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アメリカ西海岸の海水、セシウム134検出が警告、魚の生物濃縮リスク。このブログで僕のスタンスについて。

2014-11-16 14:12:36 | 福島第一原発と放射能

僕のスタンスをきちんと書いておきたいと思います。

この被曝問題で、僕自身は書いていることは、大きな変更は、最近特にありません。

健康被害の状況は、徐々に進展しているという認識ですし、そのことに関して必要な話を伝えるという感覚しかありません。

避難移住に関しても、特に何も変えていません。

こういうことは何度も何度も書いておきます。これを異なることを言い出す人たちが多いからです。

「関東・南東北の被曝エリア(東京全域を含む大半のエリア)にいる皆さんは、放射性物質の少ないエリア、できれば愛知県から西のエリアに、移住するべきです。妊婦、子供、未成年、妊娠可能な女性は優先して移住すべきです。他の皆さんも極力移住してください。被曝から3年半以上経過しています。初期被曝は深刻で、慢性被曝の影響がさらに危険です。食物、飲料のみならず、吸気による被曝も軽視できません。回避する方法は限定的です。あなたやあなたの家族の命が何よりも大切です。一刻も早く移住してください。」

こういう避難移住の呼びかけも一定期間より前は、毎回掲載していました。この掲載頻度がかなり減っているのは、時間が経過するとともに、その意味合いが薄れていることがあります。初期被曝している人が、これからでも避難移住したほうが、追加の慢性被曝は当然避けられます。それは意味があるのですが、当然のことながら、初期被曝の度合いが最も高く、慢性被曝は一定レベルがあると考えるべきで、その慢性的被曝も初期の方が多いと考えられます。ですから、時間経過とともに、避難移住を言う意味が減少してくるのは、事の本質上、致し方ないのです。

こうしたことが、僕の避難に関しての考えです。三年半以上の時間経過は全く意味が異なります。

そして、この被曝問題や放射能の問題を取り扱うのが、このブログでは最も優先順位が高く、それ以外の内容に関しては、取り扱わないわけではありませんが、優先順位が違います。

また、僕は、通常のネット発信者とは異なり、一定期間以上の取材経験があります。その取材経験に基づいて、必要なことを伝えますが、その取材経験の感覚で、内容に疑義があることに関しては、いろんなことで、見ている立場が違います。

多分見えている事柄の状態が違います。

今の社会体制や国がおこなっていることを、肯定することが僕の大元ではありません。しかし、3.11.前から、社会が選択しているシステムや構造などに関しては、そのルールやあり方を全面否定することは主として考えたりはしません。そういうことを何もかも否定していると、そもそも次につながる話は何一つ成立しなくなります。

また、僕は、妄想でネット発信する感覚はありません。ネット発信よりも、現実との距離感や対応が大切であって、その優先順位は間違えてはならないと理解しています。

こういう観点で、現況、ネット上の多くの皆さんと、僕のスタンスは、大きく異なっていると認識しています。ただ、そのことに関して、僕は相当考えて選択してると思ってください。

何度も書いてますが、こういうことも含めてきちんとした話をしたい人には、僕は門戸は開いています。

連絡先⇒nagaikenji20070927@yahoo.co.jp

さて、アメリカ西海岸にセシウム134が到達していることが、アメリカの研究所が公表しました。

一立方メートルあたり2Bq以下のセシウム134と濃度は高くないです。アメリカ政府的には当面微量だから問題ないと言うでしょう。

しかし、この汚染水到達は、これからどんどん増していくと思います。

汚染水が収まっていない以上、放出源から出され続けている限り、時間差攻撃で、遠隔地にも一定量、セシウムを含んだ海水が到達します。

これは、どうにもなりません。

汚染に関して調べている、ある大学教授は僕にこう話します。

「汚染水はセシウム134が検出されることで、福島からあらたにきているかどうかの識別はすぐにつきます。これが増えてくることも想定すべき。しかし、怖いのは生物濃縮。何か被害が出てきたときに、他国は国際法的争いになったら、証拠がつかみやすいですしね。」

僕は魚類の生物濃縮が、一定期間後がピークになるという概念は、この話では簡単に成立しないと思います。なぜなら、放出源が全く止まっていないからです。止まっていれば、何年か後がピークと言えますが、それが成立するのかどうかは分りません。

また、指標となるセシウムよりも多くストロンチウムが今後検出される可能性は当然想定されます。放出が多いのですから、このままの状態が続けば、どうなるのかは本当に怖ろしい話です。

魚類の生物濃縮は、特に小型魚を食べる大型魚類などで顕著になります。

日本人が好むマグロ、更に最も大きい鯨などのリスクが増すと考えるべきです。

時間経過とともに、リスクが増大している現実を、きちんと受け止めらけるのか、最近のいろんな意識欠落を見ていると、僕はかなり疑問には思っています。

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【 首都圏、イラストレーター仲間4人のうち2人白内障、さらにそのうち1人が網膜剥離で緊急入院、知人は脳梗塞入院 】

【 「放射能影響で血液像の変化、好中球減少はウクライナでもふつうにおきています」『チェルノブイリの長い影』オリハ・ホリシナ博士(2) 】 

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 この流れだと、総選挙目前、選挙サンデーの開催となります。 

 

【12/7(日)木下黄太講演会in 文京 「放射能の今とこれから」】 

 

13:30~15:30  (開場:12:45)