カナリヤとして過去に記事を書いた橋本病の女性からメールがきました。僕が足を痛めて動けない数日間で、多少自分の作業が進まないこともあり、彼女の冷静な文章は、今の僕には、考える材料が多いと感じました。個人情報などに関する部分は一部省略して掲載しています。
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その後もブログ、ツイート読ませて頂いてますが、さまざまな懸念が現実となり、なんとも言い表せない気持ちで過ごしております。
木下さんの憂いも痛いほど感じております。
今日は「私の甲状腺のその後」をお伝えさせて頂きます。あの後、いつも通っている甲状腺専門病院にてあらためて検査をしました。
TSH が基準を上回ったものの、数値は改善の兆しでした。
医師は、『4月の検査より数値が改善してきているので、「飲み込みにくい、喉の不調、だるい」等の症状との関連はうすいと考えます。念のため2カ月後に再検査しましょう』との見解でした。私の場合、いずれも甲状腺ホルモン(FT3、FT4)は正常範囲なので特に治療の必要はない軽度ですが、原発事故以降に甲状腺刺激ホルモン(TSH)が基準値を超え始めてるのは事実。TSHが上がるということは、甲状腺ホルモンの分泌が正常ではないということなので、検査をまめに受けて経過を見守るつもりです。 この病院は、原発事故後、水道水の飲用は心配ないとHPでコメントしていました。多くの医療機関同様、放射性物質に対する「意識は低い」と感じてましたので、診察室での無用なやりとりはあえてしませんでした。
TSHが改善してきたのは、放射性ヨウ素の半減期も関係あるのかな。。と、素人分析したりしています。 大規模な集団訴訟でもおこらない限り、政府は99%、首都圏の晩発性疾患に対して保証などしないでしょう。私のように原発事故前から甲状腺疾患ならなおさらです。この先、甲状腺ガン(ほか疾患含め)発症リスクまで視野に入れて、できる限りの自己防衛と自助努力をしていくしかありません。都内にいる間は食材・水には細心の注意をしています。
チェルノブイリから400km離れた土地で、子供より成人女性に甲状腺がんが多発しているという記録があります。私が分子レベルで感じ取った懸念です。大人の女性にも啓蒙が必要です。
■NHK「汚された大地で~チェルノブイリ20年目の真実」(2006)
都内家庭ごみの焼却灰から高濃度の放射性物質が出てるので、防御を強化しつつ疎開を急がねばと準備中です。6月の焼却灰の数値で、半減期の短いはずの「ヨウ素」がまだ出ている(都内4カ所の焼却炉)という恐ろしい現実は見逃せません。
甲状腺のこともあり、すみやかに、すぐにでも東京を離れたかったのですが、経済的なこと、健康面等で時間を要しています。病人はとかく身が重く思うようにいきませんが、7月中に北海道へ疎開予定です。南風が多くなり北海道にも汚染がじわじわ届いていますが焼却炉だらけの東京よりはましかと。移転も視野に北海道の物件探しもしてきます。
木下さん、私思ったんですが、この国難の最中であっても放射能汚染の危機感は伝わらない人にはまったく伝わらないです。エネルギーの無駄になります。
この現象は、化学物質過敏症の一般的な認知が広がらないことにとてもよく似ています。目に見えない危険に対して、何かがリアルに起こるまでは人々は真剣に取り合わないものです。体調を崩す化学物質の多くには「発がん性」があります。多くの日本人は、わかりやすく説明しても自ら考えることをせず、「人ごと」で自分は大丈夫と思っています。受け身になれている国民性もあると思いますが。
そんな日本人が、目に見えない新型インフルエンザにはマスクが売り切れる程神経質になりました。それは、誰しも風邪にはかかったことがあるので危険を身近に感じられ、症状もすぐ出て新型は死者が出たからです。インフルエンザがちょっぴりうらやましかった(笑)。今回の放射能もチェルノブイリの現実を知らない人もかなり多く、疾患が表面化するまで数年あるので、日本人の多くはこれからも無防備に過ごすと思います。数年後、その差がドッと表れるのを考えただけで恐ろしいですが、動揺せずに日本の現実を見つめ続けていきたいと思います。
