今回の大震災の被災者数を見ると福島県の安否不明者数の多さが目立つ。18日付けの朝日新聞朝刊によると死者574人に対して安否不明者は3,507人だ。総数での死者5,694人、安否不明者19,607人と比べて明らかに歪だ。こうなった一因は原発事故にある。
一部の地域には原発事故のせいで救援隊が立ち寄れない。本来なら救えた人が見殺しにされてしまった。これでは原発に殺されたようなものだ。
15日には岩手県と宮城県からは震災発生後90時間以上経過してからの救出という嬉しいニュースが相次いで報じられた。福島県からは無い。
支援物資のトラックも福島第一原発から30km以内には入れない。そのために原発からの避難者は他の避難者以上に不自由を強いられている。避難した入院患者の死亡も続出している。救援のボランティアも福島県を避ける人が少なくないそうだ。
震災の報道は半分ほどが原発事故に割かれたために伝えられなかった情報は少なくなかろう。
17日のヘリコプターによる投水や18日の消防車による放水ではパニック映画でのヒーローの登場のようにワクワクして映像を見つめた。しかしこの期待感は不安の裏返しでしかない。こんな事態を招いたことこそ問題だ。
このように原発事故は直接被害以上に多くの間接被害を生んでいる。こんな悪循環の元となった原発を放置すれば同じような悲劇が繰り返されるだろう。
一部の地域には原発事故のせいで救援隊が立ち寄れない。本来なら救えた人が見殺しにされてしまった。これでは原発に殺されたようなものだ。
15日には岩手県と宮城県からは震災発生後90時間以上経過してからの救出という嬉しいニュースが相次いで報じられた。福島県からは無い。
支援物資のトラックも福島第一原発から30km以内には入れない。そのために原発からの避難者は他の避難者以上に不自由を強いられている。避難した入院患者の死亡も続出している。救援のボランティアも福島県を避ける人が少なくないそうだ。
震災の報道は半分ほどが原発事故に割かれたために伝えられなかった情報は少なくなかろう。
17日のヘリコプターによる投水や18日の消防車による放水ではパニック映画でのヒーローの登場のようにワクワクして映像を見つめた。しかしこの期待感は不安の裏返しでしかない。こんな事態を招いたことこそ問題だ。
このように原発事故は直接被害以上に多くの間接被害を生んでいる。こんな悪循環の元となった原発を放置すれば同じような悲劇が繰り返されるだろう。