瞑想と精神世界

瞑想や精神世界を中心とする覚書

■唯識の構成

2004年11月22日 | 輪廻説
竹村牧男の『知の体系・迷いを超える唯識のメカニズム』は、これまで読んだ入門書の中ではいちばん優れていると感じた。唯識理論の全体的な構成がきわめてわかりやすく説明されているのだ。唯識の基本的な理論構成で、これまで読んだ本では分からなかった部分を、なるほどと納得できるように説明してもたった感じだ。

それにしても唯識での述語の多様さ、詳細さ、複雑さには今さらながらに驚く。どの本を読んでも始めて知る述語の三つや四つには出会うと書いたが、それはあくまでも主要な述語でという意味だ。細かい述語については、次から次へと私にとっての新述語が続出する。「唯識三年倶舎八年」と言われるのもうなづける。

輪廻についての唯識の考え方も、この本で少しは分かったような気がする。しかしそうなるとまた疑問も生じてくるのだが。その辺の考察については、エポケーの方で行いたい。少し後になるかも知れないが。
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