビジョンも人気を集め、以後エトニーズ、DCシューズにグラビスなど、続々と人気ブランドが誕生します。

 そしてナイキもスケボーシューズを作っていますし、90年代にはアディダスも同様の試みを行っていました。

 どうして冒頭からスケートボード、靴のお話をしたかといいますと、東京五輪で正式競技となったスケートボードで、多くの日本人選手がメダルを課獲得する、素晴らしい体験を僕たちに与えてくださったためです。

 つまり、ここに分岐点があると思うんですね。

 例えばロットはイタリアを代表するブランドであり、サッカーとテニスで多くの功績を残してきましたが、彼らのような伝統企業もスケボーやボルタリングなど、新しい競技をサポートすべきか。

 それは日本を代表する企業、アシックスとミズノも同様です。

 逆にアンブロのように「オンリー・フットボール」と、サポートする競技を絞り込むと、余計な感情に流されないという側面はあります。

 ナイキやコンバースのように、エクストリーム・スポーツを以前から支援してきた企業からすれば、スケボーやBMXなどの人気は以前から予測できたのでしょう。

 同時に資金力のあるブランドがより多彩な商品群を発表すると、DCシューズのような専門ブランドも契約金、契約年数で太刀打ちできなくなるかもしれません。

 サッカーとラグビーのように、履く靴が同じでも大丈夫、という事例の方が少ないわけですから、企業がより市場を制圧するにはやはり、新しい競技への支援は欠かせないように思います。
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アコギな商売は長続きしませんよね

2021-08-07 20:46:41 | 日記
 僕は過去、セックス・ピストルズのCDをよく購入していました。

 ピストルズのファンで僕のようにCDを買い込んだことのある方はご存じでしょうが、レコード会社とCDの題名が異なるにもかかわらず、同じ音源が使われている場合が多く、さすがにうんざりでしたね。

 一例ですが(あくまで1990年代中期に発売のCDですよ)

 俺たちに明日はない
 レア・ベスト
 ミニ・アルバム
 スウインドル・コンティ―ニューズ(前半部分のみ)

 これらは過去、地下で流通していた海賊版「スパンク」を音源にしています。

 ファンはこのアルバムで見せる、粗削りな楽曲を好む傾向にあり、海賊版が正規版として販売されるようになった稀有な例です。

 また、日本で流通したか定かではありませんが、本国英国ではピストルズが発表したシングルをボックス販売した

 「セックス・パック」

 が売られたこともあります。

 これはジョニー・ロットンというフロントマンが脱退しても、大きな影響を及ぼすピストルズで金儲けする、という意図が見える嫌な存在だったようです。

 つまり、それまでシングルをすべて所有しているファンは無視してもよいと考えがちですが、一枚のシングルのみ未発表曲2曲という形で梱包されていたためです。

 曲名は「ヒア・ウイ・ゴー・アゲイン」「ブラック・レザー」というはずですが、ここまでくるとさすがに「アコギ」な方法だと思いますよ。

 レオ・メッシが元会長であるバルトメウに幻滅したのも、移籍市場での「アコギ」なふるまいにあるように感じます。

 補強とは名ばかりの形による新戦力(ケビン・プリンス・ポアテングのような事例)
 ネイマールがクラブと喧嘩別れしたような形での移籍(メッシの存在価値が再度わかるという皮肉な事例)
 どんどん膨らむ借金の額

 勿論ですがバルトメウの方も、メッシがエゴを肥大化していると思った部分があるでしょうし、周囲もメッシの表情と感情は当然無視はできませんよね。

 アコギな商売はやはり長続きしません。

 だからこそこのような形で、メッシがバルセロナを離れる形になったのは、ファンもがっかりでしょうがメッシ本人はどう思うでしょうか。
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