「木下黄太のブログ」 ジャーナリストで著述家、木下黄太のブログ。

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伊豆半島東側注意!静岡県伊東市、土壌調査でセシウム合計が767Bq/kgで放射線管理区域レベル。

2011-07-30 15:31:56 | 福島第一原発と放射能

 静岡県伊東市が今月になっておこなった土壌調査の結果が出ていたことが、先ほどある方からの連絡でわかりました。ぼくが気がついていませんでしたが、数字はびっくりするレベルです。伊豆半島もかなり汚染されている疑いを以前からもっていましたが、思っていた以上でした。感覚的には想定の数倍の数字です。この土壌は、七月になってから採取したものです。伊豆半島は、天城山など1400メートルの山もあり、西方向へのブロックが、かなり効いていますが、そのかわりに山の手前側にあたる伊豆半島の東側に落ちた放射性物質の量は、多いです。

 

宇佐美小学校  セシウム134   261Bq/kg     セシウム137  318Bq/kg   合計579Bq/kg

西小学校     セシウム134    398Bq/kg      セシウム137  354Bq/kg   合計662Bq/kg

対馬中学校   セシウム134     355Bq/kg     セシウム137   412Bq/kg   合計767Bq/kg

http://www.city.ito.shizuoka.jp/ct/other000009200/housyanou.pdf

 

 測っているセシウムの合算量は、それぞれ579Bq/kg、662Bq/kg、767Bq/kgという数字で、伊東市内のどのポイントでも、チェルノブイリの際の第四区分、放射線管理区域に相当いたします。都内の放射性物質の量と比較しても少なくありません。海側に流れていた風により、放射性物質がさらに拡散していた状況がよくわかります。伊豆半島で、特に東側や半島の突端では、おそらく更なるホットスポットも可能性がありますし、危険は大きいままだということです。観光地としても知名度の高いエリアだけに、影響が大きいと僕は思います。ちょっとショックな数字です。

 

 

 


関東で、こどもの尿にセシウムが出ることが普通の時代という認識をまずもってください。

2011-07-30 10:01:49 | 福島第一原発と放射能

 子供の体の中に、セシウムが多かれ少なかれあるだろうと推測する時代になりました。なんでこんな時代になっているのか、疑問はつきませんが、その状況を知りたいと願う親御さんは多くなっています。特に家でどんなに気をつけていても、学校給食が落とし穴になっているという疑いが強まる一方で、何のために学校給食があるのか、これまたさっぱり理解できない状況です。子供の体というのは、放射性物質は影響が大きいと考えられます。その影響は、大人の比ではありません。

 

 このため、尿検査をお子さんに対しておこなうみなさんが、出ているようです。これも、自分のお子さんが一体どの程度、放射性物質を体内に入れているのか知りたい親御さんが多いということです。WBCの受診が難しい中で、少しでも子供の状態を知りたいというお母さんたちの気持ちはよくわかります。きのうお二人そうしたデータを送っていただいた方がいます。お二人とも「現実に子供の身体に放射性物質があるということを皆さんに知ってほしい、他人事ではないのです」という気持ちから、僕のところにデータが届いています。

 一つ目は、埼玉県川口市で10歳のお子さんのデータです。
セシウム137  0.41Bq/kg    
セシウム134  不検出
 
 お母さんによると、震災以降生活にはとても気をつけていた感覚だそうです。毎日掃除で水拭き、壁も水拭きしていて、5月GWあけまでマスクをさせ、雨の日は傘を洗い、雨カッパも水洗いしていました。 しかしながら、学校の給食を食べていて、学校では水道水を飲んでいたそうです。外食も食材を確認しながら週に一回程度はあったそうです。ご本人は給食の疑いは強いのですが、一定程度、気をつけていてもこういうことになるということです。専門家とも話しましたが「心配する数値ではないけれども、体内にはいったセシウムは、尿の量や、生物学的半減期、排出の状況から判断して、尿の検出量の最低百倍程度は、一端、取り込んでいる可能性がある。勿論もう少し多い想定もありうる」と。この場合は40Bq以上は取り込んでいるということです。現在の体内にどの程度セシウムが残留しているかの推測は難しいですが、体内の蓄積が今後も進んでいく可能性は否定できないということです。この量が続いた場合の蓄積が怖いとも言われました。
 
