「木下黄太のブログ」 ジャーナリストで著述家、木下黄太のブログ。

日本と世界のリアル状況確認と僕の思索を書き留めるブログ。
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「ご免なさい。そうしたら、ここで一族が生きていけなくなる。」原発に近い町、同調行為という名の脅迫。

2013-08-29 22:02:29 | 福島第一原発と放射能
福島第一原発の近いエリアの方と電話でお話しました。

「町の名前を出さないでほしいんです。福島県の原発に近い町とだけ書いてください。
ここの病院には、原発事故が起こった時に、福島県立医大の鈴木教授がきて「原発は大丈夫」といわれました。だから対応しろと。しかしその時に、こちらにはヨウ素剤を渡されなかったですよ。福島県立医大は内部や家族には、ヨウ素剤は渡していたんですよね。それでもこういわれました。
『地域の人に怖がられたら困る。』
しがらみで身動きが取れない人。もう考えたくない、忘れたい人。心の中で何とかしたいけど言ったらどうなるのかわからないので言えない人。身の回りにはこういう人ばかりです。

運動会でこういうことがありました。父母の中で、屋外で昼食を地面に座って食べるのは危険だから屋内で食べさせてほしいと学校に要求して、結局希望者には場所が用意されて、食べられることに。しかし、実際には、その場所に食べに来たのは、学校中で2,3組みの親子しかいないんです。
要求した父母だけでも、もっと多くいたんですが、『ごめんなさい。そこに行くと、私だけでなくて、私の家族、一族が、生きていくことが本当に難しくなる。ここの地域で生きていけなくなる。』こんなふうに詫びてこられました。

反対者の方がいけない存在というような感覚。
まわりからの同調行為の要請が極めて強い感覚。
そして除染により、少しは安心している感覚。
 
計画的避難エリアともなっている、この自治体のある地区(1000人程度の人口)では、
原発事故後、50人程度の方が亡くなっていると聞いています。高齢者のみならず、白血病とか心筋梗塞などで40代から亡くなっている人もいます。
去年は3日も、4日もお葬式が続く状態だったと言います。
ここにも、目に見えない力が大きいんです。
 
震災のストレスとか、今年は暑いからとかで、お互いに流される。放射能を口に出せないんです。
とにかく何も根本的なことは見ないようにしているんです。」

 こういう心理的なトラップから逃げられない人が本当に多数います。ここまで強固なトラップは、ある種の洗脳であると僕は本当に思います。
 
実は切り捨てているのです。圧倒的多数の人々を。
 
しかし、こうした危険は、福島の話だ、いやせいぜい柏や我孫子の話だと、枕をたかくして寝ている世田谷や横浜の人達も多くいると思います。「どこどこはねー、ひどい汚染だもんね」と、他人事と捉えて、自分のところは大丈夫だと思いたい、そんな心境の人ばかりのような気がします。
 
でも、これは時間差攻撃に他なりません。汚染度の差によって、時間差が生じているだけです。汚染地でのシビアな現実は変りません。認識が遅れると追いつめられるだけです。
 
それは、究極的には貴女が追いつめられるだけなのです。
 

貴女は居るべきではないです。頼むから、東京から出て下さい。ほんとに間に合いません。

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明後日土曜日、京都で初顔合わせ。ぶっちゃけトークはそのまましゃべるということです。 

【8/31(土)木下黄太×野呂美加 放射能ぶっちゃけトーク IN 京都】 

申込受付⇒http://kokucheese.com/event/index/107258/


前売り:1000円  当日 :1200円 

※当日託児はありませんのでご了承ください。
※子供連れの方は膝上の場合無料、お席の必要な方は別途お申し込みください。
※1申込につき1席の予約になります。 
 2名以上でお越しの際はお手数をかけますが個々にお申し込みください。  
※つり銭が出ないようにご協力をお願いします。 
※講演会の31日(土)当日のキャンセルは出来ません。 
キャンセルは30日(金)午後9時までにお願いいたします。 
(期日以降のキャンセル、または無断欠席の際は、後日実費をご請求いたします。) 

