午後14時開演は名古屋。会場が広いので申込済の方の同行のお友達も前売り扱いします。
直接おいで下さい。
【9/1(日) 木下黄太×野呂美加 放射能ぶっちゃけトーク IN 名古屋】
どこまで本音で話せるのかトライします。是非御参加下さい。(前売り1000円 当日1200円)
※託児はありませんのでご了承ください。
子供連れの方は膝上の場合無料、お席の必要な方は別途お申し込みください。
13:30開場 14:00開演 東別院会館ホール (名古屋市中区橘2-8-45)
懇親会は夕刻に開催。講演会参加者限定ですが、キャセルはないみたいです。
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きょう、京都でのトークが、申し訳なかったのは、僕の体調も今一つというところもあった為でもありますが、ぶっちゃけトークという中身よりも、あたりまえの現状の問題点の確認で内容が留まってしまったところです。野呂さんと僕との間で見解の相違点はあんまりなくて、お互いの現状認識を再度指摘したに留まったとも言えます。本当は、もっとはっきりと、ずばずば言おうとしていたのですが、実は野呂さんとは、はじめて一緒に講演を行うので、相手の意識や間合いを考えながら、進めたこともあり、しかも対談形式は通常よりも時間の進行が早まるために、核心の手前までしかしゃべれなかったかもしれません。
初回と言う事もあると思うので、あすの名古屋ではもう少し改善したいと思います。
ちょっとびっくりしているのは、来場者なら、「もっと本音をしゃべれ」と、もっともっと不満が出てもいい感じがします。しかし、聞いてもいない人間で、被曝危険をあからさまにしたくない人間が、ツイッターのこの程度の内容を見て、ネットで過剰反応しているようです。こっちは、大したことを話していないのに、こんなレベルでも反応します。
正直、ふつうに受け止めることがあまりにもできないだなあという人々が、ネットには多すぎると思います。というか、今回の対談でも思ったのですが、余りにまわりを気にして生きている人達が多く、その人たちの気持ちが弱くて、そんなことでは立ち向かえないよと話していたことと、相通じる部分があります。
さて、野呂さんの御話の中で、僕は二つ、気になったことばがあります。
ひとつはゾーンということ。現地では、汚染が高くて、立ち入り禁止になったり、危険なエリアをゾーンと呼び、ゾーンに行くから準備を怠らず対応しろとか、気を引き締めてゾーンに行くとか、ゾーンには若い女子の通訳は連れて行かないという感覚だそうです。
「でも、飯館村とか、福島の高濃度汚染地はゾーンよりも汚染が酷いから、その状態がどうなるのか想像がつかないんですよ。そこには、普通に人はいないから。」
もう一つは汚染の「密度が濃い」という言い方です。今回の福島第一原発事故が、大気中に放出された大半の放射性物質は、海に落ちたため、その実際の汚染程度は分かりにくい部分があります。「全部、地面に落ちていたら、福島の事故はチェルノブイリ以上の汚染だったと言われるだろう」こういう風にも言われることがあります。このひとつのポイントは、例えば東京あたりでも、数千Bq/kgを超える汚染が見つかっていることです。うすくひろく拡散したチェルノブイリよりも、汚染が到達したエリアは限定されている今回の事故では、其の限定されたエリア内で、局所的に汚染が溜まっている場所があること。それが東京あたりでも、ふつうにあります。「密度が濃い」汚染が、あたりまえのところがどうなるのかは、本当に厳しい現実と言う事です。
ゾーンより危険な福島、「密度が濃い」汚染な東京。
僕は、改めて絶望感が強まります。