私たちはサバイバーになったんだと思います。 今が“日本人の進化の分かれ目”なのかもしれませんね。受け身の情報難民も含めて、ふるいに掛けられているように思えます。巻き散らかされる放射性物質やさまざまな化学物質、政府・マスコミの情報操作という戦火の中で、「生きぬく」という意識と防御力の高さを試されているように感じます。
動物的感覚と正しい情報に則って、自助努力で遺伝子を守る、細胞を守る、家族を守りぬく“サバイバル時代”ですね。目に見えない化学物質と向き合い続け、防御し続けてきた経験と感覚で、いま冷静に全身でそう感じています。
今後、疾患増で人口が減っていくならば、できる限り健康を維持して楽しく生きぬきたいです。元気で動ける間は、人生を楽しむ、笑う、愛する、みんなのために命を使おうとあらためて思いました。逆に、こんな時代だからこそ未来を見届けたいです。よき未来を目に焼き付けてから、微笑みながら死んでいきたい、そう思いました。
木下さんがいままでどのようなお仕事をされてこられたか存じませんが、現在の草の根的活動を応援しています。ひとりでも多くの人が目覚めてほしいです。啓蒙はエネルギーを消耗する作業。どうか心身ご慈愛下さい。
========================================================== この手紙を読んでいて思うのは、とにかく気づくきっかけを提供する事しか、僕に今行う作業はないということです。色んな人達にできる限り働きかける事と、自分の大切な人に働きかける事。僕の中では、連日、パブリックな作業とプライベートな作業が、本質は同じ事ですが、毎日入れ替わり行われます。どちらも、僕が期待する結果には行きついていません。毎日毎日、トライアルが続きます。カナリヤの女性みたいにもう少し冷静にモノが見定められたらと思います。
福島市内の6~16歳の男女10人の尿検査をしたところ、全員からセシウムが検出されたということです。予想通りの展開で、福島の子どもたちが内部被曝を続けていることは、まちがいないということが、また確認されました。ホールボディカウンターを子どもたちが受けてないのも問題ですし、というかそうした被曝環境に子どもたちが居続けている現実が変わらないということが、僕にはもう理解できない話です。何回も書いていますが、もう四ヶ月になります。とにかく少しでも早く子どもたちを避難させてほしいと思います。子どもが福島の中通りにいることは、僕には全く理解できません。
ある程度被曝しているエリア(首都圏も入ります)の人、特に子ども、妊婦、妊娠可能な女性は、被曝線量の低い場所に退避すべきだと僕は思います。優先順位は「避難する」ことです。僕はそれしか言う事ありません。慢性的に被曝することは避けるべきですから、できる限り早く退避することをすすめます。
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加工食品の原材料がどこのもので、さらにいつごろのものなのかで、内部被曝する可能性の有無を確認できる可能性があります。http://blog.goo.ne.jp/nagaikenji20070927/e/b8c8f85c5ce80be6f2fafabcf0c8f66eこの記事のコメント欄で、それに特化した形でコメントをしてください。ネットからの二次情報でなく、ご自身が直接調べた情報をコメントしてください。この際、注意していただきたいのは、個別企業の批判的なコメントは一切書かずに、客観的に事実情報をまとめる形で作りたいです。下記のスタイルで書き込みを。
①企業名
②商品名
③製造場所(この記号はどこの工場までわかれば)
④主要な原材料
⑤原材料の産地
⑥賞味期限などから製造年月日がいつで、原材料の調達がいつか。
⑦放射能対応の有無、具体的な対応
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僕への様々な問い合わせはまず、メールでお願いします。nagaikenji20070927@yahoo.co.jp