8月31日(土曜日)  
13:30開場 14:00開演 16:30ごろ終了 定員280名 

ひとまち交流館・京都 (京都市下京区河原町五条下ル) 
大ホール   

尚、親睦会的な2次会はこくちーずで、空席を、時々、確認して下さい。

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日曜午後は、名古屋という防御の前線で話します。会場が広いのでお友達と一緒に御出で下さい。

【9/1(日)名古屋木下黄太×野呂美加 放射能ぶっちゃけトーク】  

詳細・申込⇒http://kokucheese.com/event/index/105356/

  二人のトークセッションです。またこのイベントをきっかけに 放射能防御プロジェクト中部で 

情報交換、勉強会など交流も増やしていきたく思います。 

是非御参加下さい。(前売り1000円 当日1200円) 

※託児はありませんのでご了承ください。 
子供連れの方は膝上の場合無料、お席の必要な方は別途お申し込みください。 

 9月01日(日) 13:30開場 14:00開演

東別院会館 ホール (愛知県名古屋市中区橘2-8-45)

懇親会は夕刻に開催。講演会参加者限定ですが、
現在キャンセル待ち。⇒http://kokucheese.com/event/index/108865/
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健康被害と思われる症状が、更に深刻化しています。 

 報告、相談はまずメールください。nagaikenji20070927@yahoo.co.jp         

   事故発生当時の行動記録や数値データなどを細かく教えてください。問い合わせの内容も書いてください。健康被害の状態を皆で共有化し、事態の推移をあきらかにしていく作業が最も必要です。 

  「関東・南東北の被曝エリア(東京全域を含む大半のエリア)にいる皆さんは、放射性物質の少ないエリア、できれば愛知県から西のエリアに、移住するべきです。妊婦、子供、未成年、妊娠可能な女性は優先して移住すべきです。被曝から2年半近く経過しています。初期被曝は深刻で、慢性被曝の影響がさらに危険です。食物、飲料のみならず、吸気による被曝は危険です。回避する方法は限定的です。あなたやあなたの家族の命が何よりも大切です。早く移住してください。」

 甲状腺の検査、甲状腺のエコー検査、さらにふつうの血液検査のうち、血液像の検査(白血球、特に好中球)や異型リンパ球の確認、大人の女性はサイログロブリンの数値も確認した方が良いと思います。 

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【バンダジェフスキー博士DVDに関しての案内メール】

  ご案内のメールは、9/1か9/2から、送信を行います。1日100人単位で送信します(物理処理の限界)。このため、一次締切までに申し込んだ最後の方は、9/12~9/14までには、メールが届きます。ここまでにメールが不着な場合は、問合せ下さい。

 送信メールは、yahoo.co.jpのアドレスから送信します。皆様の方受信可能な設定にしておいてください。よろしくお願いします。

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福島の鮫川村小型焼却炉でトラブル発生の緊急連絡です。3・26政府交渉ネット事務局より。想定通りに、トラブルがおきるというのは、国も自治体も当事者能力が欠落しているという事です。

 

 《『仮設焼却施設でトラブル=放射線量に異常なし―福島・鮫川村』 時事通信 8月29日(木)21時1分配信
環境省は29日、東京電力福島第1原発事故で飛散した放射性物質を含む稲わらなど
の仮設焼却施設(福島県鮫川村)で、焼却灰を運ぶコンベヤーの覆いの一部が破断す
るトラブルがあったと発表した。灰が外部に飛散した形跡はなく、空間線量にも異常
は見られないという。
 同省によると、同日午後2時半ごろ、コンベヤー部分で異常な音がしたため、焼却
炉の稼働を停止した。施設の作業員にけがはなく、覆いが破断した原因を調査してい
る。》

 

 「現在、現地の人々と事故情報の精査をしています。3・26政府交渉ネット事務局は環境省に再三にわたって日立造船の小型焼却炉は、問題があると指摘してきました。この事故はいわゆる「想定外」のという言い訳は出来ない事故です。事務局は総力を挙げて今回の事態を追求します。続報を続けていきます。」ということだそうです。
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