「木下黄太のブログ」 ジャーナリストで著述家、木下黄太のブログ。

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優生思想について

2011-07-25 15:16:56 | 福島第一原発と放射能

 馬鹿は馬鹿でしかない話です。今生きている子どもたちの健康や命を守る事が、優生思想に繋がるとさらに下記のようなコメントをする馬鹿がいます。申し訳ないですが、馬鹿すぎます。障がいのあるお子さんは、放射能に関係なくても、いらっしゃいます。そういうお子さんが、生きていく事は当然の話です。事前にそういうお子さんが生まれると分かっていて、そういうお子さんと共生する判断をする親御さんがいらっしゃるのも、あたりまえのことです。それを否定していくことが、優生思想です。

 今、生きている子どもの命や安全を守る事が、優生思想につながると言うのは、あまりにも短絡的な考えです。顕著な健康被害を避けようとすることを、こういう手口で批判することが、意味があると思っているインテリ系統の人々の心というのが、どこまで腐っているのかさらによくわかるのでコメントを晒しておく事にします。言うに事欠いて、ここまで言い出しているのか、あきれはてるしかありません。

 放射能の害から防御している側が、ナチス扱いされる話です。だれも健康賛美なんかしていません。防御しているだけです。ここまで否定しなければ心が落ち着かない人々は驚愕です。

           「追記」

さらに書き込みがありましたので追加しました。こちらは、そのまま受け取っていますよ。       

 

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優生思想 2011-07-25 12:23:27 レノン

>僕が福島県民が被曝していて、他は関係ないという思想の持ち主で、そういう主張をしているのなら分かりますが
 
いや、「差別・優性思想」とはそういうことではありません
端的にいえば「障害児(を産んで)はいかんのか」です
優性思想http://homepage1.nifty.com/NewSphere/EP/b/soc_yusei.html

「「差別・優生思想」からスタートしているのではなくて(木下氏も含めて)がんばりすぎるとそこにつながりかねないあやうさを感じる」と文中にある、これは私も当ブログで感じます。


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晒してもらったことだし 2011-07-25 18:43:52 レノン    
もうちょっと話したい気もありますが
なかなかそのままを受け取ってはいただけないようで。
こういうセンシティブな話題は難しいですね。

私は小出さんの「僅かでも被曝は危険」説を支持してますよ。だからここも読んでる。
ただ何につけても潔癖症ではないというそれだけです。たぶん。

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「追記②」

この後、たぶん別人からの下記の書き込みがはいりました。これを見ればよくわかりますが、結局この原発事故について過小評価させたい類の人たちが、僕が危険を伝えている事や、放射能防御を主張している活動を否定したいために、優生思想を持ち出してきたという感覚が、クリアによくわかります。ある種の妨害活動ですが、もうかなり気持ち悪い感覚です。

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Unknown 2011-07-25 19:28:15 Unknown    
木下さんには、この程度の被曝で喚いているから優生差別が生まれるという発想はないのでしょうか?

チェルノブイリよりも事故度は遙かに低い上に鉛害もない日本で、これだけ危険だと言い続けること自体、頭がおかしいと思われているという自覚はあるのでしょうか?

どちらもないとしたら私はとても木下黄太という存在が信じられません。
この日本において異常なものであるという自覚を持ち、発言に注意して下さい。

 


誰かが、被曝をしているのではない。あなたが被曝をしているのです。

2011-07-25 07:32:09 | 福島第一原発と放射能

 下記のツイッターまとめをご覧いただくと、放射能防御を主張している僕の考えから、優生差別思想が生まれるという議論がなされていました。僕は後で気づきましたが、あきれかえりました。僕が福島県民が被曝していて、他は関係ないという思想の持ち主で、そういう主張をしているのなら分かりますが、僕は東北の大半と関東全域は被曝していると何度も話しています。僕自身、東京の住民でしたから、自分自身も程度の差こそあれ、当然被曝しています(僕は東海村の時も被曝していますから二度目です)。しかもそれが周辺領域、長野山梨静岡と不気味な広がりを見せ始めていることや、西日本でも体調不良の報告があること、肉牛で明確となった問題、食品の流通により内部被曝は全国的拡散し始めていることを懸念しています。つまり防御しないと日本や日本人が終わるという危機感があるだけです。放射能ガレキ問題や汚泥肥料問題はこの観点から考えるべきであって、優生思想、人権問題とは全く違います。「人は受け入れる。ガレキは受け入れない。」です。放射能で汚染されている車両も危険です。そうしたことさえなければ、人を差別すると言う行為はおろかしいものです。

 当初から、福島の大半のエリアは、避難するしかないと主張しています。福島のことがやはり放置されている現実は、実は「所詮福島のこと。関係ない。」と東京の有力な人間たちが本音で前から思っていると僕は感じています。これが福島差別です。ここには、「東京は大丈夫だから」という思想が背景にあると考えています。そういう感覚こそ、優生思想、差別感覚だと僕は言います(こういう話は福島でしています)。

 前に官邸からよく聞いたのが、「今回の大量噴出は十五日と二十日や二十一日の二回しかなかった。だから大丈夫」と言う話。この大丈夫が指しているのは東京のことです。福島を意識の前提として切り捨ててている。僕はこれも、優生思想で差別思想の反映であると思います。

 しかしながら、被曝はもう全国に及ぶのです。だから全国で、全国民が放射能を意識して守るしかない。誰かが、被曝をしているわけではない。あなたが、被曝をしているのです。

 この観点から考えると、福島県のみに被曝手帳配布はおかしな現象です。少なくとも、ある程度降下物のあった地域、少なくとも、南東北と関東全域の全住民に被曝手帳を配布すべきです。配布する側である官僚や政治家が、自分が対象として被曝手帳を受け取らない限り、意識の根本的な変革はありえません。そして、子どもは優先ですが、優先されるだけであって、全住民に配布すべきです。こんなあたりまえのことも今、日本政府はおこないません。これが差別です。被曝しているのは福島県民だけではありません。あなたなのです。

 

 

 

 

 

明日午後、横浜で講演会をおこないます。

地元のお母さんたちの強いご要望に答えます。

僕自身左足を骨折中なので見苦しい姿で伺いますのでご了解下さい。

骨折のため首都圏の開催は一ヶ月ぶりになります。

席数が多いため、直接おいで下さい。

日時: 7月26日 (火) 12:30 開場 / 13:00~講演開始
今回は主催者のご尽力で無料です。         

開催場所: 瀬谷公会堂
住所: 神奈川県横浜市瀬谷区二つ橋町190
交通アクセス:
   
http://www.seyakokaido.hall-info.jp/access/index.html

定員:492名 ※申し込み不要です。
開場時間に直接お越しください。

コメントでお問い合わせがありましたが、夕刻までできるかぎり時間をかけて応対いたしますので、遅れてもおいで下さい。