【ただいま読書中】

おかだ 外郎という乱読家です。mixiに書いている読書日記を、こちらにも出しています。

ハイブリッド学習

2013-12-15 08:03:04 | Weblog

 大学で私は第二外国語がドイツ語でしたが、けっこう苦戦しました。ただ独文和訳の時に、独文を一度英語に置き換えてから和訳するとなぜかドイツ語を直接日本語にするよりもはるかに楽なことに気づいてからは、試験だけはなんとか楽に通過できるようになりました。
 遊びの発想ですが、日本語でも似たことができるのではないかな、なんてことを突然思いつきました。古文や漢文をまず英語に訳してからそれを現代日本語に翻訳すると、古文・漢文も英語も現代国語も一挙に勉強できて“お得"じゃないです? 

【ただいま読書中】『よくわかる マンガ 微積分教室』田中一規 著、 講談社、2008年、1000円(税別)

 マンガだろうと、文字と数式の本だろうと、微積分は微積分です。マンガだから簡単にわかる、わけはありません。ただ、マンガには「ほぼすべてを絵で表現できる」という利点があります。たとえばグラフも、文字の本だと文字の流れとは別のところにはめ込む必要がありますが、マンガだと絵の流れの一部としてそのまま表現できます。
 ということで、マンガによる微積分教室がいかなるものか、ちょっと読んでみることにしました。
 数学は好きだけど苦手な高校生が、美人の数学教師に微積分を放課後教わりに行く、という設定です。
 まずは基礎、「数の種類」から話が始まり、関数について述べられ……って、せっかくのマンガを文字で説明したらあまり意味がありませんね。微分係数とか導関数も当然登場します。いやあ、懐かしい言葉です。40年ぶりくらいの“再会"ですか?
 三角関数の微分のところでは、sin(x)のグラフをまず書いてみて、切りの良いところで一つずつ導関数をプロットしていってフィーリングで結ぶと……と、マンガの威力で導関数をスムーズに導き出して見せます。ここの部分、高校の授業ではどう習ったかなあ。
 意外に、と言ったら作者の方に失礼な言い方になってしまいますが、予想外に“使える"本でした。もう一度高校レベルの参考書を読みたくなってしまいます。