「木下黄太のブログ」 ジャーナリストで著述家、木下黄太のブログ。

日本と世界のリアル状況確認と僕の思索を書き留めるブログ。
重要なことはメルマガで展開していますので、ご購読下さい。

ゴメリ州で最初の甲状腺がん、泣き叫ぶ母親に、「口外するな」という役人。子どもはイタリアで手術。

2013-07-15 01:28:11 | 福島第一原発と放射能

本日の京都講演、夜の部は当日参加可能!(昼の部は満員で当日参加不可)

 【7/15(月・祝) 夜 バンダジェフスキー博士京都講演 with 木下黄太】

 17:30受付開始。18:00スタート。 途中10分休憩。20:15頃終了予定。

 場所:ひと・まち交流館 京都 大会議室 参加費1500円当日支払いのみ

 是非、直接おいで下さい。

=========================================================

 

 京都の医師&専門家向けセミナーは70人程度の参加でした。元々、セミナーは参加者を100人前後にはしたいと思っていたので、開催の規模としては、むしろ適正なのだろうと思います。ただし、やはりどれだけの医療従事者が、本気なのだろうかということは、若干疑わざるをえない感覚もあり、医師に対する啓蒙活動の限界は常に感じています。

 今回のセミナーでも、結局この問題が現実化するのかどうかを疑いながら、なにかの情報確認のみで参加している感じの医療従事者が多いような感触ではありました。

 勿論、博士の説明の中にも、ここは欠落があるのではないか、ここは未確認ということが、ぼくにも散見はされます。90年代の医学的な調査とその後の逮捕・拘束による研究活動の停止という状態を考えると、むしろここまで彼がよく回復したと思う方が普通の人間の感覚なのですが、何か日本語で認識できる特定の情報に関してのあらさがしに終始しているような感覚の人もいます。僕にはこういう感覚はよくわかりません。医師というのが自分の優位をひけらかしたいという心性が強いのか、さらに「大したことがない」と思いだがる職業的な性質なのかよくわかりません。しかし、まるで、生産的ではないと思います。

 こうしたことについて、現実に1200人程度、首都圏の母子や女性の被曝に関して、甲状腺の検査や血液検査を進めている医師と話しましたが「はっきり言って暇なんでしょうね。しかも、チェルノブイリ関連や子供を守れという活動をしていると一見見える人なのに、そういうことをしているなんて。そんなことよりも、今何が起きているのか、医者として確認する作業が大切なのに。何か順番を間違えているというのか、話が違いますね。議論する暇があるなら、先に進まないと話になりませんから。チェルノブイリと同じことになるのかどうか、それさえもわからない。わかっているのは、被曝していること。だからなにがおきるのか、網を広げて確認して、進んでいかないとどうにもならない。自分たちが医師として、当事者意識がないんですよね。それが僕には良くわからない。議論はどうでもいいんですよ。」と言われます。

 僕も同じようなことを思っていて、きのうも「議論の時期は過ぎたので、何か始めませんか」という呼びかけは、また致しました。こういうことは継続して行うしかありません。

 今回のセミナーのみでは、バンダジェフスキー博士たちを取材したベラルーシのテレビ番組映像が流れています。解剖した臓器をどのように扱っていたかも。心臓などの臓器がそのまま放映されていました。臓器の放射能検査がテレビ番組で流れたのは、後にも先にもないことらしいです。彼らがどのように臓器を取扱い。どのように検査していたかの実状をはじめて映像で見たのは、僕のテレビ感覚としては参考になります。

 テレビ的な感覚でいうと、あれをそのまま日本で流して、死者の臓器の放射能検査を行うべきとPRするのが、本来のテレビの役割でしょう。しかし、隠ぺいすることしか考えていない日本では、まったく可能性はありません。多分宝の山があることがはっきりと分かるだけに口惜しい気がしています。本当に口惜しいです。

 セミナーの質疑応答では、静岡・東部で、こどもが白内障で甲状腺異常の事例がでていると眼科医師が尋ねると、「眼の老化現象。短期間におきてしまった。進行性の老化。」と答えるバンダジェフスキー博士。

 また、他分野の国立大学准教授が博士に質問、伊達市で13万Bq/kgある土壌汚染について。 さらに、最初、一年くらい数値を出せない状況で、今はそこと健康影響を結びつかさないようにさせる状況と言い、それをどうするのかという、この准教授からの問いかけ。これについて、実は非常に難しいと答えるバンダジェフスキー博士。

 被爆者の二世で白血病が七人、甲状腺がんが八人いた。遺伝的要因が関係していないかとバンダジェフスキー博士に聞く東神戸診療所の郷地医師。 少しでも疑わしい事例を本に書くと、中傷と批判が続出するので、より確実な事例しか書いていないと説明するバンダジェフスキー博士。「私の実験はセシウム137の素因が大きいと言える。ヨウ素131しか原因がないという研究に対して、セシウムが言いたいために研究した。少なくとも第二世代もセシウムが誘発原因と考えている。」

さらにバンダジェフスキー博士はさらっとこう話されました。

 「ゴメリ州で最初に甲状腺がんが出ている時に、泣き叫ぶ母親に対して、口外するなという役人たち。そのこどもたちをイタリアに手術に出した。」

こういうことが質疑応答で話されましたが、時間が足らずにタイムアップ状態です。セミナーは17時30分まで続き、片付けながら、医師の方たちへの呼びかけが、17時50分の撤収時間まで続いた感じでした。

==============================================

 徳島講演、四国唯一の開催! 

 【7/17(水)バンダジェフスキー博士徳島講演 with 木下黄太】 

  18:00開場  18:30スタート 20:30終了予定

 場所 あわぎんホール(郷土文化会館)4F大会議室

 ・前売り扱いのメール申込:info@panda.eek.jp 

 「申込者のお名前、参加人数、参加者全員の名前、電話番号が必要事項」

 ・前売り扱いのこくちーず申込

  http://kokucheese.com/event/index/96047/

 ・前売りチケット販売。小山助学館、平惣各店、徳島大学生協など。

 

日時 7月17日(水) 18:00開場  18:30スタート 20:30終了予定

 場所 あわぎんホール(郷土文化会館)4F大会議室

  料金 前売り&予約1200円 当日1500円  定員300名 座席のいらない幼児は無料

 保育無しですが、一時待避用として和室を借ります。(音声だけでも流せないか検討中)

 電話問い合わせ 070-6434-6318 (柏木)

  ==========================================

 

東京は参議院選挙前日の土曜開催!サプライズ企画中!!

 

【7/20(土)バンダジェフスキー博士東京講演 with 木下黄太】

 開場13:40 開演14:30  場所:新宿文化センター 大ホール

 e+お申込み⇒PC用購入ページ

 http://eplus.jp/sys/T1U14P0010843P0100P002103383P0050001P006001P0030001

 携帯用購入ページ

 http://eplus.jp/m/msys/T1U55P0010844P0100P002103383P0050001P006001P0030001?uid=NULLGWDOCOMO

 

 

 

==========================================