アヤックス・アムステルダムからチェルシーに移籍し、現在のモロッコ代表選手で一番の知名度を誇るであろうハキミ・シィエフ。
日本人的発想からすれば、90分(闇雲ではなく)走り続け、集中力を維持し試合から消えない選手を好むと思います。
しかしハキミ・シェイフが勤勉な選手であれば、モロッコの方々は彼を信頼、信用していないでしょうし、シェイフを代表から遠ざけたヴァイド・ハリルホジッチは、あそこまで批判されていない。
と思うのです。
つまり、日本的発想が東洋全体(東アジアと言い換えるべきでしょうか)を反映しているわけではありませんが、モロッコの発想は案外、隣国のチュニジアやエジプト、リビアにも通じる気がしませんか。
彼らはイスラム教徒ですがアジアでもバーレーンやインドネシア、マレーシアなど同様にイスラム教徒の国が存在します。
過去、バーレーン代表やオマーン代表を率いたミラン・マチャラは
「この国で日本のようなシステマチックな行動はできないよ」
「出来ていれば日本代表と既に同等の力がある」
「そしてワールドカップにも出場しているね」
と語りました。
ただ、シィエフのように一度調子に乗ると素晴らしい活躍ができる選手を最大限活用する「叡智」を彼らは所持していますが、日本代表にはないのでしょうか。
シェイフのようなある意味「異分子」を最大限考慮すること、サッカーでも日本社会でも必要のように思えてなりません。