塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

五輪における危機感を感じて

2021-08-09 21:28:52 | 日記
 東京五輪におけるバスケットボール金メダルは、男女ともに米国代表が獲得しました。

 熱心なバスケットファンはご存じですが、1992年のバルセロナ五輪でマイケル・ジョーダンを軸とするNBAのオールスター選手は参戦した背景には、4年前のソウル五輪がありました。

 1984年のロス五輪。

 米国男子バスケットボール代表は、マイケル・ジョーダン、チャールズ・バークリー、パトリック・ユーイングと有力大学生、つまりプロ予備軍で構成され、金メダルを獲得します。

 この功績に胡坐をかいた、訳ではないでしょうが、1988年のソウル五輪でもミッチ・リッチモンドやデイビッド・ロビンソンなど、地味ながらも実力がある、という選手たちで構成します。

 しかし結果は銅メダルで、バスケット生誕国としての威厳は一気に下落し、プロ解禁もありましたが米国バスケットボール協会は、金メダルに向けて本腰、言い換えますと

 「米国を舐めるなよ」
 「本気の我々に勝てる国はない」

 という意思表明だったわけです。

 ブラジルサッカー五輪代表が2大会続けて金メダルを得たように、強国が本気で編成した代表は本当に強い、という恰好の事例ではないでしょうか。

 実は現在、米国国内では大リーグ側も貸し出しを渋らす、五輪に選手を派遣すべきだった、このままでは野球は未来永劫、世界的発展は見込めないという危機感の声で一杯のようです。

 もし大リーグがロス五輪(2028年ですね)で野球が復帰した際、シーズンをいったん中止にして選手参加を認めるようになれば、これまでとは異なる風景が見られるかもしれません。

 それは2024年パリ五輪もそうで、サッカーという人気競技がある以上、今度がさすがにリーグ1のクラブも貸し出しに協力せねばならないでしょうね。

 それは国家の面子もありますし、仮に選手貸し出し拒否が東京五輪のように相次いだ形での敗戦となれば、ファンの怒りが途轍もない形で現れるのは目に見えているためです。

 そのためには日本も出遅れるわけにはいきませんね。
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古橋の姿から、あの選手を思い出す

2021-08-09 21:01:10 | 日記
 古橋享梧の大活躍を見て、恐らく僕意外のサッカー好きが

 「ペルージャとユヴェントス」
 「中田英寿、衝撃の2ゴール」

 を思い出したのではないでしょうか。

 中田英寿がホームのレナト・クーリに王者ユヴェントスを迎えた1998-99シーズン、日本中で中田への注目度は桁外れに高かったのは、中田の活躍や契約解除金が

 「今後、日本人選手の価値を左右する」
 「彼が欧州でプレイできるかどうかは、日本サッカーの分岐点」

 と思われたためです。

 しかも当時のユヴェントスは、ワールドカップ98の疲労を多くの選手たため込んでいても王者としての誇りにあふれ、指揮官も96年トヨタカップで世界王者に導いたマルチェロ・リッピでした。

 ですから中田が2ゴールを挙げ、しかも最後のPKを譲らす蹴っていれば、

 「世界的に無名の日本人選手が、世界最高のリーグでハットトリック」
 「しかもホーム開幕戦、中田にとってはイタリアでの最初の公式戦」

 という、爆発的な見出しが新聞を賑わせたことは間違いないはずでした。

 当時は現在ほどインターネットにおける速報性が重要視されてはいませんでしたから、イタリアと日本では「タイムラグ」があったことも事実です。

 ただベルマーレ平塚や韮崎高校など、中田が関与してきた関係者だけでなく、日本中のファン、そして何より在籍するペルージャのファンが「度肝を抜かれた」瞬間であり、この瞬間から

 「ペルージャは中田のクラブ」

 という認識が生まれます。

 しかも年間通じて10ゴール。

 まさに異例ともいえるシーズンでした。

 古橋の出したハットトリックは本当に素晴らしいものですし、中田がハットトリックに至らなかったことも事実ですが、やはり対戦相手とリーグの力量を考慮すると、後者のインパクトは今でも色あせません。

 マラドーナが生前

 「レオがヘタフェ戦で見せた5人抜きのゴールは凄いけど、俺には及ばないよ」
 「俺の5人抜きはワールドカップ、しかも対戦相手はイングランド代表だったからな」

 と語った際、プライドが感じられましたよね。

 サッカーにおける誇りの大切さを、古橋も中田も僕たちに教えてくれています。
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古橋享梧、仰天すぎるホーム開幕戦

2021-08-09 20:46:45 | 日記
 セルティック・グラスゴーに移籍し、その動向が注目される古橋享梧がとんでもない偉業を成し遂げました。

 セルティックは今節、ホームに2部から昇格したダンディーを迎えたホームゲームになるのですが、6-0で圧勝します。

 しかもその半分をこの日本代表が、つまり古橋はホームで自身のお披露目を「ハットトリック」で達成したのですから、仰天しない方が無理というようものです。

 ファンの声援にはにかみながら答えたという古橋。

 彼の態度はセルティック・ファンにも好印象のようで、古橋の冒険は最良のスタートといってよいでしょう。

 アンジェ・ポステコグルー新監督は、古橋をウイングではなくセンター・フォワードで起用し、この大勝を得ました。

 ポステコグルー監督の古橋起用法は、日本代表と森保監督に新しい決断をもたらすかもしれません。

 そう、日本代表でも古橋を1トップに起用する4-2-3-1,もしくは4-3-3の布陣です。

 ヴァイド・ハリルホジッチ体制から西野朗体制へ
 その際、常に大迫勇也が基準点となる1トップの出来が、浮沈のカギを握る
 ファンもマスメディアも、彼が不在の際を想定した戦い方を模索すべき、と捉える

 という形は今も変わりません。

 ラピド・ウイーンでプレイする北川航也の調子がいかほどなのか、定かではありませんが、北川や鈴木優磨が招集対象となれば、大迫勇也が故障、もしくは累積警告の形で不在の場合。

 大きな戦力になる可能性は高いと思います。

 一方で古橋は既に日本代表の常連になりつつありますし、彼が1トップで起用できるメドが立てば、戦術の幅は間違いなく広がります。

 セルティックは今季チャンピオンズ・リーグに参戦しませんから、幸運にも古橋は国内での戦いに集中でき、体力もそれなりに温存できるはずです。

 ホーム開幕戦でハットトリックで船出した古橋ですが、そこに慢心はないでしょうしね。
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