塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

選手の人柄はどう考えるべきでしょうか

2021-08-18 22:26:54 | 日記
 サッカーは世界中で親しまれている一方で、嫌悪感を示す方もいます。

 ただボールを蹴飛ばすだけで、けた違いの報酬が発生していることが到底わからない、という方もいれば、飲酒や交通事故など事件を起こす選手がいることも影響しているに違いありません。

 選手が強盗に狙われていることは気の毒だと思いますが、批判的な方々はその豪奢な生活が犯罪を呼び寄せているのだから、自業自得だと切り捨てるのでしょうが。

 では選手の実力だけでなく、人間性を考慮することにどの程度意味があるのでしょうか。

 それはイングランド代表のポール・ガスコインの事例からわかるように

 1・クラブと代表で抱える重圧、憂さをアルコールで晴らす、忘れる
 2・勢いで妻に暴言や暴力をふるい、酔いが覚めると自分で自分を嫌悪し、更に嫌な気持ちになる
 3・周囲にはもう飲酒はしないと誓うも、重圧、孤独が自分を責めていると思い、やはり酒に手を出してしまう。

 ガスコインの時代は現在ほど食生活、喫煙が重要視されていませんでしたし、何より解約解除金と報酬は比較になりませんが、選手が抱える心の問題とストレスは、相当だったに違いありません。

 一方でジーコのように

 「努力の人」

 と認知され、多くの選手が敬愛した存在もあります。

 あのロベルト・バッジョが常にジーコを意識し、在籍したフラメンゴとウディネーゼ最高の選手と讃えられるジーコ。

 彼はメッシのような形ではありませんでしたが、華奢な体を独力と大きくし懸命に練習に取り組み、白いペレというあだ名に負けてはならないと奮闘し続けます。

 ワールドカップの優勝には手が届かずとも、その器の大きさは皆が知っています。

 やはりジーコが日本代表監督に就任したのは時期が早すぎましたね。

 今ならば選手たちは彼の見解を理解し、自由には常に責任が伴い、国の最高峰の選手たちは監督の視線を気にせず、今目の前の状況を打破するために、自分で考えてプレイしなくてはならない事がわかると思います。

 鹿島の皆さんは敬愛を込めて「ジーコさん」と呼びますが、ジーコ本人もこの呼び名を気に行っていると思います。
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僕が思うプーマのファン・プロモーション

2021-08-18 20:45:12 | 日記
 マリオ・バロテッリはインテルで頭角を現したころ、ナイキの愛用者でした。

 2014年ワールドカップ時には既にプーマに鞍替えしており、プーマも自社の大切な広告塔として(イタリア代表もプーマという縁もあるのでしょうが)大きく期待していたと思います。

 今は情報不足で契約続行中なのかわかりませんが、顔が「ネイマール」に移行したことは知られています。

 ネイマールの前にはチェルシーに復帰したロメル・ルカクがプーマ・キングの広告塔だったわけですが、プーマはある種荒々しい選手、私生活よりもピッチで結果を出す選手が好みのように思えますね。

 一方で日本代表の主将として多くの信任を得た長谷部誠、そしてキング・カズの契約事例からもわかるように、実直で飾らない性格の選手を熱心に支えてきた歴史もあります。

 長谷部誠は浦和レッズ入団から今まで常にプーマを愛用していましたし、(一時期アシックスの黄色ラインの時期もあったのですg)キングも同様です。

 ですからプーマはネイマールという個性を手にしましたが、逆に長谷部誠に見られる

 ある種自己犠牲にあふれた選手
 冷静に周囲の状況を顧みられる選手

 を広告塔として今後、求めてゆくのではないでしょうか。

 ナイキ、アディダス、プーマという御三家は、文字通りプーマよりも売り上げ、知名度でナイキ、アディダスがはるか先を歩いているような状態です。

 ただ、ウルトラ、フューチャーというニット素材をはじめ、商品の性能が劣っているとも思えませんし、プーマもファン・プロモーションのてこ入れは今後も考えてゆくことでしょう。

 J1では契約するフロンターレが素晴らしいサッカーを見せていますし、来季以降ジュビロ、エスパルス、そしてセレッソに次ぐ契約先を探すかもしれませんね。
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欧州選手権終了時のマンチーニの心を推察

2021-08-18 20:34:29 | 日記
 イタリア代表がワールドカップ2018の出場を逃した際、まさか3年後の欧州選手権2020(厳密に言えば今年の開催ですが)で覇者となる、とは考えられませんでした。

 しかもワールドカップを賭けたホーム最終戦となるスウエーデン戦において、指揮官のヴェントウーラは交代で送り出そうとしていたダニエレ・デ・ロッシから

 「どうして俺がこれから出場するんだ」
 「ロレンツオ・インシーニェこそが相応しいだろうよ!!」

 と声を荒げられたくらい、ベンチワークも最悪でした。

 そしてこの一戦を最後のひとりのジャンルイジからもうひとりのジャンルイジへ、GKの系譜が受け継がれます。

 そう、ブフォンからドンナルンマへの移行であり、後者はパリ・サンジェルマンに移籍して更なる成長を求めています。

 ただ、マンチーニはどこか寂しい気持ちがあったかもしれません。

 本来ならば彼をファーストネームの「ロベルト」と呼び、インテルとシティで辛抱強く使い続け、その素質を信じ続けたマリオ・バロテッリが不在だったためです。

 2012年欧州選手権と2014年のワールドカップに出場したマリオ・バロテッリでしたが、2012年の欧州選手権はスペインに0-4で敗れ準優勝でしたから、仮に今大会に召集されていえば。

 彼自身の汚名返上だけでなく、代表の汚名返上にも一役買えたのにと思うんですよね。

 バロテッリは確かに品行方正ではなく、多くの問題行為を起こしてきましたが、彼はマスメディアが誇張していると信じていますし、イタリア国内で根強い黒い肌への偏見と闘ってきました。

 この黒い肌、黒人選手への侮蔑行為に関してはバロテッリではなく、周囲が責めを負うべきでしょうが、バロテッリがリバプールとミランを行き来するあたりから、選手としてのキャリアが既に終わりかけていた。

 のかもしれません。

 ロナウジーニョも同様ですが、彼らにはサッカーは職業というよりは、むしろ音楽や映画のように娯楽的価値が高く、だからこそ長続きしなかったように思えます。
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