「長江の流れは3000里もあるのに、ようやく届いた家からの便りはタツタ15行」というのだが、この後に「行行別語無く/ただいう早く郷に帰れと」と続く。15行の便りの中はただ、早く帰ってきなさいと言う言葉だけだとい。
遠く故郷を離れ郷愁の念に駆られる作者、そして愛する子供を遠く離れた地に行かせている家族の思い。この短い詩がなんと見事にその情を表現していることか。三千と十五の隔たり、別語なく、早く帰れ、この端的な表現。
言葉は長ければいいと言うものではない。言いたいことをいかに短く言い切るか、そこに詩人の面目があるのでしょう。一度読んで忘れられない詩になっている。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます