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福島第一原発の動向は、その収束過程として考えても、およそ正常な状態でないことが、日々あきらかになっています。これは、東京電力という個別の会社に、この収束を基本的に預けたまま、日本という国家が、国家としてこの事態に対応するという姿勢をいつまでたっても示さないことに本質があります。今回の原発事故の全体様相を見ていると、電力会社単体でいつまでも議論を進めていることは滑稽にほかならず、もう二年半近くが経過していて、収束への道筋が見えない中で、国家として、更なる方向性を示すしか、実は途がありません。そんなことは、前から分っていることなのですが、トリチウムが40兆ベクレルも漏れている汚染水の話なども聞いていると、もはや意味のある収束が不可能で、さらに汚染拡大をさせることさえも、何ら有効に止められていないことがはっきりとしてきます。
そうすると、本来は、衆参ともに、与党として安定多数を確保して、盤石である自民党政権が、大きく決断をして、福島第一原発に関しての収束について、新たに身を乗り出すしかないと思います。事故発生対応の責任は民主党にありましたが、もう新政権発足後の時間経過を考えると、現況で有効な手を打てていないのは、自民党・安倍政権の責任に、そろそろなりはじめています。
「国も一歩前に出る」四月に文言ではそう話したものの、実際の自民党政権の対応は、特に何も変化がなく、「原発事故対応に関しては、民主党政権と何も変化なし」という驚くべき状況が続いています。
いいでしょうか、この2013年の日本の優先的な政策課題は、圧倒的にこの原発事故の収束対応と、健康被害を軽減するための被曝回避に他ならず、この点では、自民党政権は、民主党政権となんら変わらず、対応不能な状態のままが続いています。
これは異常な事です。
どうしてこのような状態に陥っているのかは、勿論自民党が原発推進政党で原発輸出も進めたいために、その妄想を捨てたくないということもあるのでしょう。しかし、それ以外に僕は気になっていることがあります。
それは、今の現実を極力見つめたくないという感覚がものすごく強くなっているのではないかということです。現在の東京の意識感覚と自民党政権、政府そのものがシンクロしている状態になっていると僕は思っています。リアルよりもバーチャルの世界に生きている。そういう状態が、さらに深化してきている構図です。そうした中で、こまかいことで気になっていることがあります。
僕は、選挙中からずっとこのポスターを見ていて、違和感がありました。それは、安倍さん個人に対しての違和感や自民党に対しての違和感ではありません。ポスターの被写体である安倍さんの目線の妙なズレ。その顔がリアルに存在しているというよりも、何かCGで作られたような画像感が漂っている。現実に生きている人が、ポスターに出ていて、多少の修正をかけたというよりも、あらたに作られたようにしか見えない感じです。選挙のポスターというのは、勿論、いろんな修正や演出が施されるのが、実際なのですが、僕の感覚では、このポスターは其の域を超えています。むしろ、つくりもの感が漂いすぎているのです。
このポスターがどういう感覚で実際に作られているのかは、わかりませんが、「日本を取り戻す」という文言も含めて、本当にバーチャルな日本が、その画像やデザインからも、顕現化したものとなりました。このハリボテを続けることしか、日本には当面ないようです。
さて、週明けに、山本太郎氏に対して、ある特定週刊誌が二の矢を撃ってくるようです。相当、古い話を無理矢理、記事化するみたいで、その内容の特性から、何らかの公的な過去データを入手できる立場からの特定週刊誌へのリークと思われます。つまり、これは、体制側が、彼を潰すために躍起になっている証拠です。こうした印象報道的な手法で、本人を追い落とそうとする策謀が続いています。中枢には、そういうジャンルに得意な方もいらっしゃいますから。
一番大切なのは、そうした特定週刊誌の、文言だけハレーションがあるけれども、記事の内実は、中身がない、いわゆる羊頭狗肉な代物で、あなたたちが、おかしな影響を受けないことです。
勿論、山本さんが、全てにわたって清廉潔白でないことも想定はできます。しかし、山本さんと異なり、他の大半の政治家達は、僕たちの命を削ることを平気でする輩であることを忘れないことです。当然ながら、特定週刊誌の情報は、概ね間違っていることも大変多いですし、特定当局リークをお互いに持ちつ持たれつで、やっていることにしか、その本質はありませんから。
皆さんのメディアリテラシーがまたしても試されます。
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8/10(土)の松山でのイベントで、僕の無料講演があります。
参加費は無料。名称「反貧困フェスタ 2013 inえひめ」
主催 『オープンハンドまつやま』
(愛媛大学学生のホームレス支援の会)
ここの分科会の講師として、僕が招かれています。2時間程度の講演になります。
特別分科会「放射能汚染を考える」
開催時間 平成25年8月10日 (土曜日)15時00分から17時30分
場所 愛媛大学 城北キャンパス 南加記念ホール
特別分科会の会費は無料
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【9/1(日)名古屋木下黄太×野呂美加 放射能ぶっちゃけトーク】
「放射能防御プロジェクト」 木下黄太
「チェルノブイリへのかけはし」 野呂美加氏
二人のトークセッションです。またこのイベントをきっかけに 放射能防御プロジェクト中部で
情報交換、勉強会など交流も増やしていきたく思います。
是非御参加下さい。(前売り1000円 当日1200円)
※託児はありませんのでご了承ください。
子供連れの方は膝上の場合無料、お席の必要な方は別途お申し込みください。
2013年09月01日(日曜日) 13:30開場 14:00開演
東別院会館 ホール
(愛知県名古屋市中区橘2-8-45)
詳細・申込⇒http://kokucheese.com/event/index/105356/
★当日、終了後に、まだ確定ではありませんが、放射能を懸念している、いろんな人たちが、交流できる飲食会を開催する計画があります。完全なオフ的なイベントです。これも併せてお伝えします。
★前日に、京都でも、同じイベントを開催する予定があります。これも詳細確定次第、お伝えいたします。
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