「木下黄太のブログ」 ジャーナリストで著述家、木下黄太のブログ。

日本と世界のリアル状況確認と僕の思索を書き留めるブログ。
重要なことはメルマガで展開していますので、ご購読下さい。

有名病院で甲状腺腫と診断の子供⇒海外疎開1年でのう胞消失、日本医師より被曝を懸念する海外医師。

2013-07-08 03:25:04 | 福島第一原発と放射能

東京講演 200席限定で前売り扱い予約申込

【7/20(土)バンダジェフスキー博士 東京講演 with 木下黄太】

前売り扱いのこくちーず申込⇒http://kokucheese.com/event/index/101357

先進国に東京から、海外疎開した母子がいらっしゃいます。2011年の秋に甲状腺が腫れていると言われ、専門病院で甲状腺腫と言われたお子さん。のう胞の様なのですが、疎開後一年で、消失していたそうです。

=======================================

今回まったく違う話ですが、ご報告です。
うちの子供は、

→2011年秋・<甲状腺の腫れ>を指摘され、
→それを受けて表参道の専門病院受診し<甲状腺種>と言われ、
→2012年5月に別の病院で<のう胞あり>との結果でした。

その後2012年夏から海外疎開し、
この春に現地にて甲状腺エコーと血液検査を受けました。
エコーの機器は、日本で受けた物よりも、性能が高かったと思います。
それで結果、何も問題無く!のう胞も消えているという事でした。
海外の医師は、あたり前に日本の状況を知っていたし懸念していたし、
「結果が良くて良かった!でも一年後、念の為またきちんとチェックしましょう」
と、おっしゃってくださいました(もちろん不調になった場合はもっと短いスパンで)。
日本の大概の医師とは全然違いますよね。
なんやかんや言っても初期被爆はしているので、この先ずっと安心は出来ませんが。
必死で日本を脱出してきた苦労が、少し報われた気がしました。

私はものすごく英語が出来るという訳ではないので、細かい文言を聞き取れていない&覚えていませんが。

(その病院に行った時は、細かい事情をきとんと伝えてもらう為、NPO職員の方に通訳として同行して頂きました。
なので、私側が伝えた事は、きちんと医師に伝わっていたはずです。)
「私が母子で海外に来た理由(原発避難)」について、「日本において子供に体調不良が起きたり、実際の検査で甲状腺にのう胞がある等の理由で、
日本の医師から海外でもフォロー検査を受けるように言われている」を説明したところ、「なるほど、そうですね」といった感じで
かなり共感を示し、「あなたが心配するのは当然です」と言ってもらえました。
日本のどの地域にいたのか、日本に原発事故後どの位の期間住んでいたのかなど、細かい質問もありました。

「原発事故後1年以上日本に留まっていました。」と伝えたところ、とてもシリアスな顔をされたのが印象に残っています。
(日本では、大概の医師に「問題ない。放射能とは関係ない」という対応を受けてきました。)
甲状腺エコーと血液検査を希望したところ、すんなりOKしてくれました。

(こちらの医師は、ただ心配程度では、公的保険を使って検査OKしてくれない為。もちろん、検査は全額公的保険より出ました)加えて、
エコーの検査時(上記の医師の病院とはまったく別の検査機関で行いました)、                             検査技師より「まだ小さいのに…どうしてこの検査をするの?」と聞かれたので、                             「私達は日本から来たのですが…知ってますか?日本の原発事故の事を」                                「あぁ…」                                                                         「そうです。それで、私達は被爆してしまったので…」と伝えたら、                                       「なるほど」というやり取りがありました。検査技師さんは、エコー検査を受ける理由を納得しているように見えました。

=======================================

 勿論、のう胞は元々からあって、成長と共に消失するものであった可能性も否定はできません。しかし、少なくとも、この海外先進国の医師は、日本の放射性物質の拡散をふつうに懸念しています。その事実を頭ごしに否定から入る訳ではありません。まず、その懸念が妥当であるという判断の下で、のう胞が消えていても、一年後にもう一度確認しましょうという当たり前のリスクコントロールを話します。

 なんというか、僕にはこれが普通の話としか思えません。こういう普通の話が海外の先進国からは聞こえてくる。しかし、日本の医師の殆どは対応しない。

 

日本は本当に先進国なのでしょうか? 文明国なのでしょうか?

僕には、疑問ばかりが膨らみます。

========================================

京都講演、夜の部は空席あり(昼満員)。拡散下さい。

【7/15(月・祝) 夜 バンダジェフスキー博士京都講演 with 木下黄太】

詳細&参加申込⇒http://kokucheese.com/event/index/98253/

=========================================

 Winny作者の金子勇氏がなくなりました。急性心筋梗塞だそうです。

 43歳。最近は、東京大学情報基盤センター特任講師もされていたそうです。

 彼の考え方は、特定の中心サーバーに依拠するのでなく、いろんな拠点をそれぞれのパソコン内に置いて、その相互が繋がることで、情報交換をより簡便に、よりスムーズにおこなうというものだったと僕は認識しています。真ん中のサーバーに依拠すると、何ががおきたら、全体が崩壊する危険がある。そうしたクライシスを回避するための考え方です。Winyというファイル交換ソフトはその著作権違反ばかりクローズアップされましたが、実はそうした金子氏の考えの反映であったと思います。

 実は危機管理という観点では、これはネットの話だけでなく、人間が経済的な事象を営む大都市にも同じことが言えます。特定の大都市に、情報を集約させすぎると、全体に崩壊の危機が及びます。僕は被曝シティ東京と日本の関係も、実はこの危機に瀕していると判断していますから。

 そういうことまで思うと、ネット空間ではWinyという危機管理的な感覚を有した優れたソフトを開発した金子氏が、現実では、こういう形で亡くなったのは、大変に残念です。

 若い彼が、東京で、心臓突然死というリアル。被曝エリアでは、まあ注目していた優秀な人もあっけなく死んでいくのが当たり前ですが。

 バンダジェフスキ博士と僕は早く話したくなりました。彼は明後日、僕らの日本にやってきます。

===========================================

 *セミナー両会場とも、一般の方で関心のある方の参加も可能。大会場の講演会場と異なり、セミナーは、直接、バンダジェフスキー博士と話す機会があります(人数限定の為)。

 【7/14(日)京都 専門家&医師向けセミナー】

 詳細・参加申込⇒http://kokucheese.com/event/index/96723/

 【7/21(日)東京 専門家&医師向けセミナー】

 詳細・参加申込⇒http://kokucheese.com/event/index/97131/

 *両会場とも、電話申込も可能です。 080-8051-3045(11時~19時 木村) 

 セミナーテキストは60ページあります。バンダジェフスキー博士入魂の力作です。

 =========================================