フランス代表は3-4-1-2でワールドカップ連覇を狙うのでしょうか。
この分業制の代名詞ともいえる布陣は、高い得点能力を持つ攻撃陣が不可欠ですが、現在のフランス代表には幸か不幸か
カリム・ベンゼマ レアル・マドリード 2022年欧州最優秀選手
アントワン・グリエーズマン、 レアル・ソシエダード、FCバルセロナ、アトレティコ・マドリードに在籍
オリビエ・ジルー モンペリエで2013年リーグ1で優勝、また2022年はACミランでスクデット
キリアン・エムバッペ 近未来のFIFAバロンドールの最右翼
ウスマヌ・デンベレ 批判は多いが才能は素晴らしい
というように、攻撃のトライアングルを形成する選手が大勢います。
ポール・ポグバとエヌゴロ・カンテが不在となる中盤センターと、GKのウーゴ・ロリス、左右のウイングバック、バンジャミン・パバールやリュカ・エルナンデスなど、守備陣は攻撃陣と比較すれば小粒かもしれませんが、分業という割り切りには耐えられると思いますよね。
3-4-1-2が周流だった2000年代前半のイタリアとドイツ以外では
4-2-3-1や4-4-2に左右で数的不利に陥る
戦術として欠陥が多い
と懐疑的であり、日本代表も同様の視点で語られていましたが、仮にフランスがこの形で優勝すれば、イビチャ・オシムが語った「ネクタイの幅」、つまり3-4-1-2が原点回帰する可能性はあるでしょうか。
日本ではコーチング・ライセンスを持たない記者が、指揮官の戦術や布陣を言及し批判しますが、指揮官がこれらの言動を非常に嫌う事を、彼らは知っているのでしょうかね。