この詩は李白の「山中幽人と対酌す」の転句です。一時、世捨て人のような生活をしたことがある。その時の作です。
人気のない山中、あたりにはいろいろな花が咲いている。そんな中でお互い杯を酌み交わして時を忘れているのでしょう。ふと眠けを感じた李白が飲み相手に「俺は眠たくなったわい。君はもう帰ってくれないか。」といっているのです。この二人の関係というのがとても素敵に思われます。
友達っていいですね。酒酌み交わし何を語っていたのかは問うこともいりません。心の通じ合う二人です。・・・眠たくなった、寝るから帰ってくれなんて言える友達仲間。本当に羨ましい。
私は残念なことに友達がいない。85歳くらいまでは一週間に一度くらいは飲みに出掛け、居酒屋で安いお酒を飲みながら、飲み友達と楽しんではいた。しかし、お互いの家に行き来して酒酌み交わすような友達はできなかった。土台お酒は強くなく、酒がおいしいと思って飲むこともなかったのです。ただ酒の勢いで話が弾み時間の立つのも忘れるようなことは多かった。
こんなことを話題にできるのはもっと若いうちでなければ話にならない。 この年でそんな友を求めるのは無理だ。しかし、友もなく、することもなければ残された時間が苦しみの時間でしかなくなる。
せめて、詩吟で吟じて、今は詩吟が友達だなんてつぶやいて置きましょう。
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