mugifumi日誌

海外旅行の体験のほか園芸、料理などの生活雑感を思いつくままに綴っています。

雑誌EURASIA8月号から:素朴な風景が広がるルーマニア

2012年09月01日 | 旅行記

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 8月の記事で写真を掲載して、撮影場所を調べておきます、などと申し上げましたが、そのうちの一つは、マルコ・ポーロ生誕の地といわれるコルチラ島に渡るためにフェリーに乗った場所でした。

 その名は、クロアチアの「オレビッチ」でした。夕日に輝く海と港、そして接岸している船の色が素晴らしく、どう表現したら良いのでしょうか?

 もう一つは、スロバキアのレヴォチャの旧市街です。人がいない朝方に撮影したのですが、ホテルの目の前がこのような光景なのですから、本当に感動ものでした。

 スロバキアといいますと、大手のツアーでも、首都のブラチスラバを観光するくらいで、悪く言えば同国が軽く見られているようにも思えるのですが、実際に、この街やタトラ山麓などを訪ねてみますと、その歴史、文化、自然景観の豊かさに驚かされます。

 などといってますと、本日のタイトル「雑誌EURASIA8月号から:素朴な風景が広がるルーマニア」から外れる話になってしまいますね。

 でも、クロアチア、スロバキアとも、このタイトルのように「素朴な風景」が広がっていて本当に素敵な旅を経験することができました。

 ルーマニア、ブルガリも、もっともっと素朴な美しい風景が広がっているのかも知れませんので、10月の旅がとっても楽しみなってきました。

 さて、雑誌EURASIAは、ユーラシア旅行社が発行している旅の情報誌ですが、8月号は特集として「黄金の大地」を掲載しています。その中の一つが「素朴な風景が広がるルーマニア」なのです。

 他にどんなところが?

 最初がフランスの「ブルゴーニュに点在する美しき村々」、二番目が「素朴な風景が広がるルーマニア」、三番目がスペインの「ピレーネの懐、ロマネスク千年の情緒と黄葉の美」、4番目がカナダの「錦繍(きんしゅう)のメイプル街道」、5番目が中央アジアの「イシク・クル湖の黄葉と真っ白な綿花畑」となっています。

 どれも素晴らしい景色が待っていそうで、魅力的なのですが、特に、一番目のフランスのブルゴーニュと3番目のスペインのピレーネは小生が「いってみたいな!」と切望しているコースです。

 そんな感慨を述べていますと、本題を忘れそうですね。

 ルーマニアの魅力を次のように記述しています。小生の勝手な解釈よりその全文を引用したほうが良いと思います。

 

 十月、ルーマニアでは収穫の秋を迎える。あまり知られていないかもしれないが、ルーマニアは欧州の中でも主要な農業大国である。

 主要な作物は小麦、ルーマニアは小麦の生産に適した気候、土壌に恵まれている。

 その小麦をつかったパンがルーマニアの主食であるが、もう一つの主食と言えば、ママリガである。ママリガとは、トウモロコシを荒く挽いたものを鍋でグツグツ煮ながら、ミルクやバター、塩などで味付けをしたもの。見た目はマッシュポテトに似ている。最初はその不思議な味と触感に戸惑いを覚えるかもしれないが、食べ始めるとそのおいしさにはまり、やみつきになる。ルーマリア料理に華を添える、黄金の付け合わせである。

 黄金色に染まった小麦畑を見ながら、ルーマニア北部にあるブコヴィナ地方に向かう。バスから美しい田園風景を眺めていると、町のあちらこちらで収穫の様子が見えてくる。ジャガイモ、キャベツ、ピーマンなど種類も豊富。

 町を黄金色に染める秋。その美しさは、まさに自然が生みだす美術作品。その中をゆっくりと走る馬車。穏やかに微笑む人々。ルーマニアには昔ながらの農耕文化が色濃く残り、農村部では今も馬車が走る。

 この地方には、世界遺産に登録された5つの教会がある。侵略が繰り返された中で、聖書の読めない農民のために描かれた聖書の教えが、教会の外壁に描かれている。長年の風雨にさらされながらも、今もなお美しく輝き、人々の心の拠り所となっている。黄金の木々に照らされた教会でただただ静かに祈りを捧げる人々の姿がそこにはあった。中世の香りを残した素朴な雰囲気と黄金の大地が、訪れる人を優しく包み込む。

 十月下旬になると、山岳部では雪が降り始める。白く輝く粉雪が、まもなく終わりを告げるその美しい黄金を包む。この一瞬の美もまた味わい深い。

 

 

 となっています。ルーマニアの秋の素晴らしさが伝わってくると思うのですが、いかがでしょうか?

 小生は、まるでルーマニアの詩を読んでいるようで、中山さんという記事を書いた方の人柄をアレコレと想像してしまいました。(こういう記事を書かなければならない社員は大変だな!)

 本日の巻頭写真はどこの国にしようかな?

 スロバキアの首都、ブラチスラバの宿泊ホテル「ラディソン・ブリュ・カールトン」です。

 建物も立派なのですが、ホテルの目の前が公園のような美しい緑で覆われた通りがあり、本当に素晴らしい環境でした。