「木下黄太のブログ」 ジャーナリストで著述家、木下黄太のブログ。

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柏の清掃工場でセシウムが7万ベクレル出ているのはあたりまえのことではない。

2011-07-11 23:50:37 | 福島第一原発と放射能
  柏で清掃工場から7万ベクレルも放射性物質が出ていることが分かると、東葛地域の汚染は、首都圏全域の中で、もっとも厳しい状態であることがまたも裏打ちされたと思う。これだけ放射性物質に汚染されていると、果たしてその町ごと、除染しうるのかということが、いろんなところで議論される。実は厳しい。キエフのようにコンクリートの、石造りの町ならば、まだ可能だったかもしれないが、木造家屋が多い日本で、本当に家屋がすきなく、つながっているエリアで、除染をすすめて行く事はかなり難しい。コンクリートは除染できるが、土はどこかに集めるしかないし、アスファルトは最終的にははがすしかなくなる。これもゴミ。難しい事は多い。あちらをなんとかしても、こちらがなんともならないという日本の特有の構図にまきこままれ、有効で大胆な策は打ち出せづらくなっている。 しかし排出されている数字は、尋常なレベルのものでないということなどからも、柏市長や柏市当局も思考停止がはじまっているとさえ思う。この放射能ゴミが循環するシステムは、おそらくせき止められない量として循環することになる。実際のゴミ処理業務が、放射能分別業務が中心になるとの可能性は高いし、ということは、ゴミ処理ということが、柏で成立するのかどうかというのが、いろんな境になりつつあるのだろうと思う。柏の今後の都市機能が維持できるのかは、清掃的なシステムの維持が可能かどうかという事になる。これは、首都圏では同じような状況にあるが、より顕著に柏にあらわれたという事だ。
 
 きょうWBCのことを調べていて、分かった事がある。北海道のがんセンターでWBC、ホールボディカウンターがようやく一般相手に、使えるようにスタートしたが、二時間で一日十組限定、一週間一回で、北海道滞在中の福島避難民1000人以上さえ、一年かけてもさばけない。システムも見る人も足りない現実があるということだ。日本でここ以外に、一部だけ長崎大学が見るという話以外は、一般に人はホールボディカウンターを受けられない現実がある。自分の被曝を調べる有力な方法にアクセスを国民が許されない。こんな馬鹿げた話はあるのだろうか。その意味では、「風穴をあけた」がんセンターの院長には敬意を表する。
 そして、もしかすると数百万人が受けるべき状態であるのに、ホールボディカウンターが用意されない現実が続く事になる。そうなると、別の手段で内部被曝を推定するやり方があるのか、検討しなければならない。ドイツでは、ホールボディカウンターと同じく尿検査があるが、コストはさらにかかるらしい。爪、髪、8-OHdgなど、こうしたいくつかの方法のうちで、推定していく事も考えるべきかもしれない。 
 
 西の土壌調査は、四国は徳島と愛媛のみ募集しています。他は伊豆半島、淡路島、鳥取県、紀伊半島の南側(和歌山市内近辺でなく、御坊、白浜、串本、熊野など南の側)です。
 
 
ある程度被曝しているエリア(首都圏も入ります)の人、特に子ども、妊婦、妊娠可能な女性は、被曝線量の低い場所に退避すべきだと僕は思います。優先順位は「避難する」ことです。僕はそれしか言う事ありません。慢性的に被曝することは避けるべきですから、できる限り早く退避することをすすめます。 

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加工食品の原材料がどこのもので、さらにいつごろのものなのかで、内部被曝する可能性の有無を確認できる可能性があります。http://blog.goo.ne.jp/nagaikenji20070927/e/b8c8f85c5ce80be6f2fafabcf0c8f66eこの記事のコメント欄で、それに特化した形でコメントをしてください。ネットからの二次情報でなく、ご自身が直接調べた情報をコメントしてください。この際、注意していただきたいのは、個別企業の批判的なコメントは一切書かずに、客観的に事実情報をまとめる形で作りたいです。下記のスタイルで書き込みを。

①企業名

②商品名

③製造場所(この記号はどこの工場までわかれば)

④主要な原材料

⑤原材料の産地

⑥賞味期限などから製造年月日がいつで、原材料の調達がいつか。

⑦放射能対応の有無、具体的な対応

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僕への様々な問い合わせはまず、メールでお願いします。nagaikenji20070927@yahoo.co.jp

なお、連絡事項ですが、膝を骨折し、ギブスのため、三週間は身動きがとれません。このため、七月下旬まで、できることがかなり限定していますので、ご了解下さい。