俗物哲学者の独白

学校に一生引きこもることを避けるためにサラリーマンになった自称俗物哲学者の随筆。

大根おろし

2012-09-11 15:40:19 | Weblog
 変な食習慣は沢山あるが、大根おろしほど奇妙なものは無い。栄養価の高い搾り汁を捨てて搾りカスを食べているからだ。
 野菜ジュースや果物ジュースを考えればこのことは明らかだ。搾り取られた液体こそ野菜・果物のエッセンスであり搾りカスはゴミにしかならない。誰が搾りカスを食べるだろうか。もしかしたらバイオマスとしてなら活用できるかも知れないが、このゴミを有難がるのが大根おろしだ。
 居酒屋でジャコ(しらす)おろしを頼んでパサパサのおろしが出されるとがっかりする。旨みも栄養価もおろし汁にあるのだから大根汁たっぷりのおろしこそ望ましい。
 おろしは繊維質の塊りだから栄養価が無いとは言えないが、おろし汁も一緒に食べたほうが良いことは間違いなかろう。

美人県

2012-09-11 15:28:55 | Weblog
 美人が多いと言われる県がある。北から順に秋田、新潟、石川、京都だ。奇妙なことにこの4県は日本海側に一県置きに並んでいる。(間の県の皆さんゴメンナサイ。)
 秋田と新潟は日照量の少なさによる色白だけが要因ではなく、多分ロシア人の遺伝子も貢献しているのだろう。縄文人と弥生人という偏った遺伝子しか持たない日本人にとって異民族の遺伝子は美を齎す。沢尻エリカ様だけではなく滝沢クリステルさんや南沙織さんなど混血美女は多い。異質であることは差別を招き易いが、適度に違うことは個性的な美となる。
 石川県が美人県なのは加賀百万石の城下町だったことが主因だろうし、千年の都・京都に美人が多いのは当然だろう。
 意外なのは徳川家の拠点が美人県でないことだ。江戸、尾張、紀伊、水戸に美人のイメージは乏しい。一時期、名古屋嬢という言葉が使われていたが今では死語だ。徳川家のお膝元に美人が集まらなかったのは質実剛健を美徳としたからだろうか。

表意文字

2012-09-11 15:16:44 | Weblog
 表意文字は便利だ。一目で意味が分かる。表音文字ではそれは不可能だ。文字を順に拾い集めて初めて意味が分かる。表意文字があれば読書速度も早くなる。
 極論だが、漢字とかなのどちらかを廃止するならかなだと思う。かなはアルファベットで代用できるが漢字に代わるものは無い。こんな便利な漢字を日本と中国と台湾でしか使わないのは勿体ないとさえ思う。
 韓国では漢字を殆んど使わない。ハングルに誇りを持っているからだ。ハングルで14の子音と10の母音を表現できると言うが、それでも日本語と同様、同音異義語が多くて意味が通じにくいことがあるそうだ。
 韓国人が漢字を使わないのは日本語との共通語が余りにも多いかららしい。言葉という民族の基盤が日本語の影響下にあることを認めたくないようだ。しかし漢字の母国である中国は割と平気で和製漢語を受け入れている。国名でさえそうだ。「人民」も「共和国」も和製漢語だ。西洋由来の抽象語は大半が和製漢語なので日中での共同研究も容易だ。
 内政干渉をする気は無いが、韓国も蟠りを捨てて漢字を復活させるべきだろう。漢字を使えば知力も向上するだろう。