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 支配者イギリス人の奸智・冷血・策謀・民心操縦-(GHQ焚書図書開封 第154回)

2022-02-20 08:58:58 | 近現代史

GHQ焚書図書開封 第154回

 支配者イギリス人の奸智・冷血・策謀・民心操縦-

イギリスは、支那、インドは言うに及ばず、南アフリカ連邦、シリア、エジプトなど中近東、アフガン、チベット、オーストラリア、ビルマなどにも植民地の翼を広げた。

これら植民地でのイギリスの行動について、詳しく書かれている本はインドに関するものばかりである。今回、その中でインド人によって書かれ、大川周明が序文を書いた「英帝国破るゝの日」の本を取り上げた。

この本の中では、イギリスのインド統治に対するしたたかな戦略、心理的戦術、政治的人心収攬、政治的攪拌、その統治の達成、イギリスのしたたかさ、ずるさ、冷血な心理操作という残酷な側面が書かれている。

※日本の朝鮮半島統治、台湾統治と欧米の植民地統治の違い、江沢民以降の中国の反日教育、第一次世界大戦後のパリ講和会議における国際連盟委員会で世界で一番最初に人種差別撤廃提案した日本とそれに反対したアメリカのウィルソン大統領について言及。

イギリスのインドの子どもに対する教育方針は虚偽の歴史を教えることであった。ヒンズ教徒の子ども達には、かってイスラム教徒の統治ためにヒンズ教徒は圧迫を蒙っていたが、イギリス統治によって圧迫から逃れられた。そしてイスラム教徒の子ども達にはかってインドはイスラム教徒のものであったが、ヒンズ教徒がイスラム教徒の統治に対して反抗したのでイギリスの占領するところとなった。とイギリス統治の正当性を教えたのである。イギリスがインドから去った後、インド国内で宗教上の争いが起きる種を蒔いていたのである。

 更に、イギリスは飲酒癖のなかったインド人に対して、飲酒を奨励し、それを止めようとしたインド政府の禁酒法を潰したのである。

ヨーロッパ人の支配哲学は、このように被支配者を如何にして愚民化することかに心血を注ぐことであった。

 豊かな土地で作られる農作物に重税を課し、インド人を飢餓と疫病に追い込むだけでなく、綿花を作らせイギリスに安い原材料として輸出させ、高い製品としてインド人に買わせた。

インド人の熟練工による安くて高品質な絹織物をイギリスに輸出できないようにするため、熟練工の五本の指を切断するなど、暴圧の限りをつくした。手首塚として今日までその言い伝えは残っている。

イギリスはあらゆる戦争で、インド兵を戦場に送り出すだけでなく、その戦費もインドに負担させるという悪辣非道な手段をとった。同じ植民地であったオーストラリアやカナダにはそういうこと(戦費負担を課すこと)はしなかった。

それに止まらず、本来イギリスが負担すべきイギリス外務大臣の訪印費用までもインド政府に負担させていた。

 参考文献:「英帝国破るゝの日」エ・エム・サヘイ、「黎明のビルマ」熊谷国造、浅見宜正

2017/12/20公開



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