「木下黄太のブログ」 ジャーナリストで著述家、木下黄太のブログ。

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東京で被曝を懸念する声が山本太郎を当選に押し上げたリアル。不都合な真実にスキャンダル報道と公安の影。

2013-07-24 10:23:23 | 福島第一原発と放射能

 山本太郎氏が当選した理由はいくつもあると思います。

 前回の杉並での選挙善戦が、良い意味でプラスになっていたこと。

 ネットという選挙の手法が一部解禁、ネットを使うことに彼の周りが長けていたこと。

 もちろん、彼のタレントとしての知名度も有利に働いたこと。

 対抗馬の候補が強力なタマが少なく、組織でなくて、知名度ベースでは最も有利な立場にいたこと。

 主張を変えない立場がこの時代に好意的に受け止められたこと。

 こうしたことは、彼の当選に、まずプラスとなりました。

ただし、東京のマスコミが書かないので、はっきりと書いておきます。

 彼を当選させたのは、東京で被曝という事実を語らない流れに対して、被曝を恐れて、本当は何か対応をしないとならないのではと、懸念している人達が一定数いるということが大きいと僕は思います。山本氏が主張している中で、共産党などの候補よりも特徴的な言説はなにかを考えると、反原発という観点よりも、被曝回避という主張です。放射能の影響をきちんと恐れて、適切に対処すべきだという彼の主張を、本当は支えたいと考える人たちが、東京で少なくとも何十万人かは、存在するのです。

こうしたことをきちんと理解しないとなりません。

 放射能の問題を直視することを避けて、誤魔化す人々の群れの中に僕らはいるのですが、その群れの中で、この状況はまずいという認識をもつ一群の人達がはっきりといるということが、あからさまになりました。僕はここから始めるしかないと思っています。


追記

 公安当局などが、山本太郎に関して、神経をとがらせているのは事実です。非常に彼らは読みが正確で、4位に当選という見立てを話していたと聞いています。それだけでなくて、彼に対してネガティブな感覚が強くあり、スキャンダルで長くは続かないという見立ても話しているそうです。こういうときには、週刊誌などで、何らかのスキャンダル報道が相次ぎ、彼の首を取ろうとする動きが仕掛けられていることが本当によくあります。

 そうしたスキャンダル報道が、どういう立場で、どういう意図でおこなわれているのかを見定めないとなりません。ある意味、公安当局や週刊誌を使ったネガキャンペーンに、どう対処できるのかが、山本陣営の防御力も問われます(本人の周辺の能力)。さらに、そうした報道を一般のみなさんが、どう判断するのか。まさに、メディアリテラシーの問題がここに存在します。しかし、山本太郎氏の言説は、余程怖いのでしょうね。ある人々にとっては。

不都合な真実ですから。

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8/10(土)に愛媛県松山市のイベントで僕の講演を行います。

参加費は無料と思います。名称「反貧困フェスタ 2013 inえひめ」

主催 『オープンハンドまつやま』
(愛媛大学学生のホームレス支援の会)

ここの分科会の講師として、僕が招かれています。2時間程度の講演になります。

特別分科会「放射能汚染を考える」
開催時間 平成25年8月10日 (土曜日)15時00分から17時30分
場所 愛媛大学 城北キャンパス 南加記念ホール
特別分科会の会費は無料

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【封印できない福島第一原発の大崩壊】 放射性物質を大量に含んだ湯気が出ているという恐怖。3号機の原子炉建屋5階部分の湯気が立ったエリアは、25個所計測で562ミリシーベルト。最大は2170ミリシーベルト。東電は「外部への影響はない」と言うが、信じる人はいるのだろうか。