「木下黄太のブログ」 ジャーナリストで著述家、木下黄太のブログ。

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福島県が要請した「ゆるキャライベント」小学生派遣を、「強制しない」と言い訳する箕面市当局。

2013-09-18 14:09:36 | 福島第一原発と放射能

【箕面市がゆるキャライベントで福島に小学生派遣】

 以下、市側当局の状況が現地グループより状況報告です。地元議員が市側に問いただしてのやりとりの内容です。市側への抗議は、本日、これから現地グループが行います。全国の皆さんの支援が必要だと伺っています。

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 市へのこの件の電話・メールなどは(昨日夕方6時の時点)で電話7件、メール6件とのこと(あまり苦情は多くなかったという主張をしたいように聞こえる反応)。しかし、「予期せぬ反応」にうろたえている、という感じです。さかんに「強制ではなく、自主的判断に任せる」と強調するあたり、行政特有のずるさ、いい加減さと、自信の無さが表れています。

以下やりとり。

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①6月頃、福島から子どもたちを元気づけるために「ゆるきゃらフェスティバル」を開始したい。ついては協力もらえないか、と打診があった。

②地域創造部・箕面営業課を主管部署として検討した結果、教育委員会の協力とともに、参加を決定。
箕面市のすべての小中生に千羽鶴を折ってもらい、タペストリーにして持っていく。

福島から、それでは子どもも一緒に来てほしい、と要請があり、校長会に諮ったところ2校が立候補。(豊川北小、南小)協議の末、豊川北に決定(同小はかねてより福島の子どもたちとの交流があったという経緯あり)

④旅費、宿泊費は福島が持たない、というので箕面市が負担する。

⑤今回抗議があった状況の結論として、小学生派遣は中止としないが、本人や保護者から辞退があれば、市としては正式に辞退を先方(福島)に伝える。

 Q こどもたちは純粋な正義感や連帯感で行動しようとする。
  子どもの気持ちを尊重しつつ、現実の問題をきちんと教えるのが大人の責務だ。

  A だから、決して市は強制しない。

<「市は強制はしていない」としつこく強調!>


放射能汚染については、先方に確認したところ「問題ない」との回答を得ている。

Q子どもの外出制限もしていないし、とくに放射能対策もしていない。政府や安全宣言している福島の言い分を鵜呑みにするより、市民による自主計測データをはじめ、様々な数値が明らかになっているし、自主避難者も多い地域だ

A諸説色々あるので、当事者の判断に任す

Qならば保護者に情報提供すべきだ

Aそういう意見があったことは聞いておく、としかいえない。

 以上がやりとりの概略です。きのうの朝、問題を指摘しましたが、それから終日、庁内で検討していた様子でした。

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 いずれにしても、放射能に関しての危機意識が箕面市行政当局に皆無であったことは、間違いありませんし、「ゆるキャライベント」に、福島県が他県の小学生を来させようと画策し、要請していたこともわかりました。

 結局、危険性を無視して、被曝していない小学生を被曝させることを、福島県は考えて、実行していると言う事です。これは、9月21日(土)、22日(日)、福島県白河市の城山公園で開催の『ご当地こども夢フェスタin白河』という「ゆるキャライベント」に参加する、ゆるキャラがいる自治体すべてに、小学生の参加を要請している可能性もあると思います。

 あまりにもレベルの低いイベントで、他県の小学生に対して、こういうことを仕掛ける福島県という行政には、嫌悪感を覚えますし、これに無自覚に呼応する、他県の自治体(箕面市など)を、本当に恥ずかしく思います。誰一人として、本質的なことを考えていませんし、子どもの健康を守ることなど、無視していると言う事です。

 このブログを読んでいる皆さん。こんな馬鹿げた話を放置するのですか。箕面市だけでなく、あなたの地元のゆるキャラと小学生が一緒に参加するところが、他県でも必ずあるとは思います。どうするのですか。こんな狂った話を、あたりまえのように進める人達に、皆さんが、どう対応するかです。

 まず判明している箕面市のことをどう対応するのか。さらに、福島県のこうした所業を、放置してよいのか。あなたの地元自治体のゆるキャラと一緒に、小学生は参加していないのか。

