俗物哲学者の独白

学校に一生引きこもることを避けるためにサラリーマンになった自称俗物哲学者の随筆。

嘘寄り

2015-10-03 10:32:27 | Weblog
 ある町に、ほんの100mの間に3軒の酒屋が並んでいた。どれも特徴の無い店で余り繁盛していなかった。私はきっと真ん中の店が潰れるだろうと予想したら、案の定その店が廃業した。右側のエリアの住民は右端の店、左側の住民は右端の店を選ぶだろうから、真ん中の店が圧倒的に不利だ。
 思想においても同じようなことが起こり得る。右端や左端は分かり易いから若い人はどちらかに偏り易い。
 私の歴史観は常識よりもかなり右寄りに位置付けられるだろう。しかし私に言わせれば、かつて進歩的文化人と呼ばれた人々は左寄りではなく嘘寄りだったと言いたい。歴史は分かり易さではなく事実を重視せねばならない。極東国際軍事裁判(東京裁判)とサンフランシスコ平和条約、そしてGHQによる言論統制の延長上でしか考えない人は嘘で塗り固められた歴史を信じている。
 日米戦争における最大の戦争犯罪は2度に亘る原爆投下と東京などに対する大空襲だろう。大空襲については初めて触れるが、米軍は日本の木造家屋について研究してそれを延焼させるために最適な焼夷弾を開発してそれを住宅地に投下した。まるでナチスのような冷徹で科学的な無差別殺人だ。これは軍需工場を破壊することではなく民間人を焼き殺すことが目的であったことの何よりの証拠だ。東京裁判で突然、南京大虐殺がデッチ上げられたのは、アメリカによる戦争犯罪を糊塗するためだ。
 アメリカは今でも、原爆を使わなければ日本上陸作戦で米国兵100万人が犠牲になっていたと主張する。しかしもし原爆投下が無くてもソ連が参戦した時点で日本は降伏していただろう。まさかと思われるような話だが、日本はソ連経由で講和を打診しており、ソ連参戦の時点で降伏以外の選択肢が無くなったからだ。
 日本は無条件降伏をしたと教えられたがこれも大嘘だ。その根拠はポツダム宣言の第5条にある。「我々の条件は以下のとおり」つまりポツダム宣言の受諾が条件付き降伏であると当のポツダム宣言に明記されている。「無条件降伏をした」と教えた教師はポツダム宣言さえ読んでいなかったということだ。どこでどうやってそんな曲解をしたのだろうか。
 政治とは違って歴史に右翼や左翼などある筈が無い。あるのは事実に基づくか嘘に基づくかの違いだけだ。嘘に基づいた歴史は、朝日新聞にようにいずれ馬脚を露す。

医療費

2015-10-03 09:44:36 | Weblog
 もし機械の修理を依頼して修理に出す前よりも悪い状態にされたら修理代を払うだろうか。あるいは小さな不具合の修理を依頼したのに完全に破壊された場合であれば修理代を払う人はいない。しかし医療においてはたとえ悪化させられても治療費を払わねばならない。拒絶するためには訴訟を起こす以外に無かろう。
 これは「善きサマリア人の法」が極大解釈されているのではないだろうか。聖書の「ルカによる福音書」に記された逸話に基づく「善きサマリア人の法」とは、平たく言えば、善意に基づく行為は罰されないということだ。医師は総て善意に基づいているのだからどんな結果になろうとも文句を言うな、ということだ。
 医療費は成功報酬であるべきではないだろうか。治療できない医療や悪化させる医療にびた1文払う必要など無かろう。しかしもしそんなことになれば大変だ。診療報酬だけではなく、経費が掛かる治療費まで徴収できなくなってしまう。
 こんな荒療治が必要と思えるほど日本の医療は腐敗している。患者の大半が治せない、あるいは治らない患者だ。これは偽医療だ。老人医療がドル箱であるのは、老人が多くの病気を抱えているからだけではない。治せない偽医療で病院は荒稼ぎをしている。75歳以上の後期高齢者の医療費が日本の医療費総額の36.3%を占めている。
 病気や怪我は3種類に分類できる。①放っておいても治る②治療をすれば治る③治らない。日本人は総ての病気を②の「治療をすれば治る」だと思い込んでいる。しかし細菌による感染症や救急医療以外でそんなケースは殆んど無い。大半が①か③だ。
 放っておいても治る病気以外は大半が治らないのだから老化が治る筈が無い。ハゲや白髪でさえ治せない。老化現象に多くの病名が付けられてあたかも治る病気であるかのように喧伝されているが治療不可能なものばかりだ。不老不死の動物などあり得ない。老化に対する偽医療のために国民の財産が浪費されている。私は決して老人を早く死なせたい訳ではない。これ以上の無駄遣いをやめてほしいと思うだけだ。老人医療の大半が無駄であり、偽患者と強欲医師による猿芝居だ。こんな馬鹿げたことに浪費するのは御免蒙りたい。国民健康保険ほど無駄な出費は無い。因みに私はこの数十年間、会社の定期検診に基づいて職場の診療所に通わされた以外では歯科にしか行ったことが無い。歯以外は自然治癒力で治る。退職後も歯科にしか行かない。