きょう8/15は太平洋戦争が終戦した記念日と言われています。
もちろん始まって、終わるのですから、終戦でよい気もしますが、それは日本が主導権をもって戦争が終わった場合です。しかし、現実には、日本には、広島と長崎に原子爆弾が落とされて、多くの一般市民が原爆によって、アメリカに虐殺され、当時の日本政府は、降伏を受け入れたのが現実です。
つまり、終戦ではなくて、敗戦です。
ですから、8/15は敗戦の日として認識しないとそもそも根幹が間違います。
そのうえで、日本は占領体制に置かれています。
占領体制はサンフランシスコ講和条約によって終了したこととなりますが、その後も日本国内には、日米安全保障条約の下に、アメリカ軍の基地が多数置かれています。いつでも日本はアメリカ軍が直ちに占領可能な状態にいる訳で、つまり一見独立国家の形を日本は示しながらも、アメリカの事実上の支配体制下の中にいる国なのです。軍事的には占領状態は継続していると考えてもよいと思います。
実は、近年の世界情勢を見ていると更にはっきりと認識できます。仮想敵国としてのソ連の存在が、日本に米軍が駐留する一番の根拠でしたが、その情勢がソ連崩壊後すでに20年が経過し、かつての冷戦時代とは異なる状況が固定化しています。今直ちに、日本が他国から軍事侵攻されるリスクは大きくはありませんが、しかしながら、米軍はそのまま居続けています。ふつうの自国防衛ベースのリアルな考え方からすれば、現況の自衛隊という日本軍のみでも、実は対応可能な部分は大きいと思います。しかし、米軍は、日本の大半の米軍基地を存続させることしか考えていません。この既得権を手放したくないのです。
それは、どういうことなのか。有体に言えば、軍事的には日本をいつでも制圧でき、軍事的に日本を支配下に置く状態を変更するつもりは、アメリカにはないということです。1945年以降、68年の月日が経過しても、日本は事実上のアメリカの属国の立場しかありません。
これを考えた時に、安保闘争にしても、日本の左翼の活動としておこなわれているものは、実は本来的には独立闘争に近いニュアンスであって、左翼的というよりも、本来は、国体の護持を考える人々が主張するような話であると思います。左翼側が安保反対を主張し、右翼・保守側の大半が対米追随を護ろうとするのが、日本という国の誤魔化しのあらわれだと僕は思います。左翼側も日本の体制への注文に留まり、独立戦争的な立ち位置にまでは、立てなかったです。そして、右翼・保守側は、アメリカに軍事占領されている実態が無いかのごとく取り扱っています。
こうした事は、敗戦を終戦と言い換えることにも通ずる話なのですが、つまり日本の中で全ての人達が、本質的に置かれているリアルをきちんと認識しないという作業は、この時点から続いているのだということです。
原発を持ち込むときに、原爆と違って、放射能のエネルギーで明るい未来がおとずれると、アメリカ政府側と日本の関係者が結託して宣伝した与太話に、国民の大半があっさりと騙されていったのも、おんなじ構図と思います。恐らくは特に必要のなかった原子力に過剰にのめり込んでいった歴史的な経緯です。反原爆運動をしている方たちが、原発に関して、半ば肯定する人たちが多いという、僕から見たら怖ろしい現実も、ここにはあります。
結局、原爆反対を主張する運動は、究極的には反米闘争になるしかありませんが、その根幹を避けたい意識の人達が、ごまかして原爆反対だけを言い、アメリカに追随するという奇妙奇天烈な運動スタイルになっていることが大きな原因と思います。見かけだけ、原爆反対が主張して、日本人を大量虐殺した原爆投下をしたアメリカを批判しないのは、誤魔化しにすぎません。
そして、その誤魔化しは、原爆反対でも、原発肯定という更なる誤魔化しのオンパレードとして、続いていきます。
更に現在では、今回の福島第一原発事故の影響に、目を瞑り続ける状態までも招いているのだと、僕は思っています。
まさに太平洋戦争敗戦をごまかし、「原発敗戦」を誤魔化して、更なる終焉にひたすら進んでいるのが、今の日本だと僕には思えます。
〈追記〉
企業の収益が膨らんだと大喜びしている根幹は、円安という為替トリックによるものでしかなく、現実にあらたな経済実体が立ち上がってきたからではありません。こうした手口に依拠する感覚そのものが、どんどん日本を終焉に導くものだと僕は思います。
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【8/31(土)木下黄太×野呂美加 放射能ぶっちゃけトーク IN 京都】
申込受付⇒http://kokucheese.com/event/index/107258/
【参加料金】
前売り:1000円 当日 :1200円
※当日託児はありませんのでご了承ください。
※子供連れの方は膝上の場合無料、お席の必要な方は別途お申し込みください。
※1申込につき1席の予約になります。
2名以上でお越しの際はお手数をかけますが個々にお申し込みください。
※つり銭が出ないようにご協力をお願いします。
※講演会の31日(土)当日のキャンセルは出来ません。
キャンセルは30日(金)午後9時までにお願いいたします。
(期日以降のキャンセル、または無断欠席の際は、後日実費をご請求いたします。)
8月31日(土曜日)
13:30開場 14:00開演 16:30ごろ終了 定員280名
ひとまち交流館・京都 (京都市下京区河原町五条下ル)
大ホール
尚、親睦会的な2次会の案内もこのこくちーず内で行っています。人数限定。併せてお申し込みください。
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【9/1(日)名古屋木下黄太×野呂美加 放射能ぶっちゃけトーク】
詳細・申込⇒http://kokucheese.com/event/index/105356/
二人のトークセッションです。またこのイベントをきっかけに 放射能防御プロジェクト中部で
情報交換、勉強会など交流も増やしていきたく思います。
是非御参加下さい。(前売り1000円 当日1200円)
※託児はありませんのでご了承ください。
子供連れの方は膝上の場合無料、お席の必要な方は別途お申し込みください。
9月01日(日) 13:30開場 14:00開演
東別院会館 ホール (愛知県名古屋市中区橘2-8-45)
★当日、終了後に、まだ確定ではありませんが、放射能を懸念している、いろんな人たちが、交流できる飲食会を開催する計画があります。完全なオフ的なイベントです。これも併せてお伝えします。