「木下黄太のブログ」 ジャーナリストで著述家、木下黄太のブログ。

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仙台の米穀店で、男性に相次ぐ突然死。浜松市長ガレキ受入れ表明で『権利のための闘争』を思い出す。

2012-09-28 11:42:31 | 福島第一原発と放射能

 

【浜松・ガレキ阻止】 

現地で、協力して、対応できる方を探しているそうです。  

浜松市民、もしくは隣接自治体の方で、協力できる方はご連絡してください。 

 「放射能汚染NO!浜松の会」 メールくださいとのこと。 no.contamination@gmail.com

さらに全国の皆様に抗議先の連絡だそうです。

=========抗議先=================
浜松市長室 053-457-2111 
「浜松市長のご意見箱」
https://goiken.city.hamamatsu.shizuoka.jp/cgi-bin/opinion/form/index.cgi

浜松市役所 広聴広報課
Tel:053-457-2021・Fax:053-457-2028
E-Mail:koho2@city.hamamatsu.shizuoka.jp

廃棄物処理施設管理課
Tel:053-453-6141
E-Mail:haikibutsu-shisetsu@city.hamamatsu.shizuoka.jp

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 浜松で市長がガレキ受け入れを表明しました。浜松市の焼却炉は、設備的に古く、いろんなトラブルも多いのに、あえて進める意図が分かりません。というか、現地のガレキ状況で、処理量が大幅に減少し、このガレキ焼却の必要性が大きく下がっていることが、だんだんと常識となる中で、静岡で燃やそうとする試みが、続くのか。特に浜松市は環境省の指定もされていない実態で進むのか、理解できません。結局、現地市民の中で、一定数反対が出ないと、市当局は何でも仕掛けてくるという前提に立たねばならないという事です。はっきり書きますが、浜松市も静岡市も市民グループの取り組みが弱く、このままならやられてしまうということです。 

 「法の目標は平和、到達する手段は闘争」という言葉をご存知でしょうか。ドイツの法学者、ルドルフ・フォン・イェーリングの講演から本となった、『権利のための闘争(Der Kampf ums Recht)』をお読みください。岩波文庫に入っています。個人個人の権利侵害が為された場合に、その侵害に異議を唱え闘うことは責務であり、それをしないと、その人々の人格までもが否定されていくことに繋がりなります。そして、そうした闘争をおこなうことが、その人間という存在をまもることそのものであり、さらには、社会、そして国家を守ることになるという考えです。

 これは、今の日本国民一人一人が、もう一度思い至らなければならないポイントでありますし、特に被曝状態に留め置かれている人々の意識にこそ、突き刺さらなければならない話と思います。闘わなければ、平和は得られないし、自己の人格さえも守れない状態に、僕らは置かれています。

「感じている苦痛を危険から身を守れという警告として受けとめず、苦痛を耐え忍びながら立ち上がらずにいるならば、それは権利感覚をもたないということだ。」

「行為に訴えられないところでは権利感覚は萎縮し、次第に鈍感になり、ついには苦痛をほとんど苦痛と感じないようになってしまう。」

 ちょっと驚いたのですが、19世紀後半、ウイーンで法的権利侵害の話を演説しているイェーリングのこうした言葉が、21世紀日本の、放射性物質による被曝の話ともシンクロするような文言だと思うのです。

 今の東京都民の写し絵に思えるのは、僕だけでしょうか?

 

 さて、直接に面識のある方から、その方と近い仙台でのお話が電話で聞こえてきました。ことしになってすぐに、その仙台のある米穀店、当主の男性が、突然、心臓死されたそうです。七十代。しかし、それまでは普通に元気で、お店の仕事をされていたそうです。もちろん当主ですし、大きなお店のようなので、経営上のことをやられているのでしょうが、当然ながら、普通に実務もこなしていたそうです。そして、その中の大切な一つが精米という作業でした。配達などの作業は、若い方が外に行くことが多く、お店で年配の男性が、精米を担当することが主になっていました。そして、この当主の男性も、その精米の担当でした。

