瞑想と精神世界

瞑想や精神世界を中心とする覚書

■画期的な新理論か

2004年11月18日 | 読書日誌
リン・マクタガートの『フィールド 響き合う生命・意識・宇宙』(インターシフト、2004年)は、ほぼ読了した。前半に比べると後半、とくに第2部「拡大するこころ」以降は、厳密な科学的な手続きによって行われた遠隔透視など最先端の超心理学的な実験の数々を紹介しており、興味深く読むことができた。

遠隔透視だけでなく、水の記憶、様々なヒーリングなど、複数の分野で別個に行われた多くの実験は、どれも可能な限り厳密な方法的な手続きにしたがって行われており、懐疑派もあら探しにこまるのではないかと思われる。この点においてだけでも、この本を読む価値はあるであろう。

しかし、この本の本当の価値は、「ゼロ・ポイント・フィールド」という量子物理学のキー・ワードにあるようだ。様々な分野での業績が、この概念を縦糸にして結び付けられ、解明されていくからだ。

ただ、「ゼロ・ポイント・フィールド」によって様々な現象を読み解くという意図が、どれだけの妥当性をもっているかは、量子物理学の素養がないと十分な判断はできないと感じた。もし「ゼロ・ポイント・フィールド」の考え方によって意識の非局在性や、空間を超えた相互作用や、癒しの能力などが説明できるとすれば、これほど魅力的な新理論はないであろう。しかし、私のような物理学の素人には、その辺の判断がでいないのだ。そこがなんともはがゆいところだ。

少しでも理解したいという意欲は駆り立てられたが。

この本の自分なりの《まとめ》とコメントは、エポケーの方でやっていくつもりである。
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