俗物哲学者の独白

学校に一生引きこもることを避けるためにサラリーマンになった自称俗物哲学者の随筆。

余裕と人助け

2009-03-10 13:36:12 | Weblog
 余裕があれば人助けは難しくないが余裕が無ければ人助けどころではない。
 例えば重い荷物を運んでいる人は自分のことで精一杯で、誰かが重い荷物を運んでいても助けるどころではない。
 あるいは疲労困憊している人は電車に乗ったら他人を押し退けてでも座りたいと思うから老人に席を譲る余裕は無い。
 金に困っている人は、他の人が金に困っていても助けることはできない。
 自分自身が余裕を持っていなければ人を助けるどころではない。自分が助けて欲しいという思いが勝つ。
 人助けができるのは余裕のある人だけだ。もし人助けをしたいと思うなら、まず自分が他人を助けることができる資格、つまり余裕を持つことが必要だ。
 健康な体と生活に困らないだけの資金力などが無ければ人助けどころではなくなってしまう。

需要と供給

2009-03-10 13:24:27 | Weblog
 ある雑誌の懸賞で堀北真希の写真の500円のクオカードが当たった。コンビニで使おうとして急に思い留まった。もしかしたらプレミアムカードかも知れないと思ったからだ。
 チケット店で価格を尋ねて驚いた。3,000円で買い取るという返事だったからだ。510円なら売るつもりだったので即刻喜んで売った。
 この程度の写真なら雑誌や写真集には五万とあるだろう。写真とクオカードがくっ付くだけで2,500円の価値が付加されることに新鮮なほどの驚きがあった。
 多分、日本に(世界に)50枚しか無いカードだから希少価値はあるだろう。しかしそれでも奇妙な感じは拭い去れない。なぜこんな物を3,000円で買い取り、多分5,000円位の値付けをして売ることが可能なのか解せない。
 商品の価格は需要と供給で決まる。供給が少なければ価格は吊り上る。こんな原理で物の価格が決まることは不合理だと、得をした本人でさえ思う。

野球とオリンピック

2009-03-10 13:16:10 | Weblog
 WBCで盛り上がっている時にこんなことを書くと非国民と非難されかねないが、野球はオリンピックの種目としては不適格だ。理由は次のとおり。
①野球はローカルスポーツ
 野球というスポーツは日本では人気があるが世界的には余り人気が無い。北中米と東アジアのみで行われているローカルスポーツに過ぎない。
②野球場の使い勝手の悪さ
 草野球なら広場にベースを4つ並べれば事足りるが国際試合となればそうは行かない。最低限マウンドと、硬くて小さい危険なボールが場外へ出ないための高いフェンスが必要だ。こんな変な施設は野球以外には使いようが無い。こんな汎用性の無い施設をオリンピック開催国に作らせることは無駄だ。

金権政治家

2009-03-10 13:00:28 | Weblog
 民主党代表の小沢一郎氏に対する西松建設からの政治献金が問題になっている。
 小沢氏はもともと金権政治家だ。保守本流ではないが金権政治家の本流だ。こんな政治家が民主党の代表であることに以前から疑問を持っていた。最も民主党らしくない、むしろ自民党の悪しき体質を体現する小沢氏は民主党の代表にふさわしくない。岡田氏や前原氏のほうがずっと民主党らしい政治家だ。
 金権政治家の系譜はかなり分かり易い。田中角栄氏に始まり、竹下登氏、金丸信氏、そして小沢一郎氏へと繋がる。これほど明白な金権政治家の系譜をなぜマスコミはこれまで採り上げなかったのだろうか。
 権力を握っている間は散々持ち上げておいて、権力を失いそうになったら途端に手の平を返すように執拗に攻撃する。全く「みんなで渡れば怖くない」であり「強きを助け、弱きを挫く」という姿勢だ。
 小沢氏が金権政治家であることは今回の問題が発覚するよりずっと前から分かっていたことだ。弱い者いじめをするのではなく、かつて立花隆氏が田中内閣の絶頂期に「田中角栄研究・その金脈と人脈」を出版したような勇気と反骨精神をマスコミは発揮して貰いたいものだ。マスコミは権力に迎合するよりは反権力の姿勢を貫くべきだ。勿論、是々非々でということが前提ではあるが。