 
 茨城県守谷市の方からも同じようなお話がありました。川口市と比較すると、線量も高く、降下物も多いホットスポットに近いエリアです。同じ検査会社で五歳のお子さんの尿検査をされて、きのう結果が出たいうことです。
セシウム134  0.59Bq/kg
セシウム137  0.71Bq/kg
セシウム合算すると1.3Bq/kg
 「体内半減期が過ぎているので、4%くらいしか検出されないと聞きましたが、このような結果で大変ショックを受けています。微量かも知れませんが、どうなのでしょうか・・・。3.11以降、生活や食べ物には十分気をつけてきたつもりでしたが・・」というコメントも添えられていました。
 
 専門家とも話しましたが、やはり最低百倍程度は取り込んでいると想定すべきで、前のケースと比較すると三倍程度多いことは、ホットスポットであることからも想定できるが、量が多いことはさらに蓄積が進む可能性が高いということです。
 「セシウムがこれだけ出ていることから判断すると、他のβ線核種があると想定すべきです。セシウムだけが健康被害を及ぼすだけでなく、他の核種の破壊力も強いものがあります。尿検査では、セシウムとヨウ素しか検出されませんから、類推するしかありませんが、安心できる状態ではありません。一見、尿からの量は少なく見えますが、物語る事は多いのです」と。
 
 とにかく、関東ではお子さんの体内にセシウムがある程度と蓄積している事は、普通の時代になりました。自宅の食生活などで危険を回避すべき選択を、お母さんが一定程度おこなっていても、こういう放射性物質が体内に蓄積するということです。この危険を認識して欲しいと思います。
「追記」
千葉県船橋市でもセシウム137 0.34Bq/Kg 八歳のお子さんからの検出もあったそうです。
前も、千葉県柏市セシウム137 0.45Bq/Kg  セシウム134 0.37Bq/Kg  小学生のお子さんが検出。
普通にセシウムが蔓延している現実ははっきりします。内部被曝は、食事、水、さらに大気も考慮に入れるしかありません。マスクが必需品の時代、少なくとも関東では、放射性物質は身近にあります。本当に身近にあります。
 
 ある程度被曝しているエリア(首都圏も入ります)の人、特に子ども、妊婦、妊娠可能な女性は、被曝線量の低い場所に退避すべきだと僕は思います。優先順位は「避難する」ことです。僕はそれしか言う事ありません。慢性的に被曝することは避けるべきですから、できる限り早く退避することをすすめます。 

 

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加工食品の原材料がどこのもので、さらにいつごろのものなのかで、内部被曝する可能性の有無を確認できる可能性があります。http://blog.goo.ne.jp/nagaikenji20070927/e/b8c8f85c5ce80be6f2fafabcf0c8f66eこの記事のコメント欄で、それに特化した形でコメントをしてください。ネットからの二次情報でなく、ご自身が直接調べた情報をコメントしてください。この際、注意していただきたいのは、個別企業の批判的なコメントは一切書かずに、客観的に事実情報をまとめる形で作りたいです。下記のスタイルで書き込みを。

①企業名

②商品名

③製造場所(この記号はどこの工場までわかれば)

④主要な原材料

⑤原材料の産地

⑥賞味期限などから製造年月日がいつで、原材料の調達がいつか。

⑦放射能対応の有無、具体的な対応

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様々な問い合わせはまず、メールでお願いします。具体的なご相談は、コメント欄でなく、直接メールしてください。nagaikenji20070927@yahoo.co.jp

なお、連絡事項ですが、膝を骨折し、ギブスのため、三週間は身動きがとれません。このため、七月下旬まで、できることがかなり限定していますので、ご了解下さい。なお、完治までは三ヶ月ですし、特にリハビリで八月中も身動きはかなりしづらいです。講演会、ミーティングなどは、交通手段について打ち合わせが必要になります。よろしくお願いします。