塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

マルコ・ヴェラッティの興味深い履歴書

2023-03-11 21:38:33 | 日記
 2012年にズラタン・イブラヒモビッチと共にパリ・サンジェルマンに入団したマルコ・ヴェラッティ。


 クラブでは既にに400試合以上に出場し、欧州選手権2020でイタリア代表を優勝させる立役者でもありますが、彼自身はセリエAで戦ったことがない、珍しい選手です。


 ヴェラッティは過去、現在セリエCのペスカーラに在籍し、そこから契約解除金12億円でパリ・サンジェルマンに買われることになりますが、この時つまり2012年のペスカーラはセリエBのクラブでした。


 パリとの現行契約は2026年まであり、ペスカーラの資金問題を考えれば、ヴェラッティが再加入する見込みはありませんが、果たしてセリエAで戦うことはあるでしょうか。


 と言いますのも、現在のJリーグの現状を考慮しますと、若い選手はどんどん欧州に行くことを希望しますから、ヴェラッティのような事例、つまりJ1で戦ったことがない選手が欧州で認知され、日本代表や五輪代表に選出されるという事例。


 が増加してゆくのではないか、と考えたためです。


 ちなみにヴェラッティはイタリア代表が2018年、2022年のワールドカップに予選敗退で参加しなかったため、ワールドカップ未体験というこれも珍しい経歴を持ちます。


 それはインテルのニコラ・バレッラやパリ・サンジェルマンで同僚のジャンルイジ・ドンナルンマも同様ですが、クラブでは欧州を感じることができても「世界」を感じる戦いができていないことに、現在イタリア代表が抱える矛盾があります。


 ただ。イタリアサッカー協会は問題がロベルト・マンチーニではなく、リーグの構造的問題にあるとした判断を下した、この考えはある意味異例であり良い結果につながるのか気にしたいものですね。
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パリ・サンジェルマンに水を運ぶ人はいるのでしょうか

2023-03-11 21:15:16 | 日記
 パリ・サンジェルマンに対し、「体がない」「ガルニエは攻守分業の布陣をやめてはどうか」など、厳しい声が飛んでいます。


 と言いますのも今回敗れたFCバイエルン・ミュンヘンとは、2020年の決勝でも敗れていますし、それ以外のシーズンは基本、今季同様16強で敗れていることがほとんどのためです。


 仮にイビチャ・オシムが生きていたならば、パリには「水を運ぶ人が不在」とつぶやく気がします。


 確かに中盤にはイタリア代表のマルコ・ヴェラッティ、最終ラインにはブラジル代表のマルキーニョスと、選手としてのバリューが不足しているわけではありません。


 しかしそこには、チェルシーのエヌゴロ・カンテのように、彼自身は微塵も思わないでしょうが


 「クラブが勝ち点3を得るために走る」
 「自分が目立つ必要はなく、あくまで勝利を追求する」


 という、自己犠牲的選手が不在という形だ思うのです。


 確かカタール資本に移った初年度でしたか、指揮官がまだコンブアレの時代、パリにはあのクロード・マケレレがおり、フランス代表で培った献身性を伝播しようとしていましたし、かつてはブレース・マチュイディも在籍していたことを忘れがちです。


 パリ・サンジェルマンはネームバリューのある選手がいる一方

 
 フランス代表 アドリアン・ラビオ 契約がこじれユヴェントスへ
 ドイツ代表 ユリアン・ドラクスラー 今季よりSLベンフィカへ移籍
 コスタリカ代表 ケイラー・ナバス ジャンルイジ・ドンナルンマの影に隠れる


 というように、脇を固める選手たちをある意味無視しているように見えますが、映画でもわかるように助演は本当に大切な存在ですよね。


 パリ・サンジェルマンがもし新指揮官にジダンを招聘できても、そう簡単に躍進はできない気がします。
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競技によって見える大きな差

2023-03-11 20:59:36 | 日記
 FIFAワールドカップの際、僕たちは新旧問わずアディダス・ジャパンが発売したレプリカ・ジャージを着用し、スタジアムに向かいます。


 一方でミズノが手がける野球日本代表ジャージを着用し、東京ドームに集うファンがいる一方で、LAエンゼルス・オブ・アナハイムや福岡ソフトバンク・ホークスなど、選手の在籍チームのジャージを着用し、もしくは私服姿で観戦する方も目につきます。


 1998年ワールドカップ、ユーゴスラビア代表として参加したドラガン・ストイコビッチは


 「観客席にナゴヤのシャツをまとうファンがいてうれしかったよ」


 と語り、必ずしも代表戦において代表ジャージを着用しない例はありますが、少なくともサッカーでは少数になりますね。


 またサッカーの場合、日本代表に限らず胸元には「国旗」が施され、国名は刺繍されませんが野球やバスケットボールでは「「JAPAN」「USA」「KOREA」のように国名が刻まれることも大きな相違点と言えます。


 アディダスが手がけた「おりがみ」デザインは、世界規模で良い評判を得ましたが、ワールド・ベースボールクラシックの場合は、各国代表のジャージにおける品氷塊のような声は聞こえてこないのも特徴と言えそうです。



 ちなみにワールドカップでもアジア杯でも、日本代表に限らず参加国は必ず対戦相手を映像分析し、布陣や選手選考の題材にしますが、野球ではどの出場国も対戦国分析をしている気配がないのはどうしてでしょうか。


 競技によってジャージから戦力分析に至るまで、ここまで大きな隔たりがあるのは興味深いと言えますし、中国代表戦において始球式を行った森保一日本代表監督は、東京ドームの空気をどのように感じたのか聞いてみたいものです。

 

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