 たまたまなのですが、僕も母方の実家が米穀店だったので、精米がどんなものなのか、おぼろげながらに見当がつきます。機械の質にもよりますが、家庭内の少量の精米と異なり、大量の精米を機械で行うと、その殻などによる粒子が作業場の中では、粉じんのように飛び交う状態になります。こどものころに、休みに遊びに行くと、祖父がたまに作業をしていて、煙のように飛び交う様子をみていた記憶があります。もちろん、機械が最新型なら、多少はましでしょうが、それでもやる作業工程は同じ。一定程度、舞い飛ぶ状態になることは間違いありません。

 この当主の男性が亡くなられたことは、当初には、僕は、聞いていたのです。その時にも「もしかしたら」という思いがあって、その方からは話がありました。しかし、今回、また話があったのは、この当主の男性の後、そのお店の中で、同じ精米の作業をしていた同年代の男性が、この夏にまた、突然死されたということなのです

 世代的に年配の男性二人なので、若い方よりも、もともと何もなくても、亡くなる可能性は少し高いです。しかし、お二人とも、その前までは、健康上の問題を抱えておらず、普通に暮らしていた。そして、おこなっていたのは、同じ精米作業ということです。

 米は精米すると、放射性物質は残留はかなり少なくなります。なぜなら、殻のほうに、栄養価もたまりやすいし、放射性物質もたまりやすいからです。逆に言えば米の殻には、放射性物質の集積場所になります。それをはがして、砕いて、粉じんのようになり、作業場で吸引する状態となります。それが恒常的に毎日毎日続きます。仙台の米穀店ですから、扱うのはほとんど宮城米。汚染されていない米もあるでしょうが、汚染米も確実にあります。そして、商品化された精米と違って、精米にする過程を常にお店の中でおこない続けている世界の話なのです。

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 健康被害と思われる症状が急増、深刻化しています。

報告、相談はまずメールください。nagaikenji20070927@yahoo.co.jp                                 

 

事故発生当時の行動記録や数値データなどを細かく教えてください。問い合わせの内容も書いてください。健康被害の状態を皆で共有化し、事態の推移をあきらかにしていく作業が最も必要です。

 

「関東・南東北の被曝エリア(東京全域を含む大半のエリア)にいる皆さんは、放射性物質の少ないエリア、できれば愛知県から西のエリアに、移住するべきです。妊婦、子供、未成年、妊娠可能な女性は優先して移住すべきです。他の皆さんも極力移住してください。被曝から一年半近く経過しています。初期被曝は深刻で、慢性被曝の影響がさらに危険です。食物、飲料のみならず、吸気による被曝も軽視できません。回避する方法は限定的です。あなたやあなたの家族の命が何よりも大切です。一刻も早く移住してください。」

 

甲状腺の検査、甲状腺のエコー検査、さらにふつうの血液検査のうち、血液像の検査(白血球、特に好中球)や異型リンパ球の確認、大人の女性はサイログロブリンの数値も確認した方が良いと思います。

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【9/30(日)京都ベジタリアンフェスティバル】

つぎの日曜日、9/30(日)に京都市内の梅小路公園で開催される大きなイベント「京都ベジタリアンフェスティバル」http://www.vegetarianfestival.jp/にトークゲストで参加します。今回は、10周年の大きなイベントです。

メインステージ

12:45から15分  木下黄太トーク

13:00から15分  平智之議員や長谷川羽衣子さんらとトーク

緑の館1階イベント室

14:00~16:00

特別講演「放射能汚染と今後の日本。エネルギーシフトを京都から」

平智之 議員 X 長谷川羽衣子さんX 木下黄太  ¥700  予約⇒yoyaku.nonukes.vegefes@gmail.com

 

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【10/13(土) 木下黄太講演 IN 金沢】

★☆★~ 大丈夫?! 震災ガレキの埋め立て ?? ~★☆★

日時:10月13日(土)14時~16時(13:30開場)

会場:金沢歌劇座 大集会室
(下本多町六番 )

参加費:500円(前売りチケットあります)

予約アドレス→d-t-r-s@mail.bbexcite.jpにメールを。お名前、連絡先電話番号、参加人数を明記してください。


主催:子どもたちを放射能から守る石川の会
共催:そらまめクラブ、わらべうたとえんげきの広場

*お車の方は、周辺の有料駐車場をご利用ください。
*会場内後方に、キッズスペース、授乳スペースあります。