牛乳が健康に導かないとの書物が販売されています。
大手新聞社が発行元になつているこの本は、著者は現役の医師が書いたもので根拠がないものです。
牛乳の批判は、科学的な根拠に基づいて解明されなければなりません。
この著書では、酪農の専門家も首を傾げる程、幼稚な内容です。
「牛乳の脂肪は錆びた脂肪である」
「市販の牛乳を仔牛に飲ませると死ぬ」
「牛乳は仔牛のためのものであり、人間が飲むのは摂理に反する」
等々・・・
どれを取っても科学的な根拠に乏しいのです。
錆びた脂肪で人間の赤ちゃんが成長する訳がないのでは・・・?
市販の牛乳を飲むと仔牛など生物が死ぬと言うのか・・・?
牛乳を飲む人間に摂理が無いと言う・「摂理」の意味が本当に理解しているのか・・・?
そこで岡本全弘教授(酪農学園大学 酪農学科長)は、反論として科学的な手法で市民に教義しました。
岡本教授も「常識以外の文献であり、著者は牛の事も酪農の事も全く学んでいない事に嘆かわしい・・・こんな反論をしなければならない事態が異常である。情けない」
と教義を結びました。
以前に、札幌で著書の発表会が開催された折に酪農関係者を門前払いした経緯があります。
誇大解釈?と誇大宣伝でサプリメントの販売促進を行う手口は酪農家を見下げた悪質なものと考えます。
摂理
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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摂理(せつり, Providence) とは
* 摂理 (神学) - キリスト教における概念で「すべては神の配慮によって起こっている」ということ。英語の"Providence(神意)" に相当する。
* 科学者などが上記のキリスト教の概念を模倣して用いる言葉。万物に適用される法則のことを「providence」(摂理)"と呼ぶことがある。(例.重力の法則)
* 摂理 (宗教団体) - 新興宗教の一派の名称。韓国に本拠があり、教祖は鄭明析。キリスト教の看板は掲げているものの、独自の解釈を教義としている。日本でも大学生を中心に信者がおり、教祖による信者に対する性的暴行の疑いがある。
北海道の酪農家及び日本の酪農家はこの挑戦に立ち向かうべきと考えます。
農水省もこの問題には正面から抗議行動を起こさない様子です。
その理由は、問題を拡大すると逆に著書の売り上げに貢献する事が大きな要因です。
又、サプリメントの宣伝に一役買わされる事態にもなりかねないと考慮している様です。
しかし、この様な書物が牛乳を理解していない国民が認知すると大変な脅威です。
被害者が出ない内に本の販売差し止めなど司法対策も考慮すべきと思います。
著者の医師は内科医としては優れた才能がある様ですが、酪農には全く素人だつた様です。
世界中の牛乳生産者を敵に廻すほど余裕があるのでしょう。
おそらく酪農家からの損害賠償は、金銭・損害補填などで本の印税より膨大な金額になると試算します。
その日を司法関係者は、酪農家と協働体制を取る事でしょう。
尚 2月20日(午後2-午後5時) 酪農学園大学・学生ホールにて「新しい日本酪農を求めて!」と題した公開シンポジウムが開催されます。
「生産現場からの課題を探る」生産者・農協・企業・行政・教育研究機関の人達が現在の諸問題点、将来の日本の酪農が強いものになる為の提案を考えるものです。
写真・シンポジュームの岡本教授