秋口にPCの壁紙を秋の色、紅葉にしました。今も綺麗な紅葉が表紙を飾っています。杜牧に「山行」という詩が有ります。
遠く寒山に上れば 石径斜めなり 白雲生ずる処人家在り
車を停めて坐ろに愛す楓林の暮 霜葉は二月の花よりも紅なり
霜を受けた紅葉は、更にその紅を際立たせる・・・・この実感は、やはり北海道では味わえない。各地の紅葉を見たわけではないけれど、京都の11月の紅葉の美しさには感動した。その紅葉を家内にも見せたいと思い、二人での京都旅行を計画し、予約が済んでいたのに、全く想像もしていない出来事、家内が「脳梗塞」になってしまい、終に連れて行けなかった。幸い病気は軽く済んだのだから、その後でも旅行は出来たかもしれないのだけれど、決断できないでいつの間にか5年ほど経ってしまった。
詩吟では多くの方が愛吟される。先日の西支部大会でも何人かの方が吟じてくださいました。いい詩だと思います。夕日を受けて、ひときわ映える紅葉にうっとり見とれる詩人の姿・・・・・。
和歌にも紅葉を詠じたものは多い。中に「三夕の和歌」というのがある。一寸変わったのがある。「見渡せば花も紅葉も無かりけり浦の苫屋の秋の夕暮れ」読むと花とか紅葉が浮かぶのだけれど、実は何も無い、美しい花や紅葉の美しさの対極、何も無い景物、それがこの和歌であり、深さなのでしょう。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます