塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

改めて考える名前の問題

2021-08-29 22:56:54 | 日記
 中野京子は著作の中で、西洋における名前の少なさは致命的と嘆いています。

 指摘される名前では、女性ではマリアとエリザベス、ドイツ連邦共和国の礎となったプロイセンでは、「フリードリヒ」と「ヴィルヘルム」が繰り返し登場する始末です。

 西洋史を好まない方にとっては、最難関と言えるのは年表ではなくて人物名かもしれません。

 実はプロスポーツでも、名称は大切です。

 イタリアの名門「インテル」は、過去「インターミラノ」「インテルミラン」など様々な表記が見られました。

 英語読みでいうと正確な表記は「インターミラン」
 イタリア語では「インテルミラノ」もしくは「インテルナツイアーレ・ミラノ」

 になります。

 宿敵ACミランが英語表記(都市名ミラノはイタリア語、ミランは英語)なのは、クラブ創設に英国人が関与していたためです。

 つまり、インターミラノもインテルミランも、不正確な表記になります。

 大リーグで最も名称変更が大きかったのは、アメリカンリーグ東地区の「タンパベイ・レイズ」でしょうか。

 チーム誕生時にはタンパベイ「デビル」レイズと言いましたが、デビル(悪魔を僕たちは連想しがちですが)という名称がやはり良くなかったのか、チーム名を現在の形に変更したんですよ。

 するとアメリカン・リーグ東地区で、ヤンキースとレッドソックスに次ぐ高成績を得るようになり、昨年はワールドシリーズに12季ぶりに出場したほどです。

 ちなみにサッカーのニュージーランド代表代表は、「オールホワイツ」と呼ばれますが、この名称が差別的見解をもたらすということで、騒動になっていますね。

 どこか神経過敏にも思えますが、それだけ名前の持つ力は侮れない、という事でしょうか。
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父から言われたい、ただ一つの言葉

2021-08-29 21:13:35 | 日記
 マイケル・ジョーダンは1993年NBAを引退し、マイナーリーグから大リーグ昇格を目指します。

 ちなみに野球挑戦は「ベースボール・スパイク型のエアー・ジョーダン9」という副産物を生み出した事でも知られています。

 ジョーダンは幼少期、野球に夢中だったのですが、1993年というのは

 1・シカゴ・ブルズでNBA3連覇
 2・同時に父親、ジェームズ・ジョーダンが強盗に襲われ、殺される

 という、彼の心理面に大きな負荷がのしかかった年なんです。

 ですからジョーダンは、ジェームズ・ジョーダンが夢見ていた、野球での成功を叶える(ある意味弔いの意味もあったのでしょうか)ため、NBAから退いたとされています。

 ジョーダンは試合が終わるとすぐにジェームズに電話をし、試合の印象を訪ねていたと聞きますが、それだけ父の助言が大きな要因となっていたのでしょう。

 ちなみにピクシーがグランパスエイトの指揮官として再来日した際、敬愛するイビチャ・オシムに毎日のように電話をし、教えを請うた話を聞くと信頼できる人間がそばにいる幸福が感じられます。

 ジョーダンもストイコビッチも、きっとただ一言

 「お前は自慢の息子だよ」
 「君は私の誇りだ」

 と言われたかったに違いありません。

 ネイマールがあれだけ批判を受けながらも父の言う事を尊重するのも、同様の心理状態に置かれているためと僕は思います。

 僕は父に直接問いただしたことはありませんが、父はきっと僕に不満を持ち「ボンクラ」だと思っていると日々感じています。

 あれだけの学費を払っても大学時代の体たらく、結婚の予定もなければそもそも交際相手すらいない。

 父は僕の年齢(45歳)で家を建てていましたし、当然僕たちが路頭に迷う事はなく3度しっかり食事ができました。

 バブル経済とシュリンクした現在の経済や、銀行の利率など一概に経済を否定することはできませんが、僕も上記の選手たち様な言葉をかけてもらえるのか、正直無いとは思っていますがそうしないといけない。

 と感じています。
 
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Jリーグ再開しましたね

2021-08-29 21:00:57 | 日記
 僕の幼少期「狭い日本、そんなに急いでどこへ行く」という標語があったと思います。

 それは日本の国土を謳ったものではなく

 「慌てて移動すると事故を起こしますよ」
 「ゆっくり落ち着いていきましょう」

 という戒めの標語だったに違いありません。

 再開したJリーグですが、ファンは選手と共に日本各地を遠征し、宿泊、食事をしますよね。

 きっとその時
 
 「いやあ、遥々やってきたなあ」
 「サッカー好きでなければ、こんな長旅しなかったに違ないよ」

 と感慨深いのでないでしょうか。

 長野パルセイロは本日、敵地宮崎県でデゲバジャーロ宮崎に2-0で勝利し、順位を6位に上げました。

 過去J3にはFC琉球がいましたが、ロアッソ熊本やデゲバジャーロ宮崎との対戦するため、九州を訪れることは選手たちも大変ですし、ファンも慣れない土地に行くのは神経を使います。

 Jリーグが平和的だと思うのは、遠征に訪れるファンに対して、ホームのファンがアドバイスを送る点にあります。

 長野パルセイロの掲示板にも

 「こんにちは、今度他県から観戦にお邪魔するのですが、駐車場について教えていただけないでしょうか」
 「長野Uスタジアム近辺の飲食情報を教えてください」
 「長野駅周辺の蕎麦店は何がおすすめですか」

 という問いがあります。

 僕は答えたことありませんが、皆さん本当に穏やかに接しており、勝負以前にサッカー好き同士の会話が成立しています。

 サッカーは他の競技と異なり、昇格と降格がありますし同じ相手とホームとアウエイの2試合しかしませんから、敗れた雪辱は基本来季に持ち越しとなります。

 そのような特殊な面がある中で、ファンがファンを尊重できるリーグは本当に素敵だな、と思うのですがいかがですか。
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