僕は今の勤務先に18年過ごしています。
つまり2004年のアジア杯と欧州選手権(夏季五輪も含む)を軸に、多くのサッカー関連の大会が行われてきましたが、不運にもサッカーについて話すことが出来る人物は皆無でした。
しかし今年は僕の部署に春から配属となった新入社員のK君がサッカー好きということで、ワールドカップやUEFAチャンピオンズ・リーグの話ができまして、有難い限りです。
ただK君は1997年のアジア最終予選や1998年のワールドカップの日本初出場を世代的に知りません。
つまり韓日ワールドカップという自国開催の時にようやく誕生したということで、僕とは既に世相(選手名鑑を買う習慣がない、つまりネット配信で問題なし)が異なるんですよね。
「K君はラファ・ベニテスという指揮官は知っているかな」
「いいや、わかりません」
「そうか、2005年のチャンピオンズ・リーグでリバプールが優勝した際の指揮官なんだ」
どうしてこの話を切り出したかと言えば、僕の勤務先の責任者たちはその多くが
「なんで出来ないの」
「言われたことはやれよ」
とすぐ怒る、しかし怒ったり相手を侮辱(僕は18年相当我慢してますがね)しても、サッカーだろうが勤務だろうがうまくなりませんよ。
できない理由を探り、適切な言動で共に考えるのが指揮官であり責任者でしょう。
それが指揮官出来ない指揮官は首か、いつまでたっても次のクラブが決まらないわけですが、残念ですが我が勤務先に限らず日本企業のお偉いさんというのは、サッカーに限らず競技の責任者の言動を参考にしませんよね。
森保一日本代表監督はあれだけ丁寧に説明をし、私以上に適切な人物がいればいくらでも首にしてくださいといっているでしょう。
国家元首と同様の権力を持つ人物が謙虚なのに、うちの責任者たちは大抵の場合
「なにやってんの」
「だからダメなんだよ」
と罵声を浴びせるだけ。
K君には冷静にならないといけないし、怒ってもうまくはならないよという僕の考えを伝えたかったのです。