塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

サッカーにおける物語について

2022-01-25 17:42:57 | 日記
 服飾文化で興味深いのは、1960年代の俳優の背広姿が決して色あせない反面、スティーブ・マックイーンに代表される、ジーンズやジャンパーのいで立ちも参考になる点です。

 ケイリー・グラントのグレイスーツ姿
 ダグラス・フェア・バンクス・ジュニアの美しい佇まい
 三船敏郎が世界中を熱狂させた姿勢と表情

 これらは「メンズ・プレシャス」「ザ・レイク」のような、現在刊行されている男性雑誌でも頻繁に特集されますし、

 「良い品はさび付かない」
 「名優はいつまでも名優」

 という良い証といえます。

 しかし、サッカーはそうもいきません。

 イングランド代表ならボビー・チャールトンとボビー・ムーア
 ポルトガル代表ならばエウゼビオ
 イタリア代表ならばジャンニ・リベラとジャチント・ファケッティ

 ブラジル代表ならば当然ペレとガリンシャですが、60年代も名手を「回顧録」として楽しむ、偉人伝として読むことに意義はあるかもしれませんが、彼らのプレイを現在の選手が参考にするか、と言われてもそうではないですよね。

 それだけフィットネス、食生活から戦術に至るまで大きな変化があるわけです。

 特に1960年の牧歌的なマン・マークは姿を消し、ファケッティはオーバーラップの先駆者でしたが、今では当たり前の行動ですね。

 オフサイド・ルールも当時とは異なりますし、70年代に誕生したリベロは見る影がなく、ゾーン・プレスはカウンター・プレッシングや5レーンなど、新しい基軸に変化しました。

 ただ、選手の陰に隠された物語は当時の方が豊富でしたね。

 エウゼビオのルーツはポルトガル領だったモザンビークにある
 1958年のチャンピオンズ・カップからの帰路、ボビー・チャールトンはミュンヘンでの飛行機事故で生き残った稀な存在dせあった
 もし飛行機事故が起きず、あのダンカン・エドワーズが生きていたならば
 同じく飛行機事故で多くの主力を失ったトリノの影響力が衰退しなければ、ユヴェントスはどうしていただろうか

 思う事は多々ありますが、サッカーの進歩はまだまだ続いてゆくという点だけでしょうか。
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ファンが選手をバックアップする瞬間

2022-01-25 17:24:21 | 日記
 アメリカン・リーグ最優秀選手の大谷翔平
 J1でMVPに輝いたレアンドロ・ダミアン
 NFLスーパーボウル優勝7度のトム・ブレイディ

 チームとクラブのために全力を果たし、優勝や個人タイトルを受賞した選手に関して、クラブは相応の対応、つまり勝利ボーナスや年俸の見直しなど、待遇を金銭面で「誠意を見せなくてはいけません。

 そうでなければ選手が愛想をつかして移籍を希望するかもしれませんし、何よりシーズン・チケット保持者を軸にファンから

 「どうして彼の報酬を見直さないのだ」
 「もっと彼を尊重しろよ」

 とフロントに痛罵が浴びせられるためです。

 つまり選手サイドから報酬を見直す要求よりも、ファンが声を挙げる方がフロントからすれば動かざるを得ないのではないでしょうか。

 それがファンが、この選手がいなければ応援するに値しない、という事に言及しているためです。

 例えば川崎フロンターレは2022シーズンの補強として、タイ代表のチャナティップを北海道コンサドーレ札幌から、完全移籍でかくとくしましたが、レアンドロ・ダミアンの必要性が失われることはありませんよね。

 レアル・マドリードとオランピック・マルセイユ。

 両クラブに共通するファンの希望はただ一つ

 「選手はわがクラブのために必死に汗をかけ」

 という事です。

 特にマルセイユのファンは、首都のパりと比較して金銭面で恵まれないことも多く

 1・敵地まで出かけて敗北の瞬間など見たくはない
 2・1993年、はく奪されるもチャンピオンズ・カップを掲げた実績

 がありますから、時に暴力的な格好で自分たちの意見を貫きます。(肯定される方法ではありませんよ)

 前回僕はウスマヌ・デンベレの報酬増額について考えましたが、契約は潮時のような気がしますし、チャビ監督は4-3-3を変更しないでしょうが、それは自身の過去のように、若い選手を庇いながら継続的に使うことに切り替えたらどうでしょうか。
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ウスマヌ・デンベレは果たして守銭奴か

2022-01-25 17:13:46 | 日記
 ウスマヌ・デンベレは日本風に言えば守銭奴なのでしょうか。

 もう一つ日本風の表現をすれば、空気を読まない自己中かもしれませんしそうでないのかもしれません。

 普通、クラブの財務がこれだけ逼迫しているのであれば、自分の報酬を含む契約延長の打診を、代理人と共に穏便にすませようとするでしょう。

 だって彼は少なくとも、故障欠場の頻度があまりに多く、通年で健康の身体を維持したシーズンが一度もありません。

 また、記事の信ぴょう性だけを信じるならば
 
 デンベレはこれまで、練習参加に大幅に遅れている
 夜で歩いて体調管理をしていない
 好きな料理を、ただ適当に食べている

 という、自分から報酬増加を告げるだけの材料を全く欠いています。

 でも、デンベレは報酬増額を希望し、代理人もFCバルセロナに希望を吞ませようとしていますから、クラブ首脳陣が不機嫌なことには理解できます。

 恐らくデンベレ・サイドが強硬なのは

 1・財務が苦しいのはフロンTのの鐘の使い方に問題がある
 2・契約解除金を正式に支払って(100億円はくだらないですね)獲得したのは、フロントである
 3・ボルシア・ドルトムントもFCバルセロナも、自分を売買したことで利益を得ている

