六年前の、2007年の9/27にミャンマー軍が取材中の長井健司さんが殺害されました。
長井さんの殺害は、ミャンマーという国の状況を、世界が認識するのに、大きな出来事となりましたし、世界的な文脈の中で、ひさしぶりに日本人ジャーナリストの名前が刻みこまれたことでもありました。
あれから、六年の月日が過ぎて、もう七回忌となります。
ミャンマーの情勢は激変し、声高にミャンマーを非難するアメリカやヨーロッパではなくなり、ミャンマー政府の対応も開かれたものに変化しつつあります。
その意味で、声がとおりやすくなる状況となりました。
時間の経過とともに、状況というのは、実は大きく異なってくることがありうるのは、真理です。そうなりつつあっても、長井さんが、殺された時に、まわしつづけていたビデオカメラは、残念ながら今も行方が分かりません。
現在のミャンマー政府は、日本側の問い合わせに対応はしているものの、そのカメラの在り処については、「知らない」という見解を基本的に崩していません。この為、カメラの発見は為されていません。
それが、事実であるのかどうかはともかくとして、大きく現実が変化しても、まだ染みついた汚点のように、ビデオカメラは戻ってきていません。
「ミャンマー軍による長井さん殺害に抗議する会」は改めて、ミャンマー政府にビデオカメラの返却を求めたいと思います。
このブログは、そうした強い意志を表明する場でもありますから。
長井さんの冥福をお祈りいたします。