 今すぐ考え、今すぐ行動することは多いと、僕は思います。




福島県で開催の「ゆるキャライベント」に小学生を派遣する箕面市へ抗議。賛同団体を求めます。

2013-09-18 00:12:48 | 福島第一原発と放射能

 箕面市内のお母さんたちの団体と、放射能防御プロジェクト近畿で、箕面市に抗議することに致しました。抗議文は下記の通り。箕面市内の母親たちが、午後に直接、市役所に出向きます。この抗議文にもあるとおり、ほんとうに、福島の子どもたちに寄り添いたいならば、福島の子どもたちを箕面に呼んであげるべきとおもいます。箕面の子どもが福島に行くことは、何の解決にもならず、その子を被曝させるだけです。

 賛同団体の募集も始めました。本日9月18日午前中までに、hakaritai@gmail.com へご連絡をお願い致します。

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箕面市長 倉田哲郎様
箕面市教育委員長 山本行博様


                                                                                       放射能から子供を守る会みのお
                                   放射能防御プロジェクト近畿
            

                            抗議文

箕面市の小学生が福島県に派遣されることに抗議します。

9月21日(土)、22日(日)に、福島県白河市の城山公園で開催される「ご当地こども夢フェスタin白河」という、ゆるキャライベントに、箕面市の子どもたちを代表して、豊川北小学校から2人の子どもが行き、“絆のゆずる千羽鶴タペストリー”を福島の子どもたちへ手渡しすると、市の公式ブログで発表されました。

『福島の子どもたちに笑顔を届けるとともに、福島県の元気を全国に発信することを目的として(市のブログより)』と、ありますが、箕面市と市教育委員会が関与して、学校の行事として、放射性物質に汚染されている場所にわざわざ小学生を行かせることは、その目的の本質から完全に逸脱しています。また、スピーチオーディションによって子どもを選抜し、汚染地に行くことが正しいことであるかのように誘導することは、教育上においても、許されることではありません。

福島第一原子力事故から、2年半経ちました。汚染水の深刻さを世界のメディアが連日報道しているように、事故の状況は、日が経つにつれ、一部の楽観的な見解とは裏腹に、悲惨な状況が伝わってきています。箕面市にも放射能から逃れて、福島や関東から避難してきている人がたくさんいます。福島県白河市は、放射性物質による汚染が高い地域です。2日間の行事といっても、放射性物質を呼吸や飲食によって体内へ取り込む危険性は、外部被曝の観点からは予測がつきません。ましてや細胞分裂の盛んな子どもに対して、そのようなことを行政として強いることは倫理的に許されることではありません。

ほんとうに、福島の子どもたちに寄り添いたいならば、福島の子どもたちを箕面に呼んであげるべきではないでしょうか。以上、福島に小学生を行かせることに抗議の意を表明し、即時中止と他の対応策を強く求めます。

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 箕面市当局にいろんな方から連絡もあったためか、曖昧な対応が始まっていると聞いています。市議会議員の方も含めて、どうしてこういう状況となっているのかに関しても、詳しく確認をすすめています。僕らは、こういう緩い意識で、福島のゆるキャライベントに、関西の小学生を行かせるべきではないと思っています。しかし、どうやら余りにも緩い意識がわかり、ずっと絶句するような状態です。

 

 大阪といえば、橋下市長は、本日も再三再四、台風の避難勧告の時間差に関して、堺市長を攻撃するツイートを繰り返していました。

大阪市では今回、初めて避難勧告を出した。これは市長にしかできない仕事。市長は、まず避難勧告、避難指示、避難命令の判断に集中すべき。また組織が予め定めた計画通りに動いているか確認する。これがトップの仕事。登庁するとか、現場視察などは、二の次。」

客観的事実を指摘します。大和川の最高水位は、9時00分に4.57メートル。大阪市の避難勧告は、僕が8時04分に判断し8時30分には関係区への連絡と、市内在住者の携帯電話への緊急速報メールを発信。堺市は9時40分に避難勧告発令。」

