塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

フロンターレ、遂に今季初黒星

2021-08-25 22:28:28 | 日記
 アビスパ福岡。

 今季無敗を維持してきた川崎フロンターレが、遂に初黒星を喫しました。

 彼らから勝利を奪ったのは、アビスパ福岡でした。

 加えて2位のFマリノスとの勝ち点差はついに「1」となり、鬼木監督の心中はいかなるものかと邪推してしまいます。

 ちなみにフロンターレに在籍するレアンドロ・ダミアンは、スポーツナビを参照しますと現在14得点を挙げており、首位(15得点)の古橋享梧はセルティックに移籍したため、彼を超えるのは既に時間の問題です。

 加えてトゥールーズに在籍するオナイウ阿道は12得点と、得点王に近い選手たちが海外に移籍したシーズンでもあるのですね。

 更にスポーツナビの得点ランキングを参照しますと

 フロンターレ 小林悠 9得点 家長照博 7得点 三笘薫8得点(移籍したためこれが今季の個人記録になります)
 Fマリノス 前田大然 13得点 レオセアラ 7得点 マルコス・ジュニオール7得点

 というように、両クラブはある意味、全方位で得点を得られるように感じます。

 神戸がFWを3選手獲得したことで、大きな注目を集めましたが実は過去、Jリーグからの優勝賞金が一番豊富なのはフロンターレですよね。

 でもレアンドロ・ダミアンというブラジル代表経験者の獲得はともかく、

 「フロンターレが大物選手を獲得したな」
 「これは補強として大きな効果が得られると思うよ」

 という獲得劇はなく、アカデミーで育った選手たちを軸に戦い、売却し、首位、優勝戦線を維持してきた凄みが、むしろ感じられると思うのです。

 シーズン終了後、優勝を逃せば鬼木体制はひとまず終了するのでしょうか。

 僅差でFマリノスを振り切って優勝したとしても、鬼木監督の心理面では自身の責任を痛感するかもしれませんし、Fマリノスの勢いが止まらないことも大きいと言えます。
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クラブとスニーカーの結びつき

2021-08-25 17:52:20 | 日記
 現在NBAはナイキが包括的契約を結んでおり、全てのチームにジャージを納品しています。

 それ以前はアディダスが供給先だったのですが、当時バッシュとして誕生した「スーパースター」を、各チームごとの配色で発売し、ファンの注目を集めたことがあります。

 これはJ1でも見られ、プーマが契約するフロンターレ。セレッソなどの色彩を用いたスニーカー(品名は恐らくスエードだったと思います)を企画しました。

 アディダスがユナイテッドで同様の試みをしたはずですし、あまり知られていませんが、ナイキもインテルファン向けにスニーカーを発売しました。

 品名はたぶん「コルテッツ」だと思いますが、踵にクラブ・エンブレムが刻印されていたはずです。

 このようにサッカーやバスケットでは、スポンサーが契約先の都市やホームカラーを用いた、ファン向けの特別スニーカーを企画、販売する事例が見られます。

 ただ、ホーム戦はともかく適地でこの靴を見かけますと

 1・対戦相手を挑発していると捉えられる可能性あり
 2・暴力行為や侮蔑的チャントを聞かされるかもしれない

 という、(本来はあってはならいのですが)危険性を自ら生み出しかねません。

 実はローマと契約するニューバランスが、品番997でローマ色を用いたファン向けスニーカーを発売し、これが実に好評だそうです。

 ローマはスクデットこそ2001年以降得ていませんが、その人気とファンの熱中度は以前サポートしていたリバプールとも遜色がありません。

 確かローマには、24時間体制でローマの事だけを特集するラジオ局があるはずですし、当然ラツイオとのダービーはヒートアップしまくり、過去にではデマが起きて延期になったことさえあります。

 そのラツイオファンに地団太を踏ませたいと思うファンは、このニューバランスを即座に買い求めるのでしょう。

 ラツイオはマクロンがスポンサーですが、恐らく靴は作っていないはずですから。
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心の底から父に対して叫ぶ瞬間

