肺気腫は喫煙病です。わたしの父は煙草が好きで死ぬまで煙草を手放さなかった。それでいて自分の煙草が切れて、人にせびるようなことも全くしない人でもありました。
田舎の校長先生はまるで村長みたいに多忙なのです。冠婚葬祭には中の家に呼ばれます。そんな時も宴会が途中でも煙草が切れたら帰宅するという人でした。
そんな親を見て育ち、師範学校の本科一年から煙草に手を出して、定年退職の年に肺気腫と宣告されてタバコをやめなさいといわれた。それでも数日吸っていたのですが、たまたまテレビで肺気腫の患者が病院の廊下をボンベを引いて歩く姿が放映された。それを見て、即刻やめました。
それから30年経っている。持病になっているから、次第に肺の機能が低下してくるのを肌で感じる。風は引くなといわれているのに一年に一度は人が風邪を引かなくなっている頃に、気管支喘息のような、咳と痰とに苦しめられる。昨年の11月に同じような症状で苦しんだ後、肺炎で入院となった。
それでもこんな病気を抱えて30年まだどうやら生きている。85歳を過ぎたころから体力がめっきり落ちて、力仕事は駄目になりました。今は週一度の詩吟の教室を維持するのが精いっぱいです。唯残念なことにこの新型ノロウイルスのために二月から教室を休みにしています。5月の連休明けから再開できればと思っています。
90歳といえば平均寿命も過ぎて将に余生です。何もしなくても良いのです。でも何もしないということはかえって疲れます。少ない余生なのです、一日を大切に何かする、何でもいいのです。何かしたという一日にしたいと思いつつ今日もブログを書いています。
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