成功体験はしばしばその後の失敗の原因となる。
アメリカは日本での占領政策の成功で誤った信念を持った。市民は戦勝国に服従してアメリカ式の民主主義を教えればそれを受け入れるものだと思い込み、その後も占領地で同じようなことをしてことごとく失敗した。
日本は沖縄返還で誤った信念を持った。友好な関係が築ければ占領された領土は返して貰えるものだと思い込んだ。領土問題を政治課題と認識せず只管友好関係を強調し続けた結果、北方領土の返還は絶望的となった。最大限でも2島返還しかあり得ない。
特殊な経験を普遍化するのは愚かなことだ。たまたまうまく行ってもそれが再現できるとは限らない。たまたまの僥倖に頼るのは守株と同レベルの愚考でしかない。
「愚者は経験から学び賢者は歴史から学ぶ」と言ったのはビスマルクだが、一回限りの経験ではなく積み重ねられた歴史から学ぶことが必要だ。
但したとえ歴史から学んでも偏った学び方は失敗を招く。インドシナ半島で日本軍は英国軍の背後を衝くことにこだわり過ぎて惨敗を重ねたそうだ。これは義経を真似た奇襲戦術が初めのうちは成功したためだ。奇襲戦術は1度だけなら相手の虚を衝いて大成功を収めることがあり得る。ところがそれに味を占めて何度も繰り返せばワンパターンになって相手に読まれてしまう。これを馬鹿の1つ覚えと言う。
アメリカは日本での占領政策の成功で誤った信念を持った。市民は戦勝国に服従してアメリカ式の民主主義を教えればそれを受け入れるものだと思い込み、その後も占領地で同じようなことをしてことごとく失敗した。
日本は沖縄返還で誤った信念を持った。友好な関係が築ければ占領された領土は返して貰えるものだと思い込んだ。領土問題を政治課題と認識せず只管友好関係を強調し続けた結果、北方領土の返還は絶望的となった。最大限でも2島返還しかあり得ない。
特殊な経験を普遍化するのは愚かなことだ。たまたまうまく行ってもそれが再現できるとは限らない。たまたまの僥倖に頼るのは守株と同レベルの愚考でしかない。
「愚者は経験から学び賢者は歴史から学ぶ」と言ったのはビスマルクだが、一回限りの経験ではなく積み重ねられた歴史から学ぶことが必要だ。
但したとえ歴史から学んでも偏った学び方は失敗を招く。インドシナ半島で日本軍は英国軍の背後を衝くことにこだわり過ぎて惨敗を重ねたそうだ。これは義経を真似た奇襲戦術が初めのうちは成功したためだ。奇襲戦術は1度だけなら相手の虚を衝いて大成功を収めることがあり得る。ところがそれに味を占めて何度も繰り返せばワンパターンになって相手に読まれてしまう。これを馬鹿の1つ覚えと言う。