「木下黄太のブログ」 ジャーナリストで著述家、木下黄太のブログ。

日本と世界のリアル状況確認と僕の思索を書き留めるブログ。
重要なことはメルマガで展開していますので、ご購読下さい。

東京五輪開催決定、オリンピック景気暴走車で地獄へ直走る日本。五輪地獄で僕らが生き延びるリアル可能性。

2013-09-08 15:51:05 | 福島第一原発と放射能

 2020年東京五輪。汚染実態を徹底して隠ぺいすることが、さらに加速すると言う事です。特に東京で。ものすごい地獄が待ち構えています。しかも、本質的に逃げるべき場所など、おそらく僕らにはないということも、認識させられています。ある意味、日本政府がまともでないと同じく、世界もまともではありませんから。

 今回の結果は、衆議院選挙結果以上に、ある意味で日本と日本人の意識に大きな影響を与えることになると思います。偶然も作用して、大多数の日本人に対して、オリンピックというお墨付きを得たことが、とても大きいからです。流れで、この錦の御旗を得たことによって、他のことは些かも関係なく、東京が大丈夫という意識が確定します。放射能汚染の健康被害は出ないという宣言が、現実に達成されるかどうかではなく、達成されているという振る舞いを、今まで以上に強要される時間も、最低、7年間は続くと言う事です。東京では特に顕著になります。

  ここにはオリンピック景気という名の下に、全てがひれ伏す構図になることは、容易に想像ができます。それがどこまで実体化するのかとは、関係なく、そういうストーリーを欲している人々なのですから。お金というものの作用に抗える人間は、文明社会に本質的には1人もいないですから。

 勿論、IOCの委員たちが、放射能安全性を決める知見がある訳でもなく、オリンピックが東京に決まったから、東京が大丈夫というような理論は、論理的な整合性は、ほぼありません。しかし、この世界というのは、そうした論理的な整合性で動いているよりも、圧倒的に気分で動いているものです。その気分は、物凄く強い流れで、東京を肯定し、東京の安全を疑うなど微塵も存在しないという流れが、さらにさらに、加速する状況になります。無自覚に。これに対して、抗う術は、僕らには、ほぼないと思います。多分、レジスタンス的な発想をしていたら、今度は、完全に死滅させられる方向になりかねません。

 しかも、世界が僕らにまともに反応してくれるなどと考えたら、大間違いです。外の世界は、自分たちの都合で考えて対応するだけで、今回の東京五輪決定のプロセスを見ていても良くわかるように、本当に頼る縁が、ある状態ではありません。その時、その時の都合で、適当に対応する状態です。

 日本は、この流れがはっきりしたことで、旧ソ連の防御徹底し内に閉じこもるという選択とは、全く逆のロードを直走ることを決めたにすぎません。自覚的決定の部分もありますが、オリンピックという甘い毒薬が手に入ったため、その流れが自然と出来上がったと言う事です。そして、偶然もはたらき、自然と出来上がった時代の流れというものに、抗える人間など、まずいません。良くも悪くも歴史のうねりの中に放り込まれています。その自覚を持たないとなりません。そのことを意識していない我々が殺されることが、現実化する時代になるだろうと僕は思います。無自覚な流れほど怖いものはありません。

 非常に困難が多くなったと僕は感じています。更に非国民と烙印を押され続ける状態となるでしょうし、どこまで発言できるのかを見極めていかないと、難しい時代がはっきりと始まったと思っています。その中で、突破方法がなにかあるのか、今の段階で、僕には答えがありません。ただし、言えることは、7年もの月日は、今の時間の流れの中では、実質は相当な長期間になりますから、この流れが同じような流れとは限らないということです。流れが変わるだけの現実が、堰を切って出てくることがあれば、状況は混とんとしてきます。そして、そういうことは、実は時間経過とともに発生してくる可能性も高いのです。これは、人間がコントロールする話ではありません。

 隠蔽に抗えば勝てないですし、最後は殺されますが、否応なく噴き出すものは、人知を超えるものですから。そうした流れが出てきたときに、機を逃さないことがとても大切になります。そして、それまでは、自分や家族、大切な人と生き延びることしか、この話の本質はありません。

 僕らに頼るべきものはありませんし、「約束の地」もありません。己が出来る範囲内で、どうしたら生き延びられるのかを考えるしかありません。

 

貴女は、どうしますか。貴女は生き延びたいのでしょうか。


追記

僕はヒットラーのベルリンオリンピックを思い出しています。


「福島第一原発の状況はコントロール下にあって、東京にダメージを与えない」という嘘をつく安倍総理。

2013-09-08 00:36:30 | 福島第一原発と放射能

 「福島第一原発の状況はコントロール下にあって、東京にダメージを与えない」という安倍総理。

 嘘です。

 しかも、顔つきが猪瀬都知事よりもさらに酷いです。こんなものをまともに信じている人はいないと思います。僕は、東京に決まるかどうかは、水面下でお金をどれだけまいたのかしか、本質的なポイントはないと思います。