2021-08-25 17:32:25 | 日記
 来月10日に最新刊が登場する桜井海描く「おじさまと猫」

 その7巻では、フランスからやってきた演奏家ジョフロワ・ランベールが

 「もっと褒めてよ」
 「大事にしてよ」
 「認めてよ」
 「父さん、父さん」

 と号泣する場面があります。

 彼は来日してひどい土砂降りの最中、5匹の子猫が捨てられる事に気づき、いったんは無視しようとしますが、父から大事にされていないと思う自分をその姿を重ね、感情のまま広い、主人公の神田冬樹を頼るのです。

 漫画とはいえ、僕もなんとなくわかるんですよね。

 父も僕も長男ですが、まだ太平洋戦争の最中である1943年生まれの父は、食糧難や大学に行きたいが諦めて働き、両親(僕の祖父母ですね)のために家を買い、そして僕と弟の面倒を見てきました。

 父からすれば僕は「なっていない」、父になるわけでもなく、孫を抱きしめられるという未来さえなく、不出来な長男を抱えていると思っていると、僕は内心感じています。

 頼りない息子を持つと、父は屈辱的なのでしょう。

 スペインは現在でも王政ですが、かつてカルロス4世という王様がおり、政務に全く関心が抱けず趣味の狩猟さえできればよいという、実に民衆からの人気がない存在でした。

 父王から常に

 「何てお前はバカなんだ」

 と言われ続けた点は、あのフィンセント・ヴァン・ゴッホも同様なのですが、僕は彼らの伝記を読んでも全く笑えません。

 パオロ・マルディーニのように、実力と日々の鍛錬で「偉大なるチェーザレの息子」という肩書を振り払った名手もいますが、恐らくネイマールは父の方針に反発したことがないのでしょうね。

 それはネイマールが心のどこかで、

 「父の期待を裏切れない」
 「僕がたくさんのお金を稼ぐことが父の喜び」
 
 と考えているためではないでしょうか。

 僕は今のところ、「お前が私の息子で良かった」と思われる人生は、何一つ達成できていませんが、サッカーではむしろ父の影響が色濃いことが、マイナスに作用する点が大きいことを考慮すべきではないでしょうか。

 一方でジダンやマジーニョのように、息子を慮ったうえで名を授けた父もいますがね。
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代表監督という苛烈な仕事

2021-08-25 17:22:48 | 日記
 世界で最も過酷で難しい職業。

 それはサッカーにおける代表監督ではないでしょうか。

 例えばルイス・フェリペ・スコラ―リ。

 2002年韓日ワールドカップをブラジル伝統の4-4-2ではなく、3-4-2-1で戦い優勝させた手腕はおおいに驚かされました。

 南米予選の段階ではヴァンデルレイ・ルシェンブルゴが当初率いていましたが、中盤以降代表の調子がさっぱり向上せず、このままいけばついにブラジルが予選で敗退か、と目される事さえありました。

 スコラ―リは韓日ワールドカップ優勝後、宗主国であり当時は良い選手を輩出するものの、強豪とは呼べないポルトガル代表監督に就任します。

 ブラジルもポルトガルもポルトガル語を話すため、演説や選手の声掛けに違和感なし
 2004年、欧州選手権のホストとしてポルトガルは恥じない成績を得る必要がある
 ワールドカップ優勝監督の招聘は、まさに最適の結果

 と僕なら思うのですが、彼が外国籍、そしてポルトでプレイするデコがブラジルから帰化し、重用されることが反発を呼び、政権の土台が揺るがされます。

 スコラ―リは2008年まで代表監督を務め、2014年にはワールドカップホスト国、母国ブラジルの代表監督となり、大きな屈辱を味わいます。

 それはドイツ代表に敗れた1-7というスコアもそうですが、就任時に

 「私はブラジルを率いる準備がある」

 とあのグアルディオラが発言し、どうしてグアルディオラに任せないんだ、という声が飛び交ったことの方が、スコラ―リからすれば大きな屈辱と驚きだったかもしれません。

 代表監督の優勝、功績はすぐに忘れ去られてしまう、それは理かもしれませんが、一方で監督ならば一度は務めたいポジションでもあるのですが。

 チッチもネイマール最後になるかもしれないワールドカップ2022で、彼を能力を最大限発揮させる仕事が求められますね。
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