竹山現堺市長は、土木担当副市長と危機管理担当者と現場視察し、現場を視察することがリーダーシップだと言っているようだが、危機管理は違う。市長がやるべき仕事は、避難勧告の判断。最高水位に達してから40分後の堺市長の避難勧告の判断は遅かった。」

僕は竹山堺市長にも何の関わりもありませんが、こういう避難勧告の話で、自分が早く出して、出さなかった堺市長を攻撃する大阪市長のやっている意味が理解できません。この避難勧告を出したことで、大阪市が独自に甚大な被害を免れて、堺市が甚大な被害になっていたら、こういう非難の手口を隣接自治体の首長がおこなうのが、人間としてまともかどうかを別と考えれば、論理的には成立はすると思います。しかし、別に今回は、避難勧告を早く出したらこうなった、遅く出したらこうなったという結果も特にありません。だから、事の優劣を確認することも何もありません。

つまり、そういう状態の中で、橋下市長が、早く出した自分が偉いと主張し、堺市長を攻撃している有様でしかありません。

避難勧告を、選挙で利用しているという本末転倒な光景しか、ここにはありません。

本当に、大阪人が、こんな首長を有難がっていることから、信じ難いです。戦前の大阪の話を父や祖父母から、嫌というほど聞かされた僕からすると、大阪人の精神的凋落は凄まじいと思います。問題の本質は、ガレキ処理のことだけではないのです。

おまけに箕面市は、ゆるキャライベントの為に、小学生を福島に行かせようとしています。

溜息。

【再度通知! バンダジェフスキー博士講演DVDに関して】

予定通り、明後日には、一次締切までに申し込んだ方全員にメールを送信します。25日までに、入金しない方は、全員キャンセル致します。問答無用でキャンセルします。

再三再四言っても、入金する率は60%⇒65%にわずかな改善にとどまっています。本当にこの被曝関連での物品販売は、違う意味でのハードルが高すぎます。ヤフオクの方が百倍マシです。

それから、おかしなやり取りのある人は、問答無用でキャンセル致します。大量発注をしていたのに、やりとりがおかしく、こちらで懸念していたケースで、やはり、突然のキャンセルもありました。変な事を言ってくる人に、まともな人はほぼいません。 

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【10/4(金)木下黄太講演会 IN 旭川】

 

18時開場 18時30分開演・終了21時

 

 場所:旭川市建設労働者福祉センター(愛称/サン・アザレア)3F 座席数・・・156席

 

    旭川市5条通り4丁目  
  ★施設の有料駐車場あり

 前売り/1000円  当日/1200円

*旭川講演の前売りチケットは、珈屋Lamp(旭川市末広東1条1丁目7-6)で購入するか、

 住所・氏名・電話番号を明記の上、下記のメール宛にご予約いただくと、
 当日受付にて「前売り」扱いで清算いただけます。

 予約メールアドレス⇒⇒⇒ ezonokurohune@yahoo.co.jp

 

【10/5(土)木下黄太&野呂美加 ジョイント講演会IN 札幌 】

場所:佐藤水産文化ホール   座席数:140席

   札幌市中央区北4条西3丁目 交洋ビル3階 

   *札幌駅南口、ロータリー正面(南口から2分)
  
時間:13時開場  13時30分開演・終了16時30分
  *14時30分頃より野呂さんが入り、一時間程度は野呂さんがいる状態です。

 前売り/1500円  当日/1700円

*札幌講演会の前売りチケットは、住所・氏名・電話番号を明記の上、

 下記のメール宛にご予約いただくと、当日受付にて「前売り」扱いで
 清算いただけます。 

予約メールアドレス⇒⇒⇒ junko@concierge-junko.com

★両会場とも、託児室はご用意しておりません。両会場とも主催は『蝦夷の黒船』

  【10/6(日)木下黄太講演会 IN 函館】

  『放射能健康被害の現状と対策』

  14:00~16:00

 会場:北海道教育大学函館校7号館第14講義室(函館市八幡町1-2)

資料代:500円 
※事前申込必要なし。主催「道南内部被曝を学ぶ会」 090-8265-4658 

 

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