 と考えているためでしょうか。

 恐らくFCバルセロナとすれば
  
 デンベレがかつて在籍したカルレス・プジョルのように、練習でも試合でも全力を尽くしていない
 指揮官として復帰したチャビ・エルナンデスのように、バルセロナというクラブと街にへの敬意が駆けているように思える

 つまり、彼との契約を見なおして高い報酬を確約しても、クラブも「リターン」はないと考えている、躊躇していることがありますね。

 バルセロナは年間100億円で、楽天に次ぐ新スポンサーが決まりかけていると言いますが、この資金も借金返済に充てられるならば、デンベレを放出して財務を立て直す公算がおおきいのではないでしょうか。
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宿敵に移籍する選手の心情

2022-01-25 12:10:57 | 日記
 イタリアではユヴェントスとフィオレンティーナの間で遺恨があります。

 それはユヴェントスがフィオレンティーナから選手を獲得する事例が多い、(アンジェロ・ディリービオのような逆の形は稀です)ためですが、ファンはどうなでしょうか。

 フィオレンティーナののファンが歯噛みする、悔しがる理由はわかります。

 でもユヴェントスのファンは

 「フィオレンティーナから選手がやってきた」
 「まずはお手並み拝見か」

 と感情的にはならず、むしろ冷徹なのでしょうか。

 モンテネグロ代表のステファン・ヨベティッチは実現しませんでしたが移籍しそうになりましたし、フェデリコ・キエーザ過去にはロベルト・バッジョが移籍し、多くの喧騒を引き起こしました。

 でもこの際

 宿敵に移籍する選手の心情
 ドレッシングルームの雰囲気
 
 は、さほど顧みられる事がありません。

 むしろフィオレンティーナからユヴェントスに移籍する選手よりも、ディリービオのようにユヴェントスから移籍してきた選手の方が、心情的にしんどいと思います。

 ゴンザロ・イグアインがナポリから同様にユヴェントスに移籍した際も、ナポリファンの感情を逆なでしましたが、やはり北イタリアと南イタリアでは、思考も経済も産業も異なりますから、クラブの成立、財政基盤にも大きな隔たりがあります。

 イタリアが統一される際、ガリバルディはシチリアを軸にする南部イタリアを求めなかったんですね。

 それは識字率という問題も経済的な問題も含めての判断っでしたが、結局南部を含めてのイタリア王国であり、ジュゼッペ・ヴェルディのオペラにも反映されていると聞きました。

 逆に言いますとベルギーも日本もイタリアもそして米国も、南北問題は当然の事実として残っており、その筆頭が朝鮮半島のように感じられます。
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ベネリーガという形態を模索して

2022-01-25 11:54:33 | 日記
 WEBサッカー批評において、大住良之がベルギーとネーデルランド、それぞれジュピラー・リーグとエール・ディビジとして独立運営している現状を「ベネリーガ」として合体する案件を伝えています。

 少なくともベルギー側は全会一致で賛同しているようですが、ネーデルランド側が

 地方クラブやアヤックスを軸に、ビッグクラブとの対戦を心待ちにしている
 従ってベネリーガが誕生すれば、収益に問題を抱える

 という声が挙がっていると言います。

 どうやら拝啓には、ベネリーガに加わるクラブとそうでないクラブがある、そしてベルギーは1900年代前半まで、アンデルレヒトやクラブ・ブルッヘが欧州で存在感があったが、現状はそうではなくここに財政を軸にした大きな危機感があると指摘があるんですね。

 そこに加えて大住さんは

 将来的に日本と中国、韓国の3か国でスーパーリーグを実行したらどうかとも提案しています。

 巨額の資金に支えられている欧州5大リーグに太刀打ちできる方法を、アジアもそれ以外の欧州リーグも考慮すべきとの考えなのでしょう。

 ただ、「アジアリーグ」という形でならば、既にアイスホッケーは実施しています。

 今公式ホームページを閲覧しましたら、内訳として参戦する7チームの中で

 日本からは5チーム 日光アイスバックスなど
 韓国から1チーム アニャンハルラ
 ロシアから1チーム サハリン

 という形なのです。

 新型コロナウイルス、オミクロン株の影響で渡航が問題となる中、この勧告とロシアを含むリーグ構想、実施は日本国内でももっと報じられてよいと思います。

 過去には長野市のビッグハットで国際大会「長野カップ」が開催され、僕も観戦経験があります。

 もし仮にjリーグ上層部がkリーグとCリーグに打診を考えるならば、アイスホッケーの形態は、案外参考になるかもしれませんよ。
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