「木下黄太のブログ」 ジャーナリストで著述家、木下黄太のブログ。

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放射能牛、放射能豚、放射能鳥、放射能魚まで、畜産養殖に広がる危険は現代日本の縮図

2011-07-23 04:21:46 | 福島第一原発と放射能

 

 牛肉の問題は、福島、宮城にとどまらず、全国的に拡大の一途を辿っています。那須塩原のような高濃度に汚染されているエリアで問題が分かる事は、むしろ当然の話です。全体に検査が拡大したため、今まで隠蔽した事が明るみになっていくだけです。「放射能牛」です。稲わらの拡散も含めて、事態は余談を許しません。松坂牛も問題が発覚しました。僕自身、松坂市長は直接知っていて、この件での対応アドバイスもしていました。松坂市内の松坂牛には、与えたものに危ないものはないという聞き取りはしていて、安全宣言出したと聞いていますが、松坂市内にいなくても松坂牛のブランドを使える牛がいるのであれば、松坂市長の範囲を超えた話になります。最も日本でブランドを厳格に管理しているはずの松坂牛で、松坂市内の牛でなくてもセシウム汚染牛が出たことで、暫定基準とは関係なくブランドイメージは傷つきました。とにかく、牛のえさの管理は徹底する事と、福島のみならず、関東東北から他地域に運ばれた牛が大丈夫なのかは、さらなるチェックが必要です。松坂牛に最も求められるのは、こうした運ばれた牛の安全を個別にさらに徹底して確認する事。さらにえさにも厳密になること。この二点をやらないとまずいです。東北や関東では、牛にしても、稲藁にしても、土壌にしても汚染されている事が大前提です。松坂市長がさらに徹底した対応を県内の自治体と協力して行わなければならないと思います。追い込まれました。

 牛だけにとどまりません。畜産は全体に同じ構図になります。豚はどうなのか。鳥はどうなのか。関東東北からどのくらい移動しているのか。移動した鳥豚の全部検査は必須です。関東東北の鳥豚も当然です。さらに鳥豚に食わせている飼料が何なのか。高濃度に汚染されているものが、鳥豚の飼料に混ざっていないのか。すべての検査が必要です。鳥豚の飼料はさらにいい加減なものが多いと思います。東北関東の飼料を与えていないのか? 「放射能豚」、「放射能鳥」も時間の問題です。

 肉は蓄積して、高濃度の汚染を招きます。旧ソ連と違って、現代の日本は流通が活発です。この流通で全国に放射能を含有する産品が流通する事を怖れていましたが、それ以前の話として、畜産などでは、そもそも危険なえさが全国に流通する可能性があって、そのえさを食べ続ける、牛も、豚も、鳥も、他の家畜も高濃度に汚染される可能性が強いという事です。ソ連でおきなかったことが、現代日本でスピード化されて、拡大しておきる危険性をつよく憂います。

 えさの流通という観点から考えると、実は養殖の魚も気になります。オキアミの危険を指摘する声も聞きました。九州の養殖場で東北のオキアミをえさとして、魚に与えている話です。これも危険です。東北、関東の沖合いのオキアミやプランクトンは高濃度の放射性物質を含んでいる可能性は否定できません。釧路沖に鯨で放射性物質が数十ベクレル、早期に検出された原因として、僕はオキアミやプランクトンの介在を疑っています。養殖でこうしたえさを魚に与え続けていると、高濃度に放射能汚染された養殖魚ができる可能性は否定できません。鯨よりも小さいですから影響も大きいでしょう。「放射能魚」を養殖している感じです。西日本や日本海側で安全だと思っていた魚が養殖で、「放射能魚」になっていくとすれば、衝撃的です。全国の養殖関係者に、関東東北の海産物を魚にえさとして与えるなと警告します。

 畜産と養殖している産品すべてに天然物とは違う危険が存在します。牛が例外と主張する生産者がいます。論外です。行政も生産者も対応しなければ追い込まれます。消費者は自衛するしかありません。危険なものは買わないという決心は不可欠になります。他人があなたやあなたのお子さんの健康を守る事は、まずありませんから。

 

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本日午後三時名古屋近辺での交流会(木下も参加します)

「福島第一原発を考えます」〜中部グループ交流会〜
日時:7月23日(土)3時より5時まで
場所:愛知県あま市甚目寺町甚目寺観音法花院
会費:500円

申し込み先 oddiyana@gmail.com 
企画担当:林久義

中部関西などの土壌調査も始まりました。そして、放射能飛散問題、がれきや汚泥肥料問題、食品汚染問題など、様々な状況を皆さんと共に語り合いませんか。車座になって、ゆったりと交流の時を持ちたいと思います。
ご都合よろしければ、是非ともご参加ください。

 

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 来週火曜日横浜で講演会をおこないます

地元のお母さんたちの強いご要望に答えます。

僕自身左足を骨折中なので見苦しい姿で伺いますのでご了解下さい。

骨折のため首都圏の開催は一ヶ月ぶりになります。

日時: 7月26日 (火) 12:30 開場 / 13:00~講演開始
今回は主催者のご尽力で無料です。         

開催場所: 瀬谷公会堂
住所: 神奈川県横浜市瀬谷区二つ橋町190
交通アクセス:
   
http://www.seyakokaido.hall-info.jp/access/index.html

定員:492名 ※申し込み不要です。
開場時間に直接お越しください。

コメントでお問い合わせがありましたが、できるかぎり時間をかけて応対いたしますので、遅れてもおいで下さい。

 

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今月下旬に首都圏の土壌調査結果を発表します。西の調査は、募集をとめました。 

 

 

「放射能防御プロジェクト」沖縄は、一足先に活動が始まっています。汚泥肥料をくいとめるための、署名活動もおこなわれています。

http://houshanobogyookinawa.blogspot.com/2011/07/blog-post_14.html

 

 

 
 
ある程度被曝しているエリア(首都圏も入ります)の人、特に子ども、妊婦、妊娠可能な女性は、被曝線量の低い場所に退避すべきだと僕は思います。優先順位は「避難する」ことです。僕はそれしか言う事ありません。慢性的に被曝することは避けるべきですから、できる限り早く退避することをすすめます。 

 

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加工食品の原材料がどこのもので、さらにいつごろのものなのかで、内部被曝する可能性の有無を確認できる可能性があります。http://blog.goo.ne.jp/nagaikenji20070927/e/b8c8f85c5ce80be6f2fafabcf0c8f66eこの記事のコメント欄で、それに特化した形でコメントをしてください。ネットからの二次情報でなく、ご自身が直接調べた情報をコメントしてください。この際、注意していただきたいのは、個別企業の批判的なコメントは一切書かずに、客観的に事実情報をまとめる形で作りたいです。下記のスタイルで書き込みを。

①企業名

②商品名

③製造場所(この記号はどこの工場までわかれば)

④主要な原材料

⑤原材料の産地

⑥賞味期限などから製造年月日がいつで、原材料の調達がいつか。

⑦放射能対応の有無、具体的な対応

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様々な問い合わせはまず、メールでお願いします。具体的なご相談は、コメント欄でなく、直接メールしてください。nagaikenji20070927@yahoo.co.jp

なお、連絡事項ですが、膝を骨折し、ギブスのため、三週間は身動きがとれません。このため、七月下旬まで、できることがかなり限定していますので、ご了解下さい。なお、完治までは三ヶ月ですし、特にリハビリで八月中も身動きはかなりしづらいです。講演会、ミーティングなどは、交通手段について打ち合わせが必要になります。よろしくお願いします。