俗物哲学者の独白

学校に一生引きこもることを避けるためにサラリーマンになった自称俗物哲学者の随筆。

宇宙人

2010-05-11 15:47:22 | Weblog
 宇宙人(地球外知的生命体)は存在すると思う。ではなぜ地球に現れないのか。余りにも遠く離れているからだ。最も近い恒星のケンタウルス座α星でさえ4.4光年の彼方だ。知的生命体が存在する可能性のある惑星を持つ恒星となれば500光年以上の彼方にしか見つかっていない。
 500光年を旅するためには亜光速でも500年以上掛かる。SFではお馴染みのワープ航法を使えば一瞬で移動できるかも知れないがそんな画期的な技術が生まれる可能性は極めて低い。亜光速でさえ可能かどうか疑わしい。
 仮に1000年掛けて他の惑星まで行くためには約40世代が必要だ。男女40人ずつを乗船させれば近親交配をほぼ完璧に避けることができるが、本人のみならず子々孫々まで宇宙船の中で一生を終える人生を選ぶような物好きな人が80人も集まるとは思えない。
 勿論、冷凍睡眠という技術が使われるだろう。それでも仮に2人が20年ずつ起きて当番を勤めるためには延べ100人が必要となる。やはり1000年は長過ぎる。
 従ってロボット宇宙船ということになるが、果たして1000年も故障をせずに動き続ける機械があり得るだろうか。多分ボロボロになった宇宙船は未来永劫、宇宙空間を漂流し続けるということになるだろう。

統一と侵略

2010-05-11 15:34:49 | Weblog
 統一と侵略は紙一重であり決して明確に峻別できるものではない。
 日本神話に依ると日向で即位した神武天皇が奈良に攻め込んで大和朝廷を築いたとされている。一方、江上波夫氏は朝鮮半島から騎馬民族がやって来て大和朝廷を築いたと説いた。
 しかし二説に大差は無い。どちらを信じても大和朝廷は土着の王ではなく侵略者が築いた王朝だということだ。唯一の大きな違いは一方がたまたま現在では国外でありもう一方は国内であるということだ。
 当時は漢という巨大な帝国があったが、その周囲は小国分立の状態だ。日向人が大和を作ろうと朝鮮人が大和を作ろうと大した違いではない。現在の地理区分に基づいて統一か侵略かを区別すべきではない。
 現在、沖縄と北海道は日本の領土だ。そのために沖縄侵略とか北海道侵略といった言葉を耳にすることは無い。しかし琉球王朝を滅ぼしたことは歴史的事実であり、現在、日本領であるという理由だけで日本による併合が正当化できる訳ではない。沖縄は武力によって併合された領土でありその意味では韓国併合と同等のものだ。もし沖縄が独立を主張したら「内地」の人間はどう反応するだろうか。

史上最悪の政治家

2010-05-11 15:20:07 | Weblog
 誰が史上最悪の政治家かという問いに答えることは難しい。「これこそ史上最悪」と思っても次々にもっと悪い政治家が現れるからだ。常に「現時点での史上最悪」でしかない。
 史上最低の首相も難問だ。一年で政権を放棄した安倍氏は鬱病だったと思われるので除外するとしても、「私は自分を客観視できる」と言って辞任した福田氏は当時では史上最低級の首相だっただろう。しかし後任の麻生氏も自民党を大敗に導いた最低クラスの首相だろう。
 極め付けはやはりloopyハトヤマだろう。指導力の欠如がしばしば指摘されるが、それ以前に判断力が決定的に欠けている。誰と議論しても説得されて支離滅裂になってしまう。首相どころか政治家失格だろう。
 普天間問題ではしきりに努力を強調するが政治に求められるのは汗ではなく成果だ。国民が求めるのは努力した上での悪い結果ではなく成果だ。たとえそれが棚ボタでも構わない。棚ボタでの良い結果と努力した上での悪い結果とを比べれば、倫理的にはともかく、政治的には前者が好ましい。
 但し鳩山氏は悪人とは思えない。謙虚で人の話をよく聞く驕らない好人物だろう。与党政治家としての資格と自覚が欠けているだけだ。