  質疑応答で次の質問が出ました。他にもこういう質問をされたい人がいたようです。

Q.「福島第一原発が東京に影響はないと言われますが、その根拠をうかがいたい。どうして安心できるのか。専門的技術的観点から総理に聞きたい」

安倍総理の答えは。

A.「結論から申し上げれば、全く問題ない。新聞のヘッドラインでなく、事実を見て下さい。汚染水の影響は、福島第一原発の港湾内の0.3平方キロの範囲内に完全にブロックされています。近海でモニタリングを行っていますが、水質は500分の1ぐらい。食品や水の安全基準は世界で最も厳しい。どの地域においても、その基準の100分の1。健康問題は、今までも現在も将来も問題ない。更に抜本解決のプログラムを、私が責任を持って決定して着手して行っている。私は被災地の少年に会った。被災地に支援で来た外国人のサッカー選手からもらったボールが彼の希望。福島の青空の下、サッカーボールを蹴っている子供たちがいる。彼らの未来に責任を持っている。」

 総理発言後の拍手まばら。通訳が「全く問題ない」と総理が言ったところで何か躊躇して、中断するアクシデントがありました。

 きょうのプレゼンテーションは、全世界へ向けてのプレゼンです。しかし、ただプレゼンすればよい訳ではありません。安倍総理には世界的な政治責任としての発言となります。この観点では、福島第一原発問題を完全に隠ぺいした発言に終始しました。僕は、世界的な感覚から見て、論外の発言だと思います。

 東京オリンピックの場所のプレゼンテーションを見ていると、思ったよりも、会場が都心部と沿岸部で行うみたいです。江戸川区や江東区も入ります。3000Bq/kg位は平気で汚染されている場所があります。こんな汚染地でオリンピックをおこなうのが、正気の沙汰とは全く思えません。さらに都知事の顔つきもおかしいです。

 テレビのインタビューで、福島第一原発問題については、「不安は払拭できた。一部に誤解はあったが。」とおっしゃる、安倍総理。

 しかしテレビでは、汚染問題をあれでIOCの人達が納得したのかな?という疑問を呈する専門家も。かなりぎりぎりの発言をしている状態でした。

 福島でサッカーボールを蹴っている環境に子供たちがいることで、実はどれだけ多くの健康被害が出るのかさえ、この安倍総理は気がついてもいません(少し頭があれば、福島でサッカーという単語を使わないと思います。これを止めるまともな官僚が1人もいなかったようです。溜息。)。

何のために、東京五輪が必要なのか。その本質が露呈したプレゼンテーションだったと僕は思います。


=================================================

【10/4(金)木下黄太講演会 IN 旭川】


18時開場 18時30分開演・終了21時

場所:旭川市建設労働者福祉センター(愛称/サン・アザレア)3F 座席数・・・156席
    旭川市5条通り4丁目  
  ★施設の有料駐車場あり

前売り/1000円  当日/1200円
*旭川講演の前売りチケットは、珈屋Lamp(旭川市末広東1条1丁目7-6)で購入するか、
 住所・氏名・電話番号を明記の上、下記のメール宛にご予約いただくと、
 当日受付にて「前売り」扱いで清算いただけます。

予約メールアドレス⇒⇒⇒ ezonokurohune@yahoo.co.jp


【10/5(土)木下黄太&野呂美加 ジョイント講演会IN 札幌 】

場所:佐藤水産文化ホール   座席数:140席
   札幌市中央区北4条西3丁目 交洋ビル3階 
   *札幌駅南口、ロータリー正面(南口から2分)
  
時間:13時開場  13時30分開演・終了16時30分
   *14時30分頃より野呂さんが入り、一時間程度は野呂さんがいる状態です。

前売り/1500円  当日/1700円
*札幌講演会の前売りチケットは、住所・氏名・電話番号を明記の上、
 下記のメール宛にご予約いただくと、当日受付にて「前売り」扱いで
 清算いただけます。

予約メールアドレス⇒⇒⇒ junko@concierge-junko.com


★両会場とも、託児室はご用意しておりません。両会場とも主催は『蝦夷の黒船』


【10/6(日)木下黄太講演会 IN 函館】

『放射能健康被害の現状と対策』

14:00~16:00
会場:北海道教育大学函館校7号館第14講義室(函館市八幡町1-2)
資料代:500円 
※事前申込必要なし。主催「道南内部被曝を学ぶ会」 090-8265